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雑誌『土の香』を編集していた加賀紫水の回顧録への疑問

 先日更新した以下の記事の補足になる。雑誌『土の香』を編集していた加賀紫水は自身の半生を『尾西市史 通史編 下巻』に収録されている「細道を回顧する」(もとの文章は「創立二十周年記念 百人一首」下巻 昭和二十一年十二月二十日)という文章で回想している。この回想の中で『国の礎』という本を3巻出版したと加賀は述べている。しかしながら、以下の記事でも紹介したが、加賀の編集した『日本六十八國一ノ宮神社総覧』には「各神社の御由緒、交通、伝説、国宝、詩歌其他詳細に承知▢▢さ方は、小著、国の礎(五冊)にて御覧をお願します。」(▢は読み取り不可)とある。少し調べてみたが、『国の礎』の詳細は分からなかった。そのため、この本が何巻出ていたかは分からないが、私は、『日本六十八國一ノ宮神社総覧』と回顧録の書かれた時期を考慮すると、『国の礎』の発行巻数は、書かれた時期の早い前者に述べられている5冊なのではないかと考える。


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