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衣食住の思考フレームワークvol.2

冷蔵庫編

前回に続いて、グラフィックデザイナーの佐藤可士和さんの思考プロセスをフレームワークとして活用していきたいと思います。

前回はこのフレームワークを用いて、クローゼットの中身を整理するというイメージトレーニングを行いました。

今回は冷蔵庫でイメトレです。

まずは、前回同様に1.状況把握からです。

この状況把握が全ての始まりになります。

冷蔵庫の中身を全部出して、目の前に展開して見える化していきます。

次に2.視点導入です。

明らかに賞味期限が切れている食材や調味料、ドレッシングなどは、プライオリティの下位中の下位に来るので、問答無用で捨てていきます。

変にもったいないからと急ぎで食べても、お腹を下したり、身体を壊すもとになります。

次は賞味期限は切れていないものの、最後にいつ使ったのか、これから直近ではいつ使いそうか、これまでの使用頻度はどれくらいだったのかなどを考えてみます。

自分の場合ですと、甜麺醤や味覇(ウェイパー)、物珍しさでつい買ってしまった調味料や食材がこういったモノにあたります。

思い返してみると、買ってから1、2度しか使っておらず、自分の自炊の能力のキャパシティを超えていたり、使う際にいちいちネットで検索してレシピをきちんと確認しないと、使えないようなものが該当します。

普段使いに慣れていないため、使おうとする際にストレスが発生するような類のものです。

過去数ヶ月を思い起こし、こういったものを使わずとも自炊できるのではないかということ、むしろない方が選択肢が絞られて、情報オーバーロードに至らなくてすみ、脳疲労も起こしづらいのではないかという推測の元、冷蔵庫のレギュラーメンバーから除外することとします。

こうして、冷蔵庫の中身は腹八分程度になり、スッキリしてきます。

最後に3.課題設定です。

冷蔵庫内を腹八分にしてみて、見えてきた課題は、使う調味料はある程度少ないモノでも十分だというのに、興味本位で買ってしまい、手に余ってしまうということ。

冷蔵庫を満杯にしすぎると、中身の把握がしきれずに自分のキャパシティを超えてしまうことから、賞味期限切れを起こし、ムダが出てしまうということ。

モノの置き場所を決めてないことから、乱雑になり、収納スペースにムダが発生しているということ。

こういったことがフレームワークを通して見えてきます。

それに対する対策として、冷蔵庫の中身は、理想は6割を目指したい所ですが、MAXで8割程度にとどめ、モノの置き場所を自分や家族の生活に沿ったものにしていくということが考えられます。

課題が見えてくれば、ゴールは目前です。
あとは、トライ&エラーで自分のやりやすい方法を見つけるだけです。

冷凍庫編

冷凍庫も同じ要領でイメトレです。

まずは、有無を言わさずに中身を全部外に出して見える化していきます。

いつから存在しているのか忘れているようなモノは、今日食べるか、もしくは「もったいない」という呪いのような囁きには耳を傾けず、これまで、いざという時のためにスタンバッてくれてありがとうという感謝の言葉とともに、さよならします。

冷凍しておいたからといっても、永久不滅というわけではありません。

いつから存在していたかわからないようなものを食べたらカラダに不具合をきたす可能性大です。

こうして残った食材たちは、立てて収納していき、わかりやすいように戻していきます。

冷凍庫も冷蔵庫と同じように満杯をすることを目指すのではなく、腹八分の精神を心がけていきます。

課題としては、ついまだ入ると買ってしまい、パンパンになるまで収納してしまいがちなので、6〜8割にとどめる。

冷凍庫は永遠に収納できるとは考えずに、いつ使うかをある程度、明確にすること。

冷蔵庫と同じように、定位置を決めるようにして、いちいち探す手間を省くこと。

こうした課題が浮かび上がってきました。

フレームワークを使うと、順序立てて、プロセスに沿った思考ができるので、論理的に、かつシスティマティックに展開できるメリットがあります。

そして、最後の肝はやはり、自分の〝WHY〟になります。

〝そもそも何のためにやっているのか?〟

迷ったら、基本に立ち返り、自分の目的や意義、価値観、アイデンティティに沿って行うとそれが決定打となり、ブレなくなります。

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