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生活音。 

色んな音を耳にする。それが稀に、不愉快だったり快適空間になるものもある。
1日を通しても、「鳥のさえずり」「シーとした家の中で響く家電の音」「猫の喧嘩の声」「飛行機の音」「踏切の音」「車の音」「誰かの話し声」「サイレンの音」「電話の鳴る音」「虫の鳴き声」「時計の秒針の音」など。

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幼少期、「鳥のさえずりや猫の喧嘩の声で起きるの幸せだな」と何かの影響なのか分からないが、よく分からないことを考えていた時期があった。
今考えると、鳥のさえずりや猫の喧嘩で起きるってスマホのアラーム音のほうが音量大きいし、本当に意味が分からない。
だが、意味が分からない事が本当に起こった。

時刻は、朝の3時半。
環境の音が変わるだけで寝れなくなる私には、引っ越ししたり遠征をしてもいつもと寝る環境をなるべく変えないようにしている。
寝ていると、外から猫の喧嘩の声。
最初は、外で赤ちゃんが泣き叫んでいるのかと思ったが、なんか声が違う。夜泣きではない。
猫同士の喧嘩。
「あ、猫の喧嘩で起きている…。」起きてしまったら寝れない。目をつぶって、猫の喧嘩の声を聞いたり時計の音を聞いたり。
猫だって喧嘩したら疲れる。1時間程したらピタッと止まった。太陽が出てくる時間なのか鳥のさえずりが聞こえる。

また、1日が始まる。
しばらくして、スマホのアラームが鳴る。
やっぱり、鳥のさえずりや猫の喧嘩の声で起きるの幸せに感じた。
幼少期のトキメキを。

夏妃

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