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構成力があるといえば聞こえはいいけれど
最近面白さには粒度があると感じている。先日描きあげた漫画の反省に絡めてその話をしようと思う。
この前やっと描きあげた「不老不死の男たち」をジャンプルーキー!に投稿したところ、編集部から「構成力を評価しています」というバッジをつけてもらえた。プロからの評価に、読者からの感想とはまた少し違った嬉しさと安堵を感じた。
だが出来上がった漫画を読み直して私は「またやってしまった」と思った。
綺麗にまと
九龍城漫画 話の大枠とキャラクター
今回の主人公にのせる初期感情は不安と迷い、絶望にしようと思っている。
主人公はカンフーの道場の子でよくできた兄がいる。自分より強い兄に対し「自分なんて」といつも自ら一歩引いていた。その主人公が九龍城である女の子と出会うことで、戦う意義を見つけ意地を持つという変化を描けたらと思う。
九龍漫画へ向けて vol.6「そもそもなんで九龍なのか?」
九龍城を舞台にした漫画を描こうと思った理由を今更ながら書いておこう。
私は今まで行った中で忘れられない場所として「川崎ウェアハウス」というゲームセンターがある。そこの内装のモチーフはまさにかつての九龍城塞であり、私はそこの世界観にすごく惹かれた。
何本も盗電用の配線が天井を這う、薄暗くいろんな匂いの立ち込める通路。床には注射器やガラスの破片がところどころ落ちていて、その上を歩くとジャリと音がす
九龍漫画へ向けて vol.5 「私のアイデンティティの真実」
父に反抗したことで自己を認識したわけではない。私は自己があった。その私を認めず否定してこようとしたから私は父に初めて怒ったわけだ。ということがわかった。
アイデンティティの喪失はむしろ大学時代に味わったはず。考えてみる。
希望の学部に落ち、自信をなくした私はなんとか得意分野で自尊心を保ちたかったのだと思う。高校で演劇をしていた私は大学でも演劇サークルに入ることを選び、脚本演出をしようとした。
九龍漫画へ向けて vol.4
私にはトラウマものの父がいる。その父にはじめて反抗した時、それが私のアイデンティティの芽生えだったのではないか?考えてみる。
なぜ父に反抗できたか。それはプライドの芽生えと自尊心の保護のためだと思う。
中学高校の間、父は単身赴任で家にいないことが多かった。これはかなり大きい。この間に私は自信をつけた。
中学時代、バスケ部の辛い練習に耐え、高校で始めた演劇、自分が脚本演出した作品が地区大会最優
九龍漫画へ向けて vol.3「守りたい気持ち」
無感情な戦闘狂が変わる時って「人を守りたい」って思った時なのではないか。そこにフォーカスして考えてみた。
私は大学時代守りたかった友人がいた。彼女は私と同じく寂しがり屋で、大学から一人暮らしを始めた彼女と私はお互いに寄り添うように互いを大事にした。彼女には彼氏がいて、その彼氏はよく彼女を傷つけた。私はそれによく怒っていた。そうよく怒った。それが人を大事にすることだと思っていた節はある。
彼女と
九龍漫画に向けて vol.2
アイデンティティがない主人公を描く。
今回の漫画で描きたいこととして、舞台が九龍城であるのと同時に格闘シーンを描きたいというのがあった。
アイデンティティがなくて戦うなら殺人マシーンだな。とこしの先生は言った。「『レオン』とかもさ、言われるがままに人を殺していた男がマチルダっていう女の子に出会うことでアイデンティティ、守るものができて変わるわけじゃん。殺人マシーンのストーリーなんて大体そんなん