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最終話・コーヒーからKOHIIへ〜!

クリスマスシーズンから描き始めた、2020年のコーヒー体験まとめは、つい2021年のKOHII旅の初めりになってしまいました笑。

温度差があるこそ、美味しい関係が作れる

第10話、最終話は上海のRACです。アパートから歩いて、5分で着くお店です。自分の中で、urban oasisと呼んでいるこの店は、コミュニティーの景色をこの街に作ってきた元祖とも言えます。

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歴史建築に囲まれているこの交差点には、モーデーンな、小さな広場も付いている総合施設が5年前にできました。最初はcoworking space、アパート、オフィス、また町沿にストア、静かに少しずつ、始まりました。週末によく小さなマーケットやタークイベントが行われて、通っていました。

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クレープを始め、お洒落な洋風BrunchをアピールするRACが、ここでお店を庭に出しながら、庭の入り口でtake-out onlyのコーヒー屋もオープンしました。あれから、平日も一気に賑やかになりました。インテリアから、メニューまでお気に入りなので、朝の打ち合わせもわざとこっちでし始め、よく友達にもばったり出会ったり、デートに使ったり、仕事仲間との飲み会に通ったりしていました。しかし、すぐ近所だけではなく、上海のブランチ目的地と言ったら、ここだというような人気店になって、週末の人混みには入り込むことはなるべく遠慮するようにし始め、仕事もどんどん忙しくなり、行けなくなりました。

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ところで、コロナのおかげさまで、2020年の夏末は、やっとRACと”仲直り”できました。

初めて、好きな雑誌に記事が掲載されて、そこにRACのことを書きました。発行された雑誌をRACにも一冊プレゼントしました。上海に戻れら、落ち着いたら、記事へのフィードバックを聞きにRACを寄ってみたら、雑誌がちゃんと店頭に飾れることにすぐ気づき、嬉しかったんです。

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感覚で生きている自分が、ずっとロジックと数字で生きているビジネスマン(女性も一緒ですけど)とのコミュニケーションは苦手だと思いました。RACのオンナーに一言でも感謝の気持ちを言いたいけれども、とても真っ直ぐで、ちょっと冷たいイメージの女性創業者なので、戸惑っていました。

連絡先にメールを送ってみようかとしたら、ぜひ一緒にコーヒーを飲みながら、話しましょうという誘いが返ってきました。勇気を持って、約束の時間に行きました。まだまだ夏が続いてて、あの朝はとても暑かったです。庭が見える窓側に彼女と1時間以上、朝ごはんを食べながら、じっくりコーヒーの話から、街の変化、また新しいコーヒー文化の流行、雑誌のことまで話し合いました。意外に気があう方だねと初めて知りました。

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あれからしばらくして、ある日、彼女からメールがきて、他の雑誌も紹介してくれませんか?店にも本棚を置きたいです。本好きなお客さんはやっぱり前からいますし、これからも増えていくと彼女の思いを教えてくれました。「フリーな雑誌をディスプレーとか、本を借りるのではなく、Rikaが企画してくれる雑誌を買いますよ。趣味であることを商売にしませんか?と彼女に提案されました。本当に急な話でしたが、面白そうなアイディアで、雑誌を応援したい気持ちも、信頼もありがたいので、考えたいと答えました。商売って自分と遠い言葉なので、よく考えていました。

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結果的にRACではSHELFというミニサイズのコミュニティ向けの本棚ができました。季刊のペースで、自分が選んだ3−4冊の雑誌に自分が描いたポスター、雑誌を紹介するブークマークやポストカードが置いてある、温かい存在です。お店のスタッフさんやRACのお客さんや通りかかる人々など、みんなが気軽に雑誌を手にして、読んでもらえるように、ボックカバーもつけてあります。それに、同じコンセプトを他に3軒のお店とも展開するようになりました。

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この間、たまたまBlue Bottle Coffeeのメンバーに出会って、「あの雑誌のコーナーがRACで見ましたよ!可愛いですね」と評価されました。バリスタにもよくお客さんに読まれていますよと言ってくれて、他のBloggerにもSHELFのことをSNSにピックアップされて、共感できる人がもっといるよね、やり甲斐があると改めて、思いました。

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旧正月の前、今朝はRACのコーヒーが飲みたくて、行ってみたら、窓が閉じたままで、びっくりしました。確かに正月でも休まないとバリスタが言っていましたが、どうかしましたか?と聞いてみたら、マッシーンが意外に壊れて、今日は無理だと言われました。そこでオンナーに「窓が閉じたら、この交差点も物静かで、違うように見える。」とメールを送ったら、「コーヒーマッシーンが壊れたとスタッフから連絡があって、太陽が急になくなったように、暗い気分になったよね」と彼女の返事でした。頻繁に連絡しない彼女とは、このような意気投合はしょっちゅうあります。

温度差があるこそ、美味しい関係が作れる

これがRACのコーヒー体験が教えてくれたことです〜

KOHIIのチームに入って、まもなく1ヶ月が経ちました。明日(今日)は第五週の例会になります。最近、コーヒー好きの先入観を捨てて、KOHIIのコンテンツを考えるようにしています。自分と全然違う空間、文化、きっかけでコーヒーに興味を持ち始めたり、初心者の気持ちで勉強したり、質問したりしている方々の広い声を聞こうとしています。めっちゃ楽しいです!いろんな景色が見えてきますし、自分もコンテンツ作りの初心者という気持ちに戻れて、好きな仕事兼趣味を前より、客観視できるようになった気がします!それでは、2020年大変お世話になったコーヒーとは、またKOHIIで、続けて、楽しんでいきたいです☕️

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先日新年のパーティーで、大学でファッションデザインを教える日本人の先生に声かけられました。日本語を専攻した経緯を聞かれ、自分の担任の先生のことを話し出しました。彼は学校で、変人と言われる厳しい先生でして、北京の子(自分がクラスの中、唯一の北京の子でした)が大嫌いだといつも授業中にも口にしていました。授業が始まる前に、前回のテキストの暗唱は毎回毎回、自分が一番に呼ばれていました。少しでも噛んだら、もうバツという基準なので、あの緊張感は今も覚えています。自分の中では、あの圧倒的なプレッシャーは、上手に暗唱できるようにいい刺激にしていました。このエピソードについて、先生は「自分も先生に勤めている者なので、いつも一番に呼ぶ子は、本当は大好きな子だと思いますよ、Rikaのことは、あの変人の先生が。」え?そういう理解もありえますか?RACへの初印象から、今の友達同士になった経緯と比べると、大学先生は自分のこと、当時どう思ったのは、聞こうともしないですし、関係も変わらないままでいいと思いますし、感謝の気持ちは間違いなく、一層強くなりました。心の中、変人の先生との距離感は、縮まりました笑。

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