THE BLUE CAMP

海と食の最前線から、未来をつくる。 東京・京都のトップシェフが徹底伴走する学びと実践の…

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海と食の最前線から、未来をつくる。 東京・京都のトップシェフが徹底伴走する学びと実践の3ヶ月プログラム https://thebluecamp.jp/

マガジン

  • 学生紹介

    THE BLUE CAMPに参加す16名の学生が、エントリー時に書いたエッセイを公開しています。

  • シェフたちの思い

    THE BLUE CAMPの4人のシェフとキャンプ長の、プロジェクトへの思いをまとめました。

最近の記事

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メンターシェフのインタビュー記事|THE BLUE CAMP2024

「THE BLUE CAMP」プログラム全体にメンター的に伴走する東京・京都の4名のシェフのインタビュー記事ご覧ください(4月14日以降、順次アップしていきます)。 京都東京

    • THE BLUE CAMP 企業スポンサーのご紹介

      今週より、いよいよプログラムの集大成となる「海の未来をつくる」レストランが東京・京都それぞれでオープンしています。 レストランの中身は期間終了後に詳細にレポートいたしますので楽しみにお待ちください。 さてブルーキャンプは日本財団「海と日本プロジェクト」の助成をうけて実施しておりますが、クラウドファンディングにて企業スポンサーの募集をおこない、次の2社にサポートいただくことになりました。 ●シンガポールにて訪日外国人向けのレストラン予約サービスを提供されているTAB

      • 「わくわくを伝えたい」 水産を学んだ上での楽観的現実主義

        伊藤紗織(東京)が東京・京都からそれぞれピックアップされた3人の内側を探るリレーインタビュー企画、「なかへもぐる」。 最終回となる第6回は、東京チームでサービスを担当する安永和矩(わく)。 大学で水産を学んでおり、知識も魚愛もチーム内随一。 ポップアップレストランの開催も目前に迫る中、彼は何を思うのか。 試作を堀内シェフ宅にて行った日の、夜の帳が降り始めた頃。完成した料理の撮影が始まり、手が空いたタイミングで別室に移動した。お互い楽な姿勢で床に座り、和やかな雰囲気のなか、

        • 「次世代に繋げていきたい」 模索の末に見つけた使命

          伊藤紗織(東京)が東京・京都からそれぞれピックアップされた3人の内側を探るリレーインタビュー企画、「なかへもぐる」。 第5回は、京都チームでサービスを担当する中上志穂(しほ)。 幼少期を舞鶴で過ごした彼女にとって、大きな存在である海。 学び、考え続けた彼女の心境を探る。 夜も更け、時計の短剣が1の数字を指した頃。レストランまで一週間を切り、両チームともに忙殺されている。 長い長い1日の最後、私たちは仕事を切り上げ、液晶越しに顔を合わせた。 ー もう本番まで一週間切っちゃ

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        メンターシェフのインタビュー記事|THE BLUE CAMP2024

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        • 学生紹介
          17本
        • シェフたちの思い
          9本

        記事

          「綺麗事じゃないありのままを」 視線の先にあるもの

          伊藤紗織(東京)が東京・京都からそれぞれピックアップされた3人の内側を探るリレーインタビュー企画、「なかへもぐる」。 第4回目は、東京チームで料理を担当する出口龍。 プログラムも終盤。果たして彼の熟考にピリオドは打たれたのか。 頭の真上に陽が昇る頃、渋谷のカフェで若者が数名、コタツ型の席で膝を交えていた。生姜の主張の激しい自家製ジンジャーエールで眠気の解消を試みるも、ただむせるばかり。何かはっきりとしたスタートの合図もなく、インタビューのような、雑談のようなものに、私たちは

          「綺麗事じゃないありのままを」 視線の先にあるもの

          「心に、火が灯った」 内に宿るともしびの行先

          伊藤紗織(東京)が東京・京都からそれぞれピックアップされた3人の内側を探るリレーインタビュー企画、「なかへもぐる」。 第三回目は、京都チームで料理を担当する石田律貴(りつき)。 水産を学ぶ彼の心情は、ブルーキャンプでの体験を通してどのように変化したのか。 「準備できました!」というラインの通知を見て、慌てて時刻を確認すると、とっくにインタビューの時間になっていた。急いでzoomを開き、ひたすら謝るも「ぜんぜん大丈夫だから!」と笑ってくれる。律貴さんの寛容さに感謝しながら、雑

          「心に、火が灯った」 内に宿るともしびの行先

          "「海から湧き出るほど」でない現在のあり方を考える" ひみか / 立命館大学 / 京都チーム

          "「海から湧き出るほど」でない現在のあり方を考える"今回紹介するのは 大谷一花 (ひみか) です。 彼女は大学では食マネジメント学部というところで、食を俯瞰的に文化・経営の側面から学んでいます。特に彼女が興味を持ったのは魚食文化の衰退。地方へインターンを行った際の経験を自ら振り返り、旅先での食の記憶が一つの課題解決のきっかけなのではないかと考えます。彼女は大人しい性格かと思いきや、実は地方へ自分の足で学びにいく行動的な側面もあります。行動的といえば、みんなで料理を作っている

          "「海から湧き出るほど」でない現在のあり方を考える" ひみか / 立命館大学 / 京都チーム

          “魚との思い出ばかりの20年、だから200年後にも残したい” りっきー / 福井県立大学先端増養殖科学科 / 京都チーム

          “魚との思い出ばかりの20年、だから200年後にも残したい”今回紹介するのは 石田律貴 (りっきー) です。 彼は水産業は漁業者、海の資源、お客様の三本柱で成り立っていると考えている中で、その三本全ての柱が支えるには脆弱な状態だと危惧しています。養殖に魅了されて水産を学ぶと海に優しくないことを知り、美味しい魚介類を養殖で育てたとしても市場では簡単に売れない事実。水産への想いと現実との乖離に葛藤を抱えてきました。そんな悩みを彼は抱ながらも、語り口は饒舌で名司会者のように場を盛

          “魚との思い出ばかりの20年、だから200年後にも残したい” りっきー / 福井県立大学先端増養殖科学科 / 京都チーム

          “海の食の未来を明るくする方法はまだあるはず” しほ / 京都女子大学 / 京都チーム

          "海の食の未来を明るくする方法はまだあるはず"今回紹介するのは 中上志穂(しほ) です。 彼女は中学生まで舞鶴で育ち、食卓には必ず魚があった環境で過ごしていました。しかし、あるきっかけからその当たり前の環境がどんどんと崩れていってしまっている海の現状を知っていくこととなり、今回未来を考えるためにキャンプに参加してくれたそうです。明るい彼女と話ししていると、どこか前向きな気持ちになることができます。悲観的な現実にも向き合わなければいけないこのキャンプでも、”まだできることがあ

          “海の食の未来を明るくする方法はまだあるはず” しほ / 京都女子大学 / 京都チーム

          “食で地方から日本をぶち上げたい” はると/ 兵庫県立大学国際商経学部 / 京都チーム

          "食で地方から日本をぶち上げたい"今回紹介するのは 五味陽大(はると) です。 彼は大学では経済を学び、私生活では食いしんぼうとして料理やお酒を探求します。彼は食が持つ様々な魅力こそが経済を盛り上げる一助になるだろうと強い想いを持っています。長野出身で山の恵みに囲まれて育った彼は海の魅力をまたひとつ違った視点で見出します。フットワークの軽い彼はブルーキャンプのあとも様々に食の魅力を引き出す活動を広げていってくれそうです。 応募時 自己紹介食べること、海外や世界中の人との関

          “食で地方から日本をぶち上げたい” はると/ 兵庫県立大学国際商経学部 / 京都チーム

          “未来の海のために身近にできることから一歩ずつ” ことこ / 京都府内高校生 / 京都チーム

          "未来の海のために身近にできることから一歩ずつ"今回紹介するのは 筆口琴子(ことこ) です。 彼女は環境問題に関心が高い高校生。ただ環境問題を知ることに留まらず、行動し伝える活動を行ってきました。彼女はある意味、これから学生としての自由度が増えて活動を広げていくことができる時期。キャンプで学んだことを糧に彼女はどんなアクションを起こしていくのでしょう。彼女が起こしていくうねりによって、救われる生き物は沢山いるのではないでしょうか。 応募時 自己紹介私は幼い時から生き物に興

          “未来の海のために身近にできることから一歩ずつ” ことこ / 京都府内高校生 / 京都チーム

          “持続可能な方法を考えて考えて、考え抜きたい” りんだ / 京都大学農学部 / 京都チーム

          "持続可能な方法を考えて考えて、考え抜きたい"今回紹介するのは林田 太一 (りんだ) です。 彼は大学で化学を中心に学ぶ中、農作業の手伝いをしたり、現地の料理を求めて海外に赴いたりとフットワーク軽く食を探求します。食に深く関わる中で彼は持続可能な方法、小さな一歩としてどんなことが実践することができるかを考えます。彼はこんな視点もあったよねと議論をしている時に気づきをふと与えてくれるのですが、その彼の言葉から彼の食への愛が垣間見れるんですよね。 応募時 自己紹介 食の分野、

          “持続可能な方法を考えて考えて、考え抜きたい” りんだ / 京都大学農学部 / 京都チーム

          「料理にかける思いは負けたくない」 料理人の卵の情熱

          伊藤紗織(東京)が東京・京都からそれぞれピックアップされた3人の内側を探るリレーインタビュー企画、「なかへもぐる」。 第二回目は、東京チームで料理を担当する杉山茉珈奈(まかな)。 普段は明るいムードメーカーである彼女の、料理人としての一面に迫る。 「やっぴ〜!」 入店のベルの音に少し遅れて明るい声が近づいてきた。30度の最高気温にも負けない明朗さと星野サロンの仄暗い店内が混ざり合っていて少し不思議な感じがする。 注文したクラブハウスサンドウィッチを求め、キッチンに熱い視線を

          「料理にかける思いは負けたくない」 料理人の卵の情熱

          「世界を巻き込んでいかないと」 16歳が起こす”さざなみ”

          伊藤紗織(東京)が東京・京都からそれぞれピックアップされた3人の内側を探るリレーインタビュー企画、「なかへもぐる」。 記念すべき第一回は、京都チームでしつらえを担当する筆口琴子(ことこ)。 高校一年生と最年少ながらもチームで活躍している彼女は、今何を思うのか。 ラインのビデオ通話が開始されると、画面から元気な声が勢いよく飛んできた。どうやら京都チームの合宿中らしく、楽しそうな表情の面々が彼女を囲んでいる。和気藹々とした雰囲気の中、インタビューは始まった。  ー こっとん

          「世界を巻き込んでいかないと」 16歳が起こす”さざなみ”

          “海の課題を知るきっかけになる日本料理を” みさき / 辻調理師専門学校 / 京都チーム

          “海の課題を知るきっかけになる日本料理を”今回紹介するのは 中島美咲 (みさき) です。 彼女は高い調理技術と広い知識を併せ持った日本料理人を目指しています。学校で料理を勉強する中でも、海への資源管理に関心を持ち、作り手視点だけでなく食べ手視点でも向き合います。京都チームには調理経験があるメンバーが少ない中で、彼女の手捌き・料理人としての視点はポップアップのクオリティを底上げしてくれます。 応募時 自己紹介実家の父は釣りが趣味で小さいころから家族で釣りに出かけたり、釣れた

          “海の課題を知るきっかけになる日本料理を” みさき / 辻調理師専門学校 / 京都チーム

          “これまで作り上げられてきた食文化を可能な限り維持したい” りゅう / 東京大学 / 東京チーム

          “これまで作り上げられてきた食文化を可能な限り維持したい”今回紹介するのは 出口龍 (りゅう) です。 彼は分子生物学を中心に学んできたが、魚を研究対象としてだけでなく、料理やダイビングを通して愛を持って関わってきた。彼は素直に考える、私たちは何を伝えたいんだ、私たちは伝えることで社会をいかに変えられるのか。彼の葛藤がチームの熱量となり、まっすぐな問いをチームに投げかけてくれるからこそ、チームの想いの解像度が上がる。彼の思考の旅を皆さんにもいつか体感して欲しい。 応募時

          “これまで作り上げられてきた食文化を可能な限り維持したい” りゅう / 東京大学 / 東京チーム