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“食で地方から日本をぶち上げたい” はると/ 兵庫県立大学国際商経学部 3年 / 京都チーム

THE BLUE CAMPに参加する学生たちを、それぞれがエントリー時に提出した自己紹介およびエッセイとともに紹介します。京都チームは、高校生1名、調理学校生1名、大学生5名(うち1名水産研究)の計7名です。

"食で地方から日本をぶち上げたい"

今回紹介するのは 五味陽大(はると) です。

彼は大学では経済を学び、私生活では食いしんぼうとして料理やお酒を探求します。彼は食が持つ様々な魅力こそが経済を盛り上げる一助になるだろうと強い想いを持っています。長野出身で山の恵みに囲まれて育った彼は海の魅力をまたひとつ違った視点で見出します。フットワークの軽い彼はブルーキャンプのあとも様々に食の魅力を引き出す活動を広げていってくれそうです。

応募時 自己紹介

食べること、海外や世界中の人との関わり、地元や日本中の地方創生。この3つが私の情熱です。これらを軸に自分のわくわくすること、できることを日々模索し、行動しています。

大学では、多くの留学生と共に英語で経済学を勉強しており、国際交流に魅力を感じ、サッカークラブを発足したりと交流の場作りにも取り組んでいます。そんな生活の中でできた友人と日本中旅をしたり、実家につれてきたりと交流を深めています。

また留学生向けに長野県食材を使った試食会をしました。アンケートや反応だと、味噌とトマトソースの組み合わせがとても人気でした。また地元諏訪市の日本酒の会社に連絡を取り、海外輸出についてお話を伺ったり、日本酒イベントでのお手伝い、また地元での発酵食品をテーマとしたイベントを現在企画しています。ゼミでは、企業や農家と連携し、丹波黒豆のフードロスをなくすため、パンのレシピ開発からPRまでを行いました。今後の研究では日本酒の海外マーケティング、ブランディングをテーマにし、酒蔵さんや輸出会社と連携を取り、進めていく予定です。

私生活では、食いしんぼうということもありほぼ毎日自炊、バイト先のワインビストロではお酒や料理の勉強をしています。たまに長野から神戸にヒッチハイクをしたりもしています。

私は秀でていることは特にありませんが、知らない環境に飛び込む好奇心、行動力。異文化の人と生活しながら得たコミュニケーション能力でどんなことにも人と繋がりながら走り抜く力があります。

応募時 エッセイ 
「海と食の未来について思うこと、取り組みたいこと」

“食で地方から日本をぶち上げたい“ それが僕の食に対しての想いであり、日本の海、山からの恵みである一次産業に向けての想いでもあります。
海の無い長野県富士見町というところで生まれ育った私は、海を身近に感じることは多くなかったものの、昔から水族館や魚図鑑が好きでいつか図鑑で見た魚を生で見ることを夢見ていました。

大学進学後、地元を離れたことで、自然の豊かさ、地元の魅力を再実感したのと同時に、自分の地元が将来的に衰えていく可能性に危機感を感じました。特に農業従事者の高齢化、後継者の不足問題などは長野だけの問題ではなく、海のある地方、漁業でも同様だと思います。

私にとって食の豊かさとは単に美食というわけでなく、人間の生きる活動の中でできる自然とのつながりの豊かさだと思います。だからこそ地方の衰退は、それぞれの土着の食文化の減少にも繋がるのではと思っています。

また普段から様々な国の留学生や外国人と関わる中で、地方の魅力、食文化の豊かさを世界に発信できていないと強く感じます。多くの訪日外国人の知人が東京や大阪を訪れた後に新たな日本での旅行先に困っていることを知りました。そんな人たちに地方の魅力を知ってもらいたい、日本食の面白さを伝えたいです。

このような想いから私が取り組みたいことは主に二つあります。水産物や農産物の販路を増やすこと、持続可能的な新たな観光の形を提供することです。

具体的に、オンラインプラットフォームで生産者と、消費者や料理人を繋げる仕組みや海外輸出を選択肢を持つことで、未利用魚や廃棄野菜のフードロスの削減、消費者の環境負荷への認知、一次産業者の利益拡大が見込め、後継者問題の解決にも寄与するのではと思っています。

サステナブルな観光の形という点では、農家に泊まるファームステイやその土地の食文化を楽しむことを主な目的とする観光の形をさらに日本で広げていきたいです。これは漁村で行うことができると思いますし、その土地で採れたものをいただくということは環境に良いというだけでなく、食文化の保全にも寄与します。この観光の形は海や食の豊かさを守っていくだけではなく、私自身の地方の良さをもっと知ってもらいたいという想いにも繋がっています。

将来的に、地方の社会課題解決を見据えたとき、私は寄付やボランティアだけでなく、事業という面からアプローチをし、経済の循環や新しく価値を付与していくことが大切だと考えています。

私はブルーキャンプの3ヶ月間を通して、食という分野で自分がどんなプレーヤーになりたいのか、自分だからこそできることは何なのか、食に熱い想いを持つ同士や大人の方とぶつかり、沢山のことを吸収したいです。そして海の現状についてこのプロジェクトを通して学ぶことにもとてもわくわくしています。

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