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「世界を巻き込んでいかないと」 16歳が起こす”さざなみ”

伊藤紗織(東京)が東京・京都からそれぞれピックアップされた3人の内側を探るリレーインタビュー企画、「なかへもぐる」。

記念すべき第一回は、京都チームでしつらえを担当する筆口琴子(ことこ)。
高校一年生と最年少ながらもチームで活躍している彼女は、今何を思うのか。


ラインのビデオ通話が開始されると、画面から元気な声が勢いよく飛んできた。どうやら京都チームの合宿中らしく、楽しそうな表情の面々が彼女を囲んでいる。和気藹々とした雰囲気の中、インタビューは始まった。 

ー こっとん久しぶりだね!
こっとん:久しぶり!今日はよろしくね!
ー こちらこそ!

ー こっとんは京都チームでしつらえの担当だよね。作り上げていってる中で心がけていることとかある?
こっとん:やっぱり、とにかくどうしたらお客さんに伝わりやすいか、そしてそのあと動いてくれるかっていうのはかなり気にしてるかなぁ。
自分達にとって当たり前になってしまっていることでも、お客さんにとっては違うこともあると思うし。

ー その上レストランだから、メッセージ性だけにこだわるわけにもいかないもんね。
こっとん:うん…やっぱりメッセージだけじゃなくてデザイン性も大事だと思う。その両立が難しいんだよね。
あと、学習発表会にはしたくないねっていうのは、みんなで話して大事にしてることかな。自分達がやってきたこととか学んだことの紹介で終わらせずに、お客さんのその後に繋げていきたいなーって。

ー 京都チームのレストラン名「さざなみ」はこっとん命名だと思うんだけど、それとも関係してる?
こっとん:うん。漣みたいな小さな心の動きから、行動を起こして欲しいから。欲を言えばガリっと心に爪痕を残したいけどね(笑)
ー (笑)だいぶ強い(笑)
こっとん:一応チームとして和を重んじてるから(笑)私個人的にはもっとバンって行きたいけどね(笑) 

ー ブルーキャンプを通してのこっとん自身の変化はあった?
こっとん:ある!環境問題について興味があって、鴨川のゴミ拾いとかの活動をしてたんだよね。でも、そのままじゃ世界を巻き込めないし、世界は動かない。一緒にやれる仲間が大事だなって高校に入ってから思い始めたの。それでブルーキャンプに参加したんだよね。
ー なるほどね。
こっとん:まだ自分のやりたいことは言語化できていないけど。様々な体験を通して、魚とか海とか一つとっても、色々な視点や考えの人がいることを体感できて、考える幅が広がったし、それを言語化する練習もできてるなって思う。
あとはもちろん、お客さんにもそれぞれ視点があるだろうから、それも見極めて印象に残るようにしていきたいな!

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