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“持続可能な方法を考えて考えて、考え抜きたい” りんだ / 京都大学農学部 3年 / 京都チーム

THE BLUE CAMPに参加する学生たちを、それぞれがエントリー時に提出した自己紹介およびエッセイとともに紹介します。京都チームは、高校生1名、調理学校生1名、大学生5名(うち1名水産研究)の計7名です。

"持続可能な方法を考えて考えて、考え抜きたい"

今回紹介するのは林田 太一 (りんだ) です。

彼は大学で化学を中心に学ぶ中、農作業の手伝いをしたり、現地の料理を求めて海外に赴いたりとフットワーク軽く食を探求します。食に深く関わる中で彼は持続可能な方法、小さな一歩としてどんなことが実践することができるかを考えます。彼はこんな視点もあったよねと議論をしている時に気づきをふと与えてくれるのですが、その彼の言葉から彼の食への愛が垣間見れるんですよね。

応募時 自己紹介

 食の分野、特に食品科学・農業・料理・食文化に強い関心があります。

 食品科学について、京都大学で化学(生理学・有機化学・分子生物学・物理化学)を中心に学んでいます。栄養学にも興味があります。個人的には、食品安全のリテラシーをつけようと入学したのですが未だ目的は達成できていません。学部での勉強の活かしどころを模索中です。

 農業について、大学の知り合いに影響を受けて農業の手伝いをしています。四季を感じながら、生産の現場に触れるのが楽しいです。持続可能な農業として有機農業を支持します。自然農法を実践するのが夢です。
 料理について、和食とスリランカ・インド料理をよく作ります。たまに京都中央卸売市場を見に行きます。割烹・料理旅館・鰹節屋・インド料理店でバイトしていました。今回のメンターである日本料理「研野」さんに一時期お世話になりました。今回のキャンプで再会できることを楽しみにしています。

 食文化について、さまざまな国の現地の料理を求めて海外に行きます。3年間でフィリピン・スリランカ・インド・トルコ・台湾・韓国を訪れました。菜食が一般化した風土での生活も受け入れられました。乾物や豆を多用した料理をぜひ取り入れたいです。

応募時 エッセイ 
「海と食の未来について思うこと、取り組みたいこと」

現代社会において、海と食は切り離せない関係にあります。特に私たちの食生活において重要な役割を担っている海洋資源は、持続可能な方法での利用が急務となっています。私が特に取り組みたいのは、持続可能な社会の構築、食育を通じた将来の消費者育成、そして海洋資源の賢明な利用の三つの点です。

まず、持続可能な社会を目指す上で私たちは、自らの生活慣疉を見直し、実践に移すことが重要です。例えば、地元で獲れた魚を積極的に消費することで、長距離輸送による環境負荷を減らすことができます。また、季節に合わせた魚の消費を心がけることで、資源の過剰な捕獲を防ぎ、生態系のバランスを保つことが可能です。これらの小さな一歩が、地球規模での大きな変化をもたらす第一歩となるのです。

次に、食育の重要性です。未来の消費者である子どもたちに、どのようにして食べ物が自分たちのテーブルに届くのか、そのプロセスを理解させることが重要です。栄養教育だけでなく、食の生産背景や、それが環境に与える影響について教えることで、彼らが持続可能な食生活を選択する基礎を築くことができます。このような教育は、彼らが意識的な消費者として成長するための礎となります。

最後に、海洋資源の利用についてです。海洋は私たちに豊富な資源を提供してくれますが、その利用は計画的で持続可能でなければなりません。過剰漁業による魚種の枯渇を防ぐため、科学的根拠に基づいた漁獲制限が必要です。また、海洋汚染を減らすために、プラスチック使用の削減やクリーンアップ活動への参加も考えるべきです。これらはすべて、豊かな海を未来に繋げるための必要な措置です。

これら三つの点に取り組むことで、私たちはより良い未来を自らの手で築くことができます。個々の行動が全体の変化を生み出し、持続可能な世界へと導くのです。海と食の未来は、私たち一人一人の意識と行動にかかっています。

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