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金澤美冬さんの提案する『プロティアンなおじさん』が、私が目標とする『イケおじ』と一致して安堵した件

おじさん専門ライフキャリアコンサルタント』を標榜される金澤美冬さんの、出版記念包囲会@名古屋に参加させていただきました。

この手の会では、既に著者と懇ろな人間関係ができているか、ビジネス上の互恵関係がある人たちが集まり、また会場では『やぁ先日はどぉも!』とゴルフや呑みの話で盛り上がっている光景を想像してしまい、人見知りの私はなかなか入り込むチャンスがなくいつも参加を思い留まってしまいがちです。それが今回は、私がこのブログを始めるキッカケを与えてくださった中村英泰さん@My 3rd Place が主催である事と、前もって金澤美冬さんご本人とメッセージのやり取りがあった事に気をよくして、思い切って参加してみた次第です。

今回の金澤さんの著書は、『おじさんの定年前の準備、定年後のスタート(今こそプロティアン・ライフキャリア実践!)』というタイトル。
まさにおじさんであり、自身の定年が具体的に見えてきた私にとって、タイムリーで的確な教科書でもあります。
その著者とお会いし、また事例として登場されるロールモデルの先輩達とも交流を持つことで、今後の自分のキャリアをどう捉えていけばよいかの大きなヒントをいただけた1日でもありました。

金澤美冬さんへの質問コーナーで、思いがけない質問がありました。
金澤さんの考える、おじさんの定義は何歳からですか?

私自身はおじさんかどうかを年齢で区切る事はナンセンスだと思ってたし、本人がおじさんだと自覚した時がおじさんの始まりなのかなと思っていたのですが、金澤さんの回答は意外なものでした。
私は、50歳からがおじさんかなと定義しています。

考えてみれば、このように具体的で明確な数字で定義されることは、某社社長の『45歳定年提案』にも通ずるところがあって、実は極めて合理的なんですね。
23歳新卒で入社して65歳で定年するとしたら、その中間が44歳。終身雇用であろうが転職人生であろうが、45歳からは会社員人生の折り返しです。
50歳といえば、部長職であればとにかく自部門の成績を最大化すべく邁進する時期。課長職であれば、部長への昇格を半ば諦めつつももしかしたら部長になれないかという期待を抱いて現業に奮闘する時期。そして一般職の場合でも、自身の会社人生の後半戦を考えていろいろな準備に取り掛かるべき時期です。
だから、そうした自身の今後をしっかり考えるべき時期の真っただ中にいるのが、金澤さんの定義する『おじさん』なんだなと。

おじさんという言葉の響きは、ともすれば哀愁を帯びていて、人生の黄昏時みたいなイメージを想起させるかもしれません。ただそれは、いわゆる『残念なおじさん』や『働かない(働けない)おじさん』という人種であって、私はけっしてそちらのグループを望んではいません。
目指すべきは『イケおじ』(笑)
なにも、ファッションや流行に対して敏感でイケてるおじさんだけがカッコいいとは思いませんが、イケてないおじさんよりはイケてるおじさんの方が、自分も楽しいはず。
それを金澤美冬さんはこのように表現されています。

私のまわりの50~60代を見ていて思うのは、定年後も活躍できる人は「影響される力」を持っているということです。「影響力」ではなく「影響される力」です。
同年代から、若い人から、女性から…誰からもどんどん影響を受けて自分をアップデートできるかどうか。これが定年後、みずみずしいライフキャリアを築くコツだと思います。
「あの人が楽器をやってて面白そうだから僕もやってみよう」、「こんな仕事があるというので挑戦してみよう」、「Twitter?やってみようかな?」と、いとも簡単にまわりの人から影響されて次々と新しいことに挑戦しています。

上記著書『おわりに』より抜粋

金澤さんが『50歳からがおじさん』と明言されたのは意外ではありましたが、何歳であろうと心の持ち方が一番大事だという点では、私が考えていたおじさん像と一致してホッとしています。

自身への戒めというか、これからも気持ちから老け込んでしまうことにないよう、松下幸之助氏の座右の銘と、そのベースとなったサミュエル・ウルマンの『青春』という詩を記しておきます。

青春とは心の若さである。
信念と希望にあふれ、勇気にみちて
日に新たな活動を続けるかぎり、
青春は永遠にその人のものである

松下幸之助 語録

青春
青春とは人生の或る期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。
優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、
怯懦きょうだしりぞける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、
こう言う様相を青春と言うのだ。
年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる。
歳月は皮膚のしわを増すが情熱を失う時に精神はしぼむ。
苦悶や、狐疑、不安、恐怖、失望、
こう言うものこそあたかも長年月の如く人を老いさせ、精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。
年は七十であろうと十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。
曰く「驚異への愛慕心」空にひらめく星晨せいしん、その輝きにも似たる事物や思想の対する欽迎きんぎょう、事に處する剛毅な挑戦、小児の如く求めて止まぬ探求心、人生への歓喜と興味。
人は信念と共に若く  疑惑と共に老ゆる
人は自信と共に若く  恐怖と共に老ゆる
希望ある限り若く  失望と共に老い朽ちる
大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、そして偉力と霊感を受ける限り、人の若さは失われない。
これらの霊感が絶え、悲歎の白雪が人の心の奥までもおおいつくし、皮肉の厚氷がこれを固くとざすに至ればこの時にこそ人は全くに老いて神の憐れみを乞う他はなくなる。

サミュエル・ウルマン『青春』(訳詞:門田義夫・松永安左エ門)

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