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一万円の価値

社会人になってよく感じていたこと。

1ヶ月の給料が30万円、1ヶ月30日とした場合、1日の労働の対価として10,000円を得ることができる。

学生の頃は1時間1,000円のアルバイトをしていて、長い時間働けばそれに比例して給料が発生するシステムだった。10,000円稼ぐにはロングでシフトに入って10時間働く必要がある。

学生の頃は自分の好きなことに好きなだけお金を費やしていた。アルバイト自体は楽しくて、仕事を苦痛に感じず、楽しみながらもお金が発生する場所だった。

社会人になったばかりの頃、日曜夜の憂鬱を体験して、責任感やプレッシャーで精神的に追い込まれながら仕事をしていた時に、10,000円のワンピースを見て高くて手が出せなかった。

自分の中で10,000円に対する価値が上がったのを実感した。10,000円稼ぐには1日の仕事を乗り越えなきゃいけない。その労働の対価に見合っているのかどうかをとても意識するようになった。
このワンピースは1日で処理した仕事やその日に感じたこと、精神的ストレスに見合っているのか。

社会人になって自分の中での金銭的な価値観や指標が確立された気がする。

社会人になって貯金も増えて財力的にはかなりゆとりがあるのに、学生の頃よりも金銭感覚はシビアになった。でも欲しいものは手に入るし、貯金は増えるし、私にはこの感覚が合ってるかなと思う。

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