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腸活は大人だけでなく、乳幼児期から始めることが大事だとわかった話 Part1

こんにちは、Kachanです。

雨季のシーズンに入ったこちらでは雷がひどいと道路が湖のようになってしまい、車が動くのもやっとな毎年恒例の時期がやってきました。


前回は、うんちについて記事にさせていただきました。
その際に、いろいろと調べていると腸についてもいろいろと発見があったので、その話をしていこうと思います!!


今回は今まで一番文献等を読んだ気がします…(笑) 
そのため壮大なので2部構成にします!
Part1:腸内細菌って何?その役割とどんなものがあるか。
Part2:核心である乳幼児から育まれる腸内細菌とよりよい腸内環境について、
というような構成になります。


では目次から!


1. 腸ってなに?

まずは簡単に腸とは…?主に小腸と大腸のことを指します。食べ物が口から入り、胃ですりつぶされ、分解されます。それらは小腸で栄養素を吸収し、大腸で水分が吸収されます。これが基本的な腸の役割です。


そして腸にはとてもとてもたくさんの細菌が暮らしています。この細菌についてみていきましょう。



2. 腸内細菌とは?

人間は約1,000種の常在菌(常に保有している菌)を持ち、一人当たりの細菌数は100兆個前後(!)と言われています。1,000種のうち全ての人に共通しているのは約160種程度で、それ以外は人によって異なります。


100兆個のうち、多くは大腸に集中しており(1,000億~1兆個/g)
小腸(1万~1,000万個/g)や胃にも存在します。ちなみに細菌は腸内だけでなく、身体全体に常に存在し、皮膚や鼻、喉、口の中にも存在します。


腸の中にはたくさん細菌があり、この最近が集まっている姿がお花畑(フローラ)に似ているので、腸内フローラと呼ばれています。皆さんも一度は聞いたことあるかと思います。


こんなにたくさんある腸内細菌、いったいどんな役割があるでしょうか?



3. 腸内細菌の役割

腸内細菌の役割は、「健康の維持」これに尽きると思います。健康のために、「栄養の吸収」、「免疫力向上」、「代謝向上」、「消化器トラブル回避」、こうしたことがあげられます。「美肌効果」「神経・脳の働き向上」といったことにもつながる研究結果もあります。


細菌は目では見えないくらい小さいものですが、腸内で健康を維持するための役割を果たしています。


身体的な健康もそうですが、精神的な健康の役割も担っています。精神的なことは脳にも密接にかかわるのですが、腸は脳と深い関係にあると言われています。



4. 腸と脳の相互関係

腸は脳と双方向関係にあるとされています。例えば、過度のストレス等かかった場合、脳から消化管に影響を与えます。


もしかしたら皆さんも経験があるかもしれませんが、おなかが痛くなって学校や会社に行きたくない… これは気分の変化が胃液の分泌に影響していることが一つの要因とされているようです。


反対に腸から脳への関係としては、腸内細菌のバランスが悪いと、脳へ影響を与えてメンタルバランスを崩してしまいます。前頭連合野への影響があるということができそうですね。(過去記事にも脳について書いてますので、そちらもぜひ見てみてください)


他にも、マウスの腸内細菌をなくしてしまうことで、脳の海馬などに存在し、神経細胞の活性化や増殖を促進する物質が現れなくなるという研究もあります。海馬は記憶を司る大事な器官ですが、こちらに影響があるということは記憶力の低下につながります。


また、扁桃体でも同様のことが見られ、海馬と影響しあう扁桃体、記憶力の低下、情動を司るので、無感動や無感情引き起こしてしまう原因にもつながります。


腸はおなかだけの話ではなく、脳、身体全体の話につながりますね!だから腸内を整えておくことが非常に大事になるのです。


どうやって整えるのか…の前に腸内細菌にはどんな菌がいるのかを見てみましょう!



5. 腸内細菌ってどんなものがある?

腸内細菌は主に3つに分類することができます。

1. 善玉菌
身体によい働き作用をする細菌です。乳酸菌やビフィズス菌があげられます。悪玉菌の増殖を防ぎ、有害物質の排出を促します。


2. 悪玉菌
善玉菌の反対で、身体に悪い働きを作用する細菌です。ブドウ球菌(常に皮膚等に常に存在、傷口等特に多い)、ウェルシュ菌(土、牛、鶏、魚など)等です。腸内にとっては有害物質です。


3. 日和見菌
上記のどちらにも属さない細菌です。大腸菌などで、善玉菌or悪玉菌の菌が多い方に優勢になります。おなかの調子が悪い時は悪玉菌が増えてくるので、日和見菌は悪玉菌に加勢します。


理想のバランスは、善玉菌 2 : 悪玉菌 1 : 日和見菌 7
と言われていますが、現在は善玉菌の中にも悪さをするものがあるということもわかってきましたが、まだまだ研究途中のようです。上記は一つの目安ということはできそうです。


大事なことは腸内細菌は人によって全く細菌構成が異なるということです。1人1人顔が違うように、腸内細菌も1人1人異なっています。腸内細菌は偏るのでは「多様性」に満ちた状態が大事です。偏りなく、いろいろな菌を持っていること。社会だけでなく、腸内にも多様性があり、受け入れることで、健康を保つきっかけになります。


多様性を生み出す鍵は実は幼少期にあるというのです!
それは…Part2に書いていきたいと思います!



というところで、次回はいよいよ核心に迫っていきたいと思います。
中途半端な終わり方ですが、次回も楽しみにしていてください!!


おわり


〇今回参考にしたもの〇
小児におけるプレバイオティクス・プロバイオティクスの活用
ヒトフローラ研究
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