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素敵な人々と、動物、大地。生きることと向き合うモンゴル滞在【DAY39-43】|働きながら世界一周

なんだかんだ2週間くらいいた中国を出国し、陸路でモンゴルに移動する。
自然や動物が好きな私としては、遮るもののない広大な大地に憧れもあり、モンゴルに行きたいと思った。あとは、中国から陸路でモンゴルに移動するというのも1つの目的。VIVANTの記憶でも新しいモンゴルだが、遊牧民、砂漠、豊かな大地、相撲。そんなイメージだろうか。それでも、今まで行ってきたアジアの国からすると、また少し違うイメージもあるし、未知の世界でもあるからわくわくだ。

今回北京からウランバートルに向かうのに、本来であれば直通の列車もあったようなのだけれど、なにしろネットを通じて買うと高い(20,000円以上した気がする)のと、人気で空席がないみたいな話も聞き、リサーチを重ねた結果、北京からまず国境沿いの町二連浩特(エレンホト)がある二連(エレン)駅に夜行列車で行き、そこからバスで国境越えをしてモンゴル側の国境の町ザミンウードまで移動。さらにザミンウードから夜行列車でウランバートルに向かうという3段階の工程でウランバートルまで向かった。

なので、途中待ち時間も含め、総移動時間としては約36時間、1日半というところだろうか。

モンゴルの滞在は楽しすぎて、色々書ききれない気もするので、今回のブログはだいぶ長くなりそうだ。



1.北京から電車を乗り換えて二連へ

北京北駅を19時45分に発車する列車で、まずはフフホト東という駅まで向かう。所要時間は2時間くらいで、見た目や席の構成含めほぼ日本の新幹線と瓜二つ。遅い時間にも関わらず、車内はほぼ満席だった。

フフホト東行きの新幹線

座席の携帯の充電場所をキョロキョロしながら探していたら、隣に座っていた中国人のお兄さんが教えてくれた。座席は3人並び席で、窓際が中国のキャリアウーマン風お姉さん、真ん中が少しふくよかなメガネをかけた中国人のお兄さん、そして通路側が私という並びだった。両サイドでパソコンをカタカタしている女性に挟まれて、お兄さんはシートを倒して気持ちよさそうに寝ている、そんな雰囲気の座席だった。

あっという間にフフホト東の駅までついて、そこでほぼ全員が電車を降りていた。みんな同じように乗り換えるのかと思っていたら、ほとんどの人は改札を出ていて、夜22時過ぎ、中国のだだっぴろく無駄に明るい、だれもいない駅構内で、たった1人。自分以外の人類がいなくなってしまったんじゃないかという錯覚に襲われるくらい。中国の駅は広く、遠い。

フフホト東の駅

トイレに行きたかったので、あまり綺麗ではない和式のトイレに急いで行って、なんとか乗り換えのプラットフォームを見つけて、そこまで小走りで向かった。階段を登ると、やっぱり誰もいないように見えたが、ホームの逆サイドに歩いていくと、ざっと30人くらいの様々な旅人たちが電車を待っていた。

深夜列車に乗る人たち

今回の列車は贅沢も言ってられないので、2等の硬い寝台席を予め選んでいた。キャビンは3段ベッドが2セットついている6人部屋で、着いた列車に乗ると、あまり柄の良くなさそうな中国のおじさん達がすでにキャビンの中に何人かいらっしゃって、私は3段ベッドの中段だった。
寝台列車も慣れてきたものではあるが、むさ苦しい空気感の中、そのベッドで寝るのは若干の抵抗感があった。ただしあまり細かいことは言ってられない。車両の廊下側で少し仕事をしたり、洗面所で顔を洗ったり、そして最終的にはキャビンのベッドで少し狭さを感じながらもなんとか寝ることができた。電車は最低限のトイレと洗面台もあったし、そこまで困ることはなかったのだけど、唯一中国人のおじさん達がタバコを吸いまくるから、車内がタバコ臭いのだけは不快だった。中国の人は、日本人以上に喫煙率が高いんじゃないだろうか。

何もない大地

朝の7時前くらいには、電車は二連の駅についた。
北京では半袖半パンという身軽な格好をしていた私だが、フフホト東の駅あたりから寒さを感じ、二連では旅中初のウルトラライトダウンを出して長ズボンに履き替えるくらいの寒さだった。

二連駅

2.二連から国境越え、ザミンウードへ

駅を降りると、タクシー勧誘の中国人のおじさん達に話しかけられたけど、それをスルーして、駅から10分ほど歩くバスターミナルに向かう。二連→ザミンウードの国境越えは徒歩ではできず、タクシーかバスに乗って移動しないといけない。タクシーは騙す人が多いとの事前情報があったので、確実に移動できるバスで移動することにした。
※参考情報にした情報はこちら

ターミナルについたのが、7時すぎだったけど、バスチケットは8時からしか買えないらしい。たまたまターミナルに電源もあったので仕事をしつつ待って、チケットを買う。事前のブログ情報では20元と理解していたけど、実際は50元と言われた。値上げしたのかな。

バスは10時に発車するというので、またそれまでターミナルで待つ。周辺に飲食店などあったのかもしれないけど、駅を出てタクシー勧誘のおじさんに話しかけられるのも面倒だったので、ずっと空腹のままターミナルで仕事をしていた。

最初は私の他、旅好きそうな中国人カップルしかいなかったのだが、だんだん待つ人も増えてくる。ミーティングしている途中に中国人のおじさんに話しかけられて、何かと思ったら「ウランバートルまでですか?」と聞かれた。「いや、ザミンウードまでです」と答える。
ターミナルからは、ウランバートル行きのバスも出ているようで、実際自分が予約したチケットが本当にザミンウード行きになっているのか、そしてきちんと発車するのか不安になってきた。翻訳アプリでちゃんと伝わったのかわからないし。

私の隣に松葉杖をついた青年がいて、その人に今度は私が「ザミンウードまでですか?」と聞いてみる。そしたら同じ目的地だったので、少し安心した。その青年はそこらへんにいる中国人スタッフに、何時にバスが発車するか聞いてくれた。

10時から30分くらい遅れて、やっとザミンウード行きのバスが来て、乗り込むことができた。乗客は10人くらいだろうか。

バスでまずは中国側の出国センターにつき、手続きに並ぶ。結構な列ができていて、その間同じバスの中国人のおじさん達に、話しかけられた。どうも女1人で旅行しているのが珍しいらしい。

また、途中見回りをしていた警察官(?)に、謎にパスポートとビザが有効かチェックすると言われて、私のパスポートを持っていかれてしまった。どうせ出国手続きで係の人がチェックするのに、なんであなたが今チェックするのかと思ったけど、拒否するわけにもいかないので成り行きに任せる事にした。一緒に並んでいた中国のおじさん達にどんまい、みたいな感じで言われて、何も問題がないことを一緒に願ってくれた。

パスポートをチェックされている間に、どんどん列は進んでいって、間に合わないのではと焦った。次に私の順番がくるタイミングで、やっとその警察官はパスポートを返してくれた。本当になんなんだろう。ただ暇だっただけなんだろうと思う。

出国手続きのカウンターでも、30代後半くらいの目が細くて中肉中背の男性にやたら入念にチェックされた。中国語でずっと何か喋っていたけど、意味がわからなかった。他の人の3倍くらい時間がかかったんじゃないか。それでも、なんとかハンコを押してくれて、機械が喋る「私たちの調査にご協力いただきありがとうございます」という日本語を聞きながらその場を通った。私のパスポートをチェックしてくれた警察官とそのカウンターの人は私が通過する際に爆笑していて、ちゃんと仕事しろよと思ったけど、まあいいや。

またバスに乗り込んで、国境を越え、今度はモンゴル側の入国手続きの建物に移動する。こちらは一瞬で手続きが終わって、無事に入国。同じバスに乗っている人たちとは、無事に全員出入国することができて、達成感で喜び合った。人間って同じ目的を持った時、国籍をも越えて一緒に喜べる。

その後、ザミンウードの駅の近くまでバスで移動する。時間は12時をすぎていた。

ザミンウードの駅で、その日の18時過ぎ発のウランバートル行きの夜行列車のチケットを買った(現金もクレジットでもどっちでもいけた)。途中Airpodsの片耳をなくしたかけたのだけど、先ほどのバスで一緒だった中国人のおじさんが、忘れてるよと教えてくれた。本当に人に生かされ生きてるな。

とにかくお腹が空きまくっていたので、駅の近くのモンゴル料理屋さんでごはんを食べた。初のモンゴルでモンゴル料理。これが、にこんだ牛肉をご飯の上に乗せた料理だったのだけど、めっちゃ美味しかった。

ローカルな雰囲気。文字が読めないので指差して注文する
多分ゴリヤシっていうモンゴル料理

その後、駅前のカフェでひたすら仕事をしながら、18時の電車の時間まで過ごした。Cafe beneというモンゴル内にあるカフェのチェーン店で、Wifiも電源もあったし、居心地もよく便利だった。

前日の夜行列車、そして今日も夜行列車で、2日連続お風呂に入れず、本当はシャワーを浴びたかったのだが、デイユースができるかホテルに聞く気力もあんまりなかったので、まあいいやと諦めた。諦めも旅においてはとても大事だ。

3.ザミンウードから夜行列車でウランバートルへ

さて、いよいよウランバートルへ向かう列車に乗る。
今回は2段ベッド×2の4人キャビン。座席は指定していなかったから今回は上段で、下段は体格の良いモンゴル人男性が2人、同じ上段には同い年くらいか少し若いくらいのモンゴル人女性だった。

ベッドの上段。シーツとタオルがついてくる

上段はおりたり登ったりするときに、いちいち下の人に気を遣う大変さはあったけど、わくわく感はあった。降りるのが面倒だったので、ずっとベッドの上でごろごろしたり、景色を眺めたり、仕事をしたりしていた。

モンゴル人男性は2人とも重量級のプロレスラーみたいな体型をしていて、力が強そうだった。隣のモンゴル人女性とは少し話をして、お仕事は弁護士をしているそうだ。親切にしてくれて、ウランバートルではスリが多いから気をつけてね、と教えてくれた。また、彼女の持っているキツネのキーホルダーをかわいいね、と言ったらくれた。やさしい。

明け方になると、何もない地平線から朝日が顔を出してとても美しかった。そしてどこまでも広がる草原。放牧された牛、馬、羊たち。そんな景色を見ながら、段々家やビルが増えてきて、ウランバートルに近づいていることがわかった。 

電車から見た朝日
 どこまでも続く大地

二連から一緒に国境越えをしてきた中国人おじさんや松葉杖の青年も、同じ列車に乗っていた。言葉は交わさなかったが、どこまでも草原が続く続くモンゴルの車窓を眺めながら、綺麗だねと笑顔で目配せをした。

4.初のウランバートル

朝9時過ぎに、列車はウランバートルの駅についた。
天気はよく、空気は乾燥していた。少し肌寒さを感じたが、歩いていると半袖でも大丈夫。ウランバートルの駅前は、車で渋滞していて、クラクションが少し騒々しかった。

ウランバートルの駅前

今回泊まるホテルと駅は少し距離があったので、バスかタクシーで移動しないといけない。1件打ち合わせがあったので、駅の近くのカフェで打ち合わせをしてから、バスで移動をすることにした。

ウランバートルは、バス網が発達していて、基本バスでどこでもいく事ができる。運賃も20円くらいで安い。ただ乗るのにU moneyカードというバスカードが必要だったので、買える場所を探すのに苦労した。普通の小さい個人商店みたいなところで買えるらしいのだが、バス停の近くになかったので、
コンビニによってコンビニで買った。

ちなみに、ウランバートルにはそこら中にコンビニがあって、店内で飲食もできて携帯の充電もできるので便利だった。CUとGS25というブランドの2大巨頭で、どちらも韓国系のコンビニらしい。東南アジアにセブンイレブンやファミマがある感覚と近しいのかもしれない。一方で、車はほぼ日本車が走っている。しかも9割はトヨタ車だ。たまに日産とかスバルも見たけど。

バスに無事に乗ることができて、ウランバートルの市内を眺めながら移動する。道路はやっぱり車が多くて、少し無秩序で、このウランバートルの渋滞は日常なのだと、後日モンゴルツアーの担当者の方が教えてくれた。
ウランバートルのバスはスリ集団がいることがあるから気をつけろ、という話があって、最初びびり倒していたのだけど、それらしい人はおらず、安全に乗ることができた。

降りるときは、ボタンを押すとかはなく、勝手にドアがあいて勝手に降りていくようなスタイル。20分くらいバスに乗った後、ホテルの最寄りのバス停に着いたので、人の流れに乗り私も降りた。

ホテルに着いて、少しゆっくりしてから、モンゴル料理を食べようと近くを散策した。あんまりホテルの近くに飲食店が多くなくて、探すのに一苦労したけど、なんとかそれらしきレストランを見つけて入ることができた。
ただ、メニューは全部モンゴル語で書かれていて、なんて書いてあるかわからない(笑)Google翻訳のカメラ機能を使って、なんとか翻訳しながら、モンゴルのビールと餃子ごはんを頼んだ。つもりだったのだが、ビールを飲みながら待つこと10分、来た料理は羊の色んな部位のお肉が入ったチャーハンだった。なんでそうなったのかはわからない(笑)

完全モンゴル語のメニュー
羊肉のチャーハン

ただ、このチャーハンがめっちゃ美味しくて、かなり量は多かったのだけど、パクパク食べることができた。日本で食べる羊より、全然臭みがない。新鮮だからなのか。とっても美味しかった。

5.ウランバートル市内観光と両替との戦い

翌日は土曜だったので、朝から散策をした。ホテルのオーナーのおばちゃんに、朝食何時にする?って言われて、7時と言って、ホリデイなのに7時に朝ごはん食べるの?!とつっこまれたのにも関わらず、疲れで寝坊したため、7時半くらいに朝食となった。

朝ごはん。モンゴルの餃子食べれた

朝8時過ぎくらいにホテルを出て、1回乗って心理的ハードルも下がったバスに乗る。バスを降りて向かったのは、チンギスハーン広場というウランバートルの中心部と言えるような場所。広場の奥には国会議事堂があり、そこにチンギスハーン(の銅像)が鎮座をしている。

チンギスハーン広場。ちなみにこの銅像はチンギスハンではない。
中央に鎮座しているのがチンギスハーン

VIVANTのロケ地にもなっていたので有名で、ウランバートル市民の憩いの場にもなっている。近くにはGFL社の撮影で使われたセントラルビルという立派なオフィスビルもある。

どうやらその日はイベントがあったようで、広場は朝から賑やかだった。うろうろその周辺を散策した後、近くにあったウランバートルの近代美術館に行った。近代美術といってもモンゴルの原風景や素朴な絵が多めな美術館ではあったが、朝9時に行ったら誰もおらず、ゆっくり絵を楽しむことができた。墨のようなものを使った、現代アートが素敵だった。

墨を使ったアート
モンゴルの民族の女性

受付のお姉さんも親切で綺麗な人だった。モンゴルの人は、美男美女が多い気がする。男性はがっちりした体型の人か、モデルみたいに背の高くて小顔な人が多く、女性もスタイルの良い人が多いイメージ。顔はアジアンで優しい顔をした人が多い。

美術館に行ったあと、またチンギスハン広場に戻ると、大きなステージが用意されていて馬頭琴を持った子供達がいっぱいいた。またマーチングバンドや演奏を待つお客さんなど、何やら賑やかだった。
後から聞いてみると、その日はモンゴルの子供の日で、イベントをやっていたらしい。

せっかくだから馬頭琴の演奏を聞いてみたいと思って、ステージ前のパイプ椅子に座って待っていたけど、待てども待てども演奏が始まらないので、結局聞かずじまいで次なる場所へ移動することにした。

途中パレードみたいなので賑やかだった

その日は、次の日のゲルツアーに参加するために、日本円を35,000円用意しなければいけないというミッションがあった(日本人向けのツアー会社だったからだと思う)。

いつも現地のATMで現地のお金を引き出している私からすると、なかなか面倒なミッションで、ATMで現地のお金を引き出してから日本円に両替するという、意味がわからないことをしないといけなかったけど、しょうがない。

ウランバートルに両替所がたくさん集まっている両替通りのようなものがあり、チンギスハン広場から歩いて20分ほどで行けたので、歩いて行くことにした。

大きめの現金を持ち歩くこと自体もそうだし、ここにもスリが多いと聞いてだいぶ警戒はしていたけど、とりあえずはなんもなく両替をすることができた。今回念のため、初めてセキュリティポーチを服の下に巻いて出かけた。

通りにもいくつか両替所が並んでいたし、ビルの中にも小さな両替所がたくさんあった。両替やって50年みたいなベテラン感の漂うおじいちゃんのところで、35,000円分(モンゴルだと約80万トグログなのでより一層大金に感じる)を両替する。ほぼ手数料はかからなかった。

あと、何かの時用にUSドルもいくらか持っておこうと、別のところでUSドルにも両替をした。

世界一周旅行あるあるだと思うけど、自ずと手持ちの通貨の種類が増えていく。日本円、USドル、中国元、そしてモンゴルトグログ。家にはネパールルピーもある。

その場所を離れるときも、一応周りを警戒しつつ、小走りで移動したけど、かえって怪しかったかもしれない。

ウランバートルの休日の街中は人も多く、子供達がいっぱいで賑やかだった。
お昼ご飯を食べに入ったレストランでも、家族連れのお客さんがいっぱいいて、子供達は楽しそうにレストランの中で走り回っていた。途中走ってる子供がウェイターのお兄さんにぶつかって、片付けていた食べ物が床に散らばるみたいな事件があった。こういう時、日本だと親が出てきてごめんなさいだけど、その時のご家族の方々はスルーだった。子供は少し申し訳なさそうな感じだったけど、その後元気良くまた走り回っていた。

日本だと人に迷惑かけちゃいけないよって言われるけど、それが厳しすぎて、子供も大人も息苦しくなってしまうことが往々にしてある。それくらい気にしないよって心の広さは、日本も見習うべきなのかなと思った。

レストランではモンゴルの揚げ餃子と、焼きそばみたいなのを食べた。量が多すぎて食べきれなかったので、最後お持ち帰りのカップに包んでくれた。こういうサービスはモンゴルが初めてかも。

揚げ餃子。美味しかったけど1個がでかい

6.憧れのゲル宿泊と乗馬体験

次の日の朝8時にお迎えが来て、1泊2日のゲルツアーが始まる。

今回以前モンゴルに行ったことがあるという後輩から教えてもらった、ツォクトツアーというツアー会社にお願いをして、1泊2日のゲルホームステイと、乗馬体験をする予定だった。

お迎えに来てくれたのは、日本語も話せるモンゴル人の女性で、日本語話せるのありがたいと思いながら、雑談しつつゲルに向かった。

車で1時間近く走ると、だんだん周辺は草原が広がるようになってくる。そして、コンクリートの道路から横道に逸れて、草原の中を車で走った。

羊の大群たち

途中から羊や馬などの群れが車からも見えるようになってきて、いよいよモンゴルの草原に来たんだという実感が湧いてくる。

本当に周りに何もないところに、ポツポツと白いゲルが並んでいるところがあって、そこが今回のホームステイ先だった。

泊まったゲル

ホームステイ先の家族にご挨拶して、泊まるゲルを案内してもらう。ベッドは3つあったけど、1つのゲルを貸切状態。ぜいたく。

泊まったゲル。可愛らしい。

ご家族の方が住むゲルで、ミルクティーをいただき飲んでいると、あと1人、1週間前くらいからいるという日本人の女性にお会いして、挨拶をした。

その方は、今回モンゴルの羊からウールの毛糸を作って、それで自分の作品を作って持ち帰るためにモンゴルに来たんだ、と仰っていて、1ヶ月滞在するらしい。なんて素敵なプロジェクトなんだと感銘を受けた。糸や生地、クラフト作品をずっと趣味で30年続けているんだって。穏やかで人あたりも良い方で、そしてチャレンジ精神もある方で、お会いできて嬉しかった。

色々おしゃべりをしていると、民族衣装を来た現地のおじいさんがゲルに来て、「乗馬をやるよ」と言ってきた。

おじいちゃんと馬

足に保護具をつけて、乗馬用の帽子をかぶり、いざ馬とご対面。赤茶色の毛色で、穏やかな優しい目をした、立派な馬だった。

そもそも馬の上にちゃんと乗れるか不安だったが、おじいちゃんのサポートもあり問題なく乗ることができた。おじいちゃんも自分の馬に乗って、私の馬と紐を繋ぐことで、進路を先導してくれる。私は手綱を握りつつ、馬がとても頭が良かったので、スムーズに進むことができた。

モンゴルの草原で憧れの乗馬

乗馬自体は午前と午後で2回やったのだけど、それぞれ大体1時間〜2時間くらいで、本当に大満足だった。馬の上から、モンゴルの大草原や動物の群れを眺め、青い空と雲を眺めた。

草原の動物達

途中の休憩では、おじいちゃんが大事そうに腰元に下げている双眼鏡を貸してもらって、草原からウランバートル市内やチンギスハーン騎馬像を眺めたりもした。草原に寝転び、何も考えずにぼーっとしたりもした。ただそこら中に動物の糞があるので注意は必要だ。

餌を求めてやってくる、馬や牛の群れにもあった。穏やかに寄り添っていたり、子供が親に甘えていたり、交尾をしている馬も見た(笑)やっぱり生きることはとてもシンプルで、生まれて死んでいく中で、仲間と寄り添ったり、遺伝子を残したり、ご飯を食べたり、その営みを繰り返していくことが命なんだと思う。 

牛の親子達

結構長いこと馬に乗ったけど、草道、砂道、凸凹道、坂道、どんな道でも文句も言わずに進んでくれる馬は、本当にタフでお利口さんだと思った。

午後の乗馬には、地元の男の子たちも一緒についてきたけど、皆小学生くらいで馬のお世話も乗馬もとても上手だった。1人の男の子がさんまさんの歯みたいなのをちょいちょいつけて、後ろを振り向いて笑わせようとしてくれて、かなりのエンターテイナーだった(笑)

乗馬が終わると、ツアー会社の人たちやその家族の人たちがゲルの周辺に集まっていて、雑談しながらお茶を飲んだり、犬と遊んだり、ゆっくりとした時間を過ごした。モンゴルの人たちは2、3週間に1度は親戚みんなで集まる文化があるらしい。また、週末はみんなウランバートルを離れて、こういった草原でゆっくり過ごすんだって。
それ以外もモンゴルの夏休みは6月から9月まであることや、モンゴルの子供達は小さいころから皆乗馬をやることなど、いろんな話を聞いた。

これはトイレ笑

ちなみに、お昼ご飯は羊のお肉が入ったモンゴル餃子を食べて、夜ご飯は羊チャーハンを食べた。どちらも美味しかった。朝ごはんに食べた手作りのチーズやバターも美味しかったし、遊牧民のご飯は全部美味しくて大満足だった。

夜ご飯で食べた羊チャーハン
ミルクティーとあさごはん

夜、星が見えるかと思って期待していたけど、あいにく曇りで、微かにしか見えなかった。残念。風も強く軽く雨も明け方降っていたけど、ウランバートルに戻る次の日の朝にはまた晴れ間が戻っていた。期待し過ぎることはよくないし、全てを手に入れることはできないと自然は教えてくれる。また来いよってことなのかもしれない。

次の日の朝ゲルの人たちや、糸のつむぎの彼女とお別れ。本当に短い滞在だったけど、とても学び多く、心癒される滞在だった。

7.モンゴルその他いろいろ

最終日はウランバートルに戻り、ホテルの近くのおしゃれカフェで仕事をしていた。
ウランバートルは結構韓国系の飲食店や小売店が展開されているのだけど、このカフェの建物も、韓国系のホステルが併設されていた。

あと街中には至る所にソフトクリーム屋さんがあり、みんな歩きながらソフトクリームを食べているのが風物詩だ。私も食べたけど、甘みの強い少し薄めの牛乳の味で美味しかった。なんか懐かしい味だった。

今回ウランバートルで泊まったホテルだが、家族経営のようで、オーナーのおばちゃんと、息子と娘などがスタッフでいた。

私はオーナーのおばちゃんにだいぶ良くしてもらって、朝は実家にいる時みたいな温かい雰囲気で美味しいご飯やコーヒーを出してくれたし、会うと元気?って話しかけてくれた。

そしてモンゴルの民族衣装を貸してくれたので、モンゴル衣装を着て朝ごはんを食べるという素敵な体験もすることができた。

民族衣装を着て朝ごはん
おばちゃんと一緒に写真をとる

共同部屋だったけど、部屋には私1人しかおらず、自由に使えて結構快適だった。ゴビ砂漠や満天の星空も見れていないので、また来る時はこのホテルに戻ってきたい。

このホテルの人たちに限らず、モンゴルの人たちは皆んな親切な方が多かった。言語は英語が通じることもあれば、モンゴル語しかわからない人もいるので、翻訳アプリは必須。でも言葉が通じなくても、誠意が伝われば、なんとかなるものだ!と実感を持って思う。

8.ウランバートル🇲🇳からカザフスタン🇰🇿へ!

さて、モンゴル5日目にカザフスタンのアルマトイへ向かう。未知なる中央アジアの旅は続く、、、!

ホテルの窓から見たモンゴルの夜景


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