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総距離1400kmのリングロードを一周!地球ってすごい!憧れのアイスランド滞在記【DAY127-133】|働きながら世界一周

「死ぬまでに行きたい世界の絶景」という本に載っていた場所。
ゴーザフォス。神の滝って意味らしく、想像できないくらいの迫力と大きさの滝。

そこから私のアイスランドへの憧れは始まっていたのかもしれない。

いつかは、と思っていたけど、思った以上に早く実現してしまったアイスランド旅。日本から行くと直行便もないし、航空券が高く時間もかかるのでハードルが高い。だけど、今回ヨーロッパにいた私は、このチャンスをせっかくなら生かすしかないと思っていた。

本当はもうちょっと遅い9月に行ってオーロラも見れるなら見たかったとか、滞在中の2日間は結構な雨で景色が綺麗に見れなかったりとか、色々想定外のことはあったけど、それでも行ってみて、本当に息を呑むような絶景に出会い、地球という惑星が生きているんだなということを感じることができた。

なんていうか、地球という場所に私がお邪魔させてもらっているような感覚。人間がこの世界の中心じゃないんだと感じることができる場所。

アイスランドの大地

今回は夏のアイスランドだったから、夏しかできないアイスランド一周のドライブ旅を実現した。
次行くなら冬のアイスランドに行ってみたいな。

そんなアイスランド旅行記。今回10,000字超えなので結構長めです。


1.アイスランドで何する?!

アイスランドに行くことは決めたものの、実際アイスランドで何をしたら良いのか、どういう風に観光地を行ったら良いのか、最初は見当もついていなかった。

アイスランドの観光情報がまとめられたサイトを参考にして、どうやらアイスランドを一周できるリングロードというのがアイスランドにはあることがわかった。

また、基本的にアイスランドを移動する手段は車しかないとのこと。つまり、観光スポットに行くには、ツアーに参加するか、自分で車を借りるかの選択肢しかないということだ。

なんでもやりたがりの私からすると、アイスランドを車で一周という響きは、とてもわくわくするものだった。アイスランドは、北海道より少し大きい面積。一周1,400kmはちょっと大変そうだけど、まあなんとかなるか。

ということで、ここで日本で取得してきた国際免許を初めて使うときが来た。もう使うことはないと思っていたけど、持ってきてよかった。

リングロード沿いに、いくつか見たいスポットをブックマークして、それぞれ1日でどれくらい進むか、どこらへんで泊まるかも決める。

行きたいスポットをGoogleにブックマーク

アイスランドの物価が高いけど、ホステルは安いのを探せば5,000〜10,000円/泊で泊まれる。

レンタカーもWEBから予約して、直前だったけど、6日間のレンタルで40,000円弱で借りることができた。

夏の間にアイスランドに来る人には、レンタカー旅を本気でおすすめする。天気がよければ、ずっと絶景で本当にドライブをしていて気持ち良い。ただ距離が長いのと、景色をゆっくり見るためにも、誰か一緒に旅行することをおすすめする。1人だと運転もして、都度都度景色を見るために車を降りて、となかなか忙しなかったので、ちょっとだけ気持ちに余裕がなくなってしまった。時間に余裕があれば1人でも十分楽しいと思う。

デンマークのコペンハーゲン空港から、オスロを経由して、アイスランドの首都、レイキャビクにあるケプラヴィーク空港に向かう。

オスロの空港には、ノルウェー出身の画家、ムンクの絵画が飾ってあった。少し暗めの色使いが好きだと思った。

ムンクの絵

無事にレイキャビク空港について、そこからは一旦バスでレイキャビク市内に向かう(本当はレイキャビク空港でそのまま車を借りた方がよかったのだけど、予約が空いてなかったのとか料金の関係性で一旦市内に向かうことに)。

アイスランド旅が始まる!
空港にあった謎のモニュメント

レイキャビク空港から市内は車で40分くらい。公共の交通手段といえば、バスがある。空港でも申し込みができるっぽかったけど、私は事前にWEBサイトから申し込みをしていた。片道は4,000円くらい。結構高い。

バスに乗ってしばらくすると、いきなり何もない大地が目の前に広がる。この感覚、以前カザフスタンで感じた感覚と少し似ているけど、それとはまた少し違うというか、地球という場所がそのまま剥き出しになっている感覚。これがアイスランドか。気持ちはより高まり、わくわくする。

なんもない

ちなみに、この日は晴れでまだそこまで寒くなかったけど、それでも長袖重ね着とウルトラライトダウンを着ないと普通に寒かった。

バスステーションについて、そこからホステルまでは歩いて10分ちょっと。なんだか服を買ったり減らしたりしているけど、前よりバックパックが重く感じるのは気のせいだろうか。

なんとかホステルにつく。ホステルから見える夕焼けは幻想的で素敵だった。冬には、ここのホステルの窓からもオーロラが見えたり見えなかったりするらしい。そしてシャワーは硫黄の匂いがした。温泉だ!ちょっと嬉しくなった。

ホステルから見えた夕焼け

2.極寒のホエールウォッチングツアー

次の日、朝から少し仕事をした後に、ホエールウォッチングツアーに参加することにした。アイスランドでは、夏の間(10月くらいまで)、鯨が海に訪れており、たくさんの会社がホエールウォッチングツアーを実施している。私は少しでも近くで鯨を見たいと、小さめの船で鯨を近くで見えるツアーに申し込んでいたのだけど、あいにくその日は雨。しかも結構な悪天候。

結局そのツアーは実施されず、代わりに大きな船でのツアーであれば参加ができるとのことだった。せっかく来たのだから、やっぱり鯨は見てみたい。ということでそのツアーに参加することにした。値段は4,000円くらい?だったと思う。

受付のお兄さんは少し日本語が喋れる方でとっても親切だった。「日本が大好き」と言うので「日本のアニメが好きなんですか?」と聞いたら「いやそれもそうだけど、カルチャーが好きなんだよ」と言っていた。日本を好きでいてくれてありがとう!!

ツアーの船は結構な人数が乗れる大きな船で、既にたくさんの人たちが乗り込んでいた。船は地下、1階、2階(外)3階(外)という構成で、クジラの最適なウォッチングスポットは、3階(外)だった。船内には飲み物が買えるカウンターやソファ席もあって、ゆっくりくつろぐことができる。

この船に乗った

船が出発してしばらくして、レンタルで借りれる防寒用のオーバーオールを着てから、外に出てみる。外に出ると、つめたい風がびゅんびゅん吹きつけて、もうガタガタして凍えるレベルで極寒。もうちゃんと立ってるのも辛い(笑)

ということで、また船内に戻ったけど、しばらくすると、クジラのスポットに到着した。船の3階でツアーガイドの人が「あそこに鯨がいるよ!あれはザトウクジラ。あれは、たぶんミンククジラ」などと教えてくれる。みんな船の先頭にたって、必死にクジラを探して写真をとる。極寒の中で、指がかじかんで震える。

クジラの潮吹

私もそこにしばらくいて、たくさん動画をとろうと頑張った。たくさん鯨を見ることは確かにできた!全貌は見れないけど、ヒレと体の一部がすこし浮き上がる程度。ちなみに、アイスランドで見れる鯨の種類は4種類なんだって。

アイスランドで見れる鯨

初めて鯨を見れた感動はありつつ、やっぱり見れない時間が続くこともあり、本当に忍耐づよくいなければならなかった。ということで多分30分くらいはそこに滞在していたと思うけど、その後は限界を迎えて船内でココアを飲んだ。

欲深いのかもしれないけど、せっかくならもっと鯨の全貌を見てみたい。いつか鯨と一緒にダイビングしたいなって思った!

ツアーは3時間程度で終了。船を降りてからもずっと寒かったので、港の近くにあったラーメン屋さんに行った。店内は10席ほどしかない小さな店。でも天候もあってか、お客さんが次から次へと来て混み合っていた。

ラーメン1杯で4,000円くらい。六本木で食べた高級ラーメンもそんな値段しなかった気がする(笑)本当は餃子も食べたかったけど、高いし食べ過ぎもよくないと思って、注文するのをやめた。

ラーメンは豚骨ラーメンのスパイシーバージョンみたいやつを頼んだ。少し不思議な味がしたけど、冷え切った体を温めてくれた。

スパイシー豚骨ラーメン

感動したのは、ラーメンを食べ終わったら器を下げて、日本語で「ごちそうさまでした」と言って立ち去るお客さんがいたこと。なんかここで日本文化を体験できると思ってなかったから、ほっとした気持ちになった。

3.どきどきのレンタカー旅がスタート

その日の午後に、街中のランドリーで洗濯を回したあとに、再度空港に戻ってレンタカーを借りに行った。そこから5泊6日で、また空港に戻ってくる予定。

レンタカー屋さんはたくさん空港に併設されている。歩いても行けるし、空港へのシャトルバスみたいなのあって便利。

借りるのもスムーズで、日本で借りるような流れとそんなに変わらなかった。車の傷チェックなどはなく、書類確認が終わったら、あとは勝手にどうぞスタイル。車はTOYOTAのCHRだった。日本でも乗ったことある車で少し安心。

今回の相棒

私にとっては、初めての左ハンドル、右車線。事前にアイスランドの情報サイトで、アイスランドの交通ルールについては目を通しておいた。日本にあんまりないものとして、特に注意すべきは「ラウンドアバウト(環状交差点)」。中にいる車が優先で、注意しながら進入しないといけない。

あとはアイスランドには高速道路という概念は存在しない。人通りが多い交差点などを除いて、街中は80km規制のところが多く、田舎道になると90kmになる。今回リングロードのうち7割くらいは、90km規制だった気がする。

最初運転して慣れないなーと思ったのは、左ハンドルと右ハンドルで、微妙に自分の車位置の見え方が違っているような気がしていて、気づいたら右側に寄っちゃうとか、そういうのに戸惑った。あと、ウィンカーを出そうとして、間違えてワイパーを起動するという間違いを多分50回くらいはしたと思う、、(笑)

4.1日目-タイヤパンク事件-

レンタカーを借りたその足で、一旦リングロードに入るのではなく、ゴールデンサークルと言われる観光名所を回るべく、レイキャビクから東に進む。

まず最初のスポット「シンクヴェリトル」国立公園に向かう。レイキャビクからは大体1時間ちょっとで行くことができる。シルフラと言われる透明度30m以上の淡水スポットもここにある。

最初運転が怖かったし、なんだかんだダラダラと進んでいたら、結局目的地に着くまで1.5時間くらいはかかったと思う。

国立公園の中には、いくつかスポットがあって、目的地ごとに最適な駐車場が決まっていた。私は最初よくわからなくなって、うろうろしていたけど、なんとか駐車場を見つけることができた。

地球の割れ目みたいなところを探索したり、滝をみたり、シルフラ周辺の美しい湖を見たり、どれも見たことのないような景色で、圧倒されたし、とても美しかった。いやー、アイスランドすごいな。

地球の割れ目のような場所
割れ目を歩く
ここにも割れ目
シルフラ
すごい透明度
カメラを水中に入れて撮ってみた

でも車を出ると、外は風も強く極寒。気温は10度きるくらいだけど、風が強い分体感もっと寒く感じる。私は、長袖とカーディガン、ウルトラライトダウンのベストとウルトラライトダウン、さらにウィンドブレーカーを重ね着、下は長ズボンの下にヒートテックのタイツを重ね着、頭にはニット帽でなんとか寒さを凌いだ。

さて、国立公園の観光も終え、ここからホテルまで1時間運転だ!と思っていた夜20時ごろ、私はやらかしてしまった。
シルフラ周辺の少し狭い道で、対向車がきたのでそれを避けるように運転していたら、道路に小さな杭みたいなのがあったのに気づかず、思いっきりそれを踏んでしまった。
「ガタッ」
一瞬衝撃と大きな音がする。あれ、、これは、、、
ちょっとドキドキしながら車をしばらく走らせて、停められるところに車を停める。そして、右前輪を確認すると、車輪はぺしゃんこになっていた。
不幸中の幸いで、車体には何の傷もなかったけど、これはやらかしてしまったな、、、

しかも車がパンクしたのも人生で初めて。いやここは冷静に対応しよう。
とりあえず、レンタカーの人に教えてもらっていた24時間ロードサービスに電話する。What's upで改めて細かい状況を教えてくれ、と言われたので、連絡をする。車のナンバー、位置、レンタカー会社などを伝える。

幸いなことに、そのロードサービスの人はすぐに対応をしてくれて、その時間、その場所でもパンクに対応してくれる業者を手配してくれた。でも業者が来るまで1時間はかかるとのこと。周りはいつの間にか暗くなり始めるし、周りには何もないので不安が募る。そしてホテルはチェックインが21時までと言われていたので、遅れると連絡すると「セルフチェックインだから気にしなくて大丈夫よ〜」とゆるい返信が来て少し安心。

結局21時半くらいに業者の方が来てくれた。多分同い年くらいの男性。いや私にとっては、その人が神に見えた。スペアのタイヤをとりに、なぜかその業者の人と一緒にスペアのタイヤがある工場みたいなところに20分車に乗って移動した。でも全然雑談とかできる気分じゃなかったので、車内はずっと静かで少し気まずかった。

それで、またもや極寒の中、持ってきたタイヤを交換する。私はそれを見ている。タイヤ交換は一瞬で終わった。

思わず嬉しくなって、その人に握手した。「本当にありがとうございます、、!」

ふと空を見上げると、月が綺麗だった

結構お金がかかったのは自分にとってはだいぶ痛手だった。ただでさえ物価が高いアイスランドで。その日は自分の失敗でだいぶもやもやしてたけど、なんとか夜道の運転も乗り越えて、ホテルについたのは夜中の0時ごろだった。

何より命が無事であることだけでも、感謝。そして使ったお金も経験も、全部自分の人生の糧になるはず!(ポジティブ笑)

5.2日目-450kmの長距離移動-

一晩寝ると、昨日のもやもやも少し晴れて、気を取り直して頑張ろうという気持ちになる。その日はなんと1日で450kmも移動しないといけない日なのだ。くよくよしている暇はない。

2日目の移動経路(約450km)

そして人間は学習するもので、2日目になるとだいぶ運転もスムーズにできるようになってきた。

最初は、ゴールデンサークルの3大スポットのうち2つ、「ゲイシール間欠泉」「グトルフォスの滝」に行った。それらは、ホテルから20分もかからない場所にある。

どちらも有名観光地だけあって、多くの人がいた。だから駐車場もわかりやすく、迷うことなくその場所に行くことができた。

間欠泉は、あたりが硫黄の匂いがして、そこらじゅうに蒸気や温泉が涌き出でていた。そして、大きい間欠泉では、5分ごとに高さが30mほどにもなるお湯が噴出するというなかなか見応えのあるスポットだった。なんとかそれをカメラに収めようと私は3回くらいのチャンスの末撮影することができた。溜まったお湯がすこしボコボコし始めたらサインなんだけど、正直わからんし、なにより寒い(笑)

温泉がボコボコ沸き立ってる
ベストショット(動画であげたい)

グトルフォスの滝は、畏怖の念を抱くほどのスケールで、人生でこんな大きな滝や水の流れは初めてだった。近くを歩くと、すごい勢いで流れる滝から水飛沫が飛んでくる。音や雰囲気、空気感も含めて、あの風景は忘れられない。

滝の音や飛沫がすごかった

そこから2時間ほど運転して、アイスランドの南側へ進む。

この日は曇りですごく晴れていたわけではないけど、雨は降っていなかった。だから、車で走っていても1つ1つの景観が素敵で、ずっと感動しっぱなしだった。景色が綺麗だと感動して、どこかに車を停めて撮影するのだけど、なんだかリアルに目で見ている感動から、フィルムを通すとどこかスケールの小さいものに感じてしまう。あとは、外に出た瞬間相変わらず強風で、長く外にいるのは辛かった(笑)

山と大地
削り取られたような山壁
でかい岩

2時間ほどの運転後、次なるスポットに到着した。
不時着した米軍の航空機が草原の中にそのまま置かれている。自然に囲まれたアイスランドで、その飛行機だけ硬くて、無機質で、人工的で、とても異物なように感じる不思議な空間だった。

不時着した飛行機

ここの駐車場は有料で、でも人に払うわけではなく、QRを読み込んだ上で自分の車のナンバーを入力し、カードで支払うスタイル。駐車料金は1,000円くらいだった。

次なる場所に向かうため、初めてのガソリン給油を行なった。海外での運転も初めてなら、海外での給油も初めて。システムはほとんど日本のガソリンスタンドと変わらなかったけど、最初画面の操作がわからなくて困惑した。言語切り替えで英語に変えられるのに、次の画面に移動したらなぜか英語が消えてしまうとかあって、でもなんとなくの勘で操作したらいけた。

アイスランドの南端沿いに続くリングロードをさらに東に走り進めること、2時間半(笑)次は夏でも氷河が見れる「スカフタフェットル国立公園」へ。
ここは駐車場から、スポットまで歩くのに片道30分くらいかかって、結構大変だったのと、あいにく天気が曇りだったので、あんまり素敵な景色は見れなかった。

向こう側に少しだけ氷河が見える
地形がすごい

さらにそこから車で1時間、幻想的な流氷の景色が見れるダイヤモンドビーチという場所へ。ここはアイスランドの南東の海沿いのスポット。入江のような場所に、たくさん流氷がが流れていて、その向こうには氷河群が見える。入江の中では、アザラシが可愛らしく泳いでいた。

流氷の奥には氷河が見える
仲良く泳ぐアザラシたち

やっぱり天気は曇りだったのと、流氷が少し汚れていたのは気になったけど、それでも本当に美しい景色だった。きっとアイスランドならではの景色だと思う。

さてこれで本日の観光スポットは終わり。ここから1時間半ほどでさらに東に進み、ホフンという海沿いにある小さな街に向かう。本日のホステルがある場所だ。

1日フルで観光して、車も走らせたから、ホステルについたのはレセプションが閉まるギリギリの21時だった。

やってやったぜ、1日450kmドライブ。達成感が胸に溢れた。

ホステルは、家族連れや友達など、宿泊客で溢れかえっていた。私は疲れた体に鞭を打って、仕事の打ち合わせをしたり(日本との時差が9時間、、)、軽く仕事をしたりした。

ホステルの部屋は8人部屋だったのだけど、女性ものの下着が床に落ちていて、「これ誰の?」ってなった(笑)結局誰のかわからなかったのだけど(笑)

6,3日目-雨の中なんとか移動-

ドライブ3日目。他の客がどんどんチェックアウトしていく中、私がホテルを出たのは11時くらい。前日頑張った分、その日は次なるホステルまでも2時間半の距離だったし、特に見たいスポットがあるわけでもなかった。それで、午前中仕事をして、ゆっくりのスタート。

3日目の移動経路

まずはガソリン補給をして、食料も調達。

ドライブの最初の方は、アイスランドの南東の海沿いのリングロードを走らせるとても気持ちの良い景色だった。ふと停まった景観の良い場所では、たくさんの白鳥たちが優雅に海を泳いでいた。右は海、左は切り立った山々が見えるという素敵な景色を見ながらのドライブは最高だった。

白鳥たちが優雅に泳ぐ
美しい海沿いの景色
青い海、青い空、白い雲!
ランチも外で食べた

ただ途中からだんだん空の雲行きが怪しくなる。そして、小雨が降り始めた。

私はgooglemapの最短の道案内に従った結果、海沿いのリングロードを途中から外れて、山間にあるあまり整備されていない道を途中から走ることになった。

この山の運転はまあまあ怖かった。道も整備されていなくてガタガタするし、カーブで対向車がくる可能性もある。しかも悪天候。

大体の道は90km規制だけど、この道はたしか70km規制くらいだった気がする。でも怖かったから、40kmくらいのスピードで進んで、後ろからぐんぐん来る車には追い越してもらった。焦っても良いことないというのは証明済みだ。

山岳地帯のドライブで見える風景

そんな戦いを乗り越えて、やっとその日行きたかったスポットに辿り着いた。
https://maps.app.goo.gl/NkpX93eUowYaayKU8

多分晴れていたらすごく素敵な露天の温泉。だけど、雨は止まず、空は雲に覆われていた。それで、高いお金を払って入るまでもないかなと思い、結局早めにホテルに向かうことにした。

このホテルまで向かう道もなかなかスリルがあり、山を回旋しながら進んでいくような道でカーブも多いけど、ガードレールはなかった。天気はさらに悪くなり、霧と寒さでフロントガラスは曇った。でも、青々と自然に溢れた山の景色を見ながら進む道は圧巻だった。途中ちょくちょく滝を見かけた。あとは、普通に羊さんたちがちょくちょく道路にいたりするので、本当に運転に注意だ。

アイスランドは至る所に滝がある

そんな恐怖と戦いながら、やっと「セイジスフィヨルズル」という小さな街に到着。ここにホステルがある。深みがある入江沿いにある街で、ここも天気がよかったらきっと絶景なんだと思う。

16時くらいにホステルについたら、まだお客さんはすくなかった。そこのホステルの良いところは、サウナが付いているところ。誰もまだいなかったので、最初の方サウナを独り占めすることができた。冷えた体が温まる。

ホステルから見える景色

その後少しゆっくりしたり、ご飯を食べたり、仕事をしたりした。ホステルには共用の大きなキッチンがあって、そこで一家族のお母さんがトマト煮込み料理みたいなのを作っていた。めっちゃ良い匂いがして、私も一口ください、と言いたい気分だった(笑)私は、温かいお母さんの料理が懐かしい気分になりながら、カップラーメンをすすった。

7.4日目-悪天候の中またもや450km運転-

4日目は、またもや約450kmの大移動の日。

4日目の移動の経路

ちなみにアイスランドは、地域によっても全然見れる景色が違っていて、本当に一周する価値があると思う。南部の方は氷河や流氷、そして海みたいな感じだったけど、北部は美しい湖や地面から蒸気が湧き出でている場所、あとは私の憧れの滝「ゴーザフォス」などいろんなスポットがある。

10時過ぎくらいにホテルを出発する。元来た山道を戻る。相変わらず天気はよくなく、霧に包まれている。でも、ふと美しいと思った場所で車を止めたら、そこで羊たちがちょうど道路に出てきていて、お近づきになることができた。多分親子の羊で、3匹いた。人間慣れしているのか、見つめ合っても全然逃げなかった。可愛かった。

やっほー、羊さん
こちらが気になる2匹の羊ちゃんたち
ばいばい!
素敵な場所!

羊と遊んだ後、ちょっとした小さな街でまたガソリンと食料を補給する。ロングドライブの始まりだ。

その日のドライブもなかなかハードだった。霧と小雨が続き、周りは見えづらい中をずっと運転しなければならず、あんまり景色を楽しむ余裕がなかった。そしてひたすら運転をした。アイスランドでは、景色を見るための小さい駐車場のような場所が道路沿いにちょくちょく登場する。そこで定期的に休憩しながら進む。

途中なんだか、地球じゃない違う惑星のようなスポットが見え始めて、元々行く予定じゃなかったけど、急遽車を停めた。そしたら結構有名なスポットだったみたいで、観光客がたくさんいた。そこは「ナマスカルド」地熱地帯という。熱い硫黄泥泉と蒸気噴出孔がある場所。あたりは一旦レンガ色のような土で、少し粘度もあって、煙がモクモクとしている。熱が地面から湧き上がっているのだ。

地球じゃないみたい
湯気が湧き起こるクレーターみたいなところ
いろんな土や素材が混ざったような大地
蒸気がもくもく

地球という惑星が生きているような気もするし、全く違う惑星におりたった気分にもなる不思議な場所だった。地熱地帯でお湯が湧き上がっているところの周辺は少しぬかるんでいて、靴がどろどろになった。そして、私はそこでスマホも落としてしまって、スマホもどろどろになった。笑

ドロドロのiPhone

相変わらず寒かったけど、その寒さを凌ぐぐらいワクワクする場所だった。

その後、ミー湖と呼ばれる大きな湖の景色を少し見たあとに、私がアイスランドに興味をもったきっかけである「ゴーザフォス」に向かう。名前の通り「神の滝」と呼ばれるほど、巨大で美しい滝。

ゴーザフォスについたのは15時すぎだったのだけど、あたりはまだ小雨が降っていた。ちょっと天気が良くなることを期待して、少し車の中で待機していたら、いつの間にか爆睡していた(笑)結局16時くらいに外に出て、滝を見に行く。結局天気は良くならないまま。それでも、初めて見たゴーザフォス、想像を超えるスケールでかっこよく、美しかった。これでもかというくらいに大量の水が流れ落ちていて、豊かだった。地球という場所に水があるから、生命が育つのだと、改めて感じることができた。

ゴーザフォス!!!地形も含めて美しい
崖の下から見るとこんな感じ

ゴーザフォスから本日のホステルまでは車で3時間。
またひたすら運転(笑)途中またガソリンメーターが心配だったので、雨の降る中誰もいないガソリンスタンドで給油した。さむい(笑)

それで、結局ホステルについたのは20時ごろ。最初フロントがホテルになくて、戸惑ったけど、電話したら部屋番号を教えてもらえた。ここのホステルは、アイスランド北部の入江沿いで、海の見える野外温泉のようなものがついてたのだけど、悪天候でどうやら入ることはできなさそうだった。

例のごとく私はキッチンでお湯を沸かしてカップラーメンを食べた。ダイニングでは夜遅くまでパーティーが開催されていて、賑やかだった。

8.5日目-アイスランドの高級温泉に潜入-

さて5日目、この日はレイキャビク市内まで戻る日。距離も200kmないので、もうあとは安全運転で帰るだけだ。

その日の朝の天気は悪かったけれど、途中から陽が差してきた。久しぶりに見る太陽だった。

5日目の経路
途中によった火山跡のようなスポット
階段で周囲を一周できる

その日は、映えスポットとしても有名な「ブルーラグーン」という温泉に行きたかったのだけど、ちょうど私がアイスランドに来た時期にその近くの火山が噴火していて、周辺の道路は通行止めだった。ブルーラグーンは、ケプラヴィーク空港の近くにある。

ちなみに帰りの飛行機から見えた火山の煙

それで、ブルーラグーンに行くのは諦めて、その代わりレイキャビクにある「スカイラグーン」という同じような場所に行くことにした。
海と温泉が一体となったような場所で、素敵な景色を見て温泉に入ることができる。

入場料は日本円で10,000円(75USD)〜。しかもサウナも入りたかったら15,000円(100USD)〜になる。たけえーーー

私はせっかくなのでサウナも入れる方を選んでチケットを購入した。事前にオンラインで予約することができる。施設はとっても綺麗で、個室の着替え場所で、着替えることができた。

温泉施設の入り口、おしゃれ!

そして洞窟のような場所をくぐって、温泉に入る。少し歩くと目の前に広い温泉と海が広がる。素敵な景色だった。

温泉へと続く道
目の前には海!
お湯がキラキラゆらゆらしている

温泉にはたくさんの人がいて、お酒を飲んで談笑したりカップルでいちゃいちゃしている人たちなど様々だった。とっても開放的な雰囲気。温泉の中にバーが併設されていて、カクテルやビールなどを頼むことができる。
日本の温泉は熱いお湯にじっくり浸かって静かに癒されるイメージだし、飲み物を飲むなら湯上がりのビールか牛乳でしょ!というイメージなので、だいぶそれとは違う。

温泉の中のバー

お湯はそんなに熱くないので、ずっと浸かっていることができる。でも、そもそも外の気温も結構寒いので、普通に寒かった(笑)大きい温泉の隣に小さな水風呂もあって、そこに入る人たちは、リアクション選手権ができるほど、小さな悲鳴をあげていた。

その後、サウナに入った。サウナにも大きな窓があって、海を見ながらサウナに入れる。温度の高い方とそうでもない方で2つのエリアに分かれている。日本のサウナのように何回も繰り返して整うような感じではなく、サウナが終わった後に、冷たいミストを浴び、塩スクラブをして、最後に流して仕上げてクランベリージュースを飲むという1つのアトラクションみたいになっていた。

本当は何回も入っちゃだめみたいな感じだったけど、勝手に何回も入った(笑)その後絶叫マシーンライクな水風呂にも入った。30秒くらいはつかれた気がする。

全体を通して、美しい景色に癒されながらチルな気分にもなれたし、良い体験ができたと思う。ただ、伊豆とかにも海と一体になった温泉はあるし、なんだったら無料や数百円で入れるような温泉もあるし、ただ温泉に入ると思うと高いよなあ。また行きたいとはそこまで思わなかった(笑)行くなら真冬とかに行ってみたい!

9.ごはんがつらいよ、アイスランド

そんなこんなで、アイスランド一周を無事に終えたのだが、アイスランドのごはん事情について少し書きたいと思う。

レイキャビク市内には結構いろんな飲食店があって、私は初日にピザ屋さんっでピザを食べた。結構美味しくて感動するレベルだった。あとは、前述したように、ラーメンも食べた。それ以外にも、アイスランド料理屋さんや、イタリアン、インド料理、タイ料理、中華料理などいろんなジャンルの料理屋さんがあった。全部価格は高いけど食べるものには困らないと思う。

ピザ、おいしかった!

でもリングロード一周をしているときは、飲食店を見つけるのはなかなか難しく、ホステルがあるような小さな街や観光地に併設されたカフェとかで調達するしかない。でも外食は高いから、私はドライブの前に必ずスーパーによって、大量の食料を買ってから移動するようにしていた。大体N1というアイスランドのガゾリンスタンドには、小さなコンビニとファストフード店みたいなのが併設されているので、便利だ。
そして、寒いのもあって、無性に温かいものが食べたくなる。ドライブ中の毎日の夜ご飯はカップラーメンだった。家族連れやグループの人たちでホステルに泊まっている人たちは、キッチンで料理している人も多かった。

レイキャビクに戻ってきてから1泊したのだけど、その日泊まったホステルから飲食店までは少し遠くて、また車を運転するのも嫌だったので、Waltで宅配してもらった。中華の豚肉醤油炒めみたいな感じだったけど、正直あんまり美味しくなかった(笑)

全体を通して、アイスランドの食事はやっぱり高いし、あんまり食事を楽しみに行く場所ではないなということは学びとして書いておく。

10.アイスランドを旅立つ日

ということで、アイスランドに来て8日目のお昼の便で、アイスランドを旅立つ。

空港に車を返したら、ちょうど行きに借りたときの担当者の人と一緒で、
「あれ、貸す時も僕が担当でしたよね?」と覚えていてくれた。ちなみに、免責補償には入っていたけど、タイヤのパンクは補償外だったので、自費負担。行く前に、プラスアルファのお金で、補償内容アップデートできますよ、って言われたから、今思えば入っておけばよかったなと思う。

それでも、アイスランドドライブというワクワクの体験を実現することができたし、どこも素晴らしい景色で、息を呑む瞬間がたくさんあった。厳しい気候環境もあったけど、それも含めて地球や自然の素晴らしさを感じることができた。次は違う季節にまた来てみたい。誰かと!(1人のドライブはハードすぎる笑)

以下、私が感じたアイスランドドライブで大事なこと。

①安全運転第一。自分のペースで運転しよう
ほとんど90km規制だけど、車が少ないので、普通に120kmくらいで走っている車もたくさんいる。そんな車には先に行ってもらって、安全な自分のペースで運転しよう。

②動物注意!!!
アイスランドには至るところに動物がいる。運転中に道路に動物が飛び出してくることもあるので、周りを見ながら運転しよう。特に羊は、動きが鈍いので気をつけよう。

③食料やガソリンは調達できるところで調達しよう
前述したようにアイスランドは、小さな街がちらほら点在していて、それ以外はただひたすら自然の大地が広がっている。なので、食料やガソリンは手に入れられるところで、手にいれておいた方が安全だ。

④ライトは常時点灯
アイスランドは見通しの悪い道も多いからか、常時ライト点灯が義務付けられている。私はライトがオートモードだったので、ついているかと思ったらついていなくて、前方の車にパッシングをされて気づいた。ちゃんとライトを確認しよう。

⑤最高の景色をたのしもう!そしてできれば複数人で!

アイスランドドライブは、一瞬一瞬の景色が目が離せないくらい素敵な景色が多い。だからこそ、景色を最大限楽しもう。ただ運転をしていると、なかなかそんなわけにもいかないので、交代で運転できるよう、複数人で行った方がより楽しめると思う。


さて、一時帰国が近づいてきて、この旅も終わりが近づいてきた。でも、まだまだ旅は続くよ!!


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