見出し画像

【オリジナル】になるために、あなたができること~先延ばし~


アダム・グラントさんの
『ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代』

に関して、
数回にわたって備忘録として
記事を書いています。

今回は『ORIGINALS』備忘録パート2です。
内容は、先延ばしについて。


実は【先延ばし】は悪くなかった

私がこれまで読んできた
数十冊の自己啓発本では、

・今日やれることは明日に先延ばさない
・できることはすぐやる
・1番にはじめた人が優位に立てる

といった、
いわゆるアンチ先延ばしの意見が、
たくさんありました。

アンチ先延ばしは、
【生産性】の面では間違っていません。

できることをどんどんやることで、
生産性は上がっていきます。

しかし、
【創造性】においては、
先延ばしは必ずしも悪ではないのです。?

科学におけるエリートたちは、
「科学的な問題や解決策に対して、
早まった選択をしないように、
アイデアを温める期間として
先延ばしをした」のである。

アダム・グラント『ORIGINALS
誰もが「人と違うこと」ができる時代』より引用



先延ばしが良い理由4つ

・アイデアを温めるため
・ツァイガルニク効果が期待できる
・即興でアイデアを追加する余地が残る
・2番手以降なら、市場の様子を伺える

多くの科学者の間では、
結論を出すことを急ぎすぎないよう、
あえて、先延ばしにするようです。

また、行動経済学でもよく耳にする
ツァイガルニク効果も期待できます。

ツァイガルニク効果とは簡単にいうと、
未完成や、仕掛りの事象が気になる
ということ。

積読などでも効果的で、
読書のテクニックとして
あえて少しだけ読む、
ということも提唱されています。

そんなツァイガルニク効果を利用し、
結論を先延ばしにすることで、
新たな発見が期待できるのです。

さらに、先延ばしにすることで
即興で物事を追加する余地を
残すこともできます。

物事を追加する余地の大切さを示す、
2つのタイプのCEOの行動を
観察した、ある実験があります。
その実験は以下の通りです。

物事の計画を綿密に立て、
計画通りに進めるタイプと、
仕事を遅らせる傾向のある
2つのタイプを比べた結果、

仕事を遅らせる傾向のあるCEOの方が、
より柔軟性があり
多彩であると評価されました。

緻密に計画した方は、
計画通りに進行することにとらわれ、
柔軟性が足りなかったようです。


さらに、物事を1番に始めることが
最も良いというのも、
必ずしもそうでないと言えます。

それは、
2番手以降の方が、
市場の動向を見ながら
進められるためです。

2番手は1番手がどのように成功したか、
何を失敗したかなど、
一連の流れ、環境を知った上で
進めることができます。


以上の4点から、
物事の結論は
急ぎすぎないことが大切
だということがわかります。



まとめ

物事を先延ばしにしたほうがいい理由
・アイデアを温めるため
・ツァイガルニク効果が期待できる
・即興でアイデアを追加する余地が残る
・2番手以降なら、市場の様子を伺える

なんでも結論、結果を急ぎがちで、
それを助長する流れも多いですが、

【創造的】になるためには、
物事をあえて先延ばしにすることも
大切な要素の1つです。


じっくり考えたいあなたにとっては、
背中を押す一言になったのではないでしょうか^ ^






\今回ご紹介した書籍はこちら/


\この本をタダで聴くならこちら/

スクリーンショット 2021-06-30 15.21.29


サポート不要です!応援したい方がいればぜひその方を応援してください!「応援」という貢献があなたをポジティブにします