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【オリジナル】になるために、あなたができること

アダム・グラントさんの
『ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代』

に関して、
数回にわたって備忘録として
記事を書きたいと思います。

今回は『ORIGINALS』備忘録パート1です。
記録している内容は以下の3点です。

※結論だけを読みたい場合は4.まとめ
を読んでください!


1.創造的になるにあたっての大前提

創造的になるための
2つの大前提があります。

・既存を疑うこと
・リスクバランスを取ること

この2つについて書いていきます。


■既存を疑うこと

オリジナリティの最たるポイントは、
「既存のもの」を疑い、
より良い選択肢を探すことだ。

(アダム・グラント『ORIGINALS誰もが「人と違うこと」ができる時代』より引用)

このように、創造的になるためには
そもそも、どうして、
既存のものが存在するのか?

ということを
考えていく必要があります。

有名な経済学者ヨーゼフ・シュンペーターの
提唱するように新しい仕組みを作るため、
既存の仕組みを取り払う必要があるのです。

そのため、
創造的になりたければ
常に既存のものを疑う
という姿勢が大切なのです。


■リスクバランスを取ること

アップルのスティーブ・ジョブズ、
マイクロソフトのビル・ゲイツ、
さらにフォードのヘンリー・フォード、

『創造的』だと言われる起業家たちは、
リスクを大胆にとっていると思われがちです。

しかし、彼らこそ
起業以外の場所ではリスクを抑え、
全体のリスクバランスをとっていたのです。

研究結果としても、
起業家は一般人よりも
リスクを好んでいるわけではない

という結果がでています。

ビジネスにおいて大きなリスクを取る人は、
それ以外の場所でリスクを抑え、
リスクバランスを調整しているのです。



2.創造的になれない意外な落とし穴。

創造的になれないのは、
『アイデアがないから』
そう思い込んでいませんか?

本文から言葉を借りると、

私たちは世界にオリジナリティが
欠けていることを憂い、
それは人々に創造性が
欠けているからだという。
新しいアイデアを出すことさえできれば
万事うまくいくと思っているのだ。
だが実際は、
オリジナリティを阻む最大の障害は
アイデアの「創出」ではない
ーアイデアの「選定」なのだ。
(アダム・グラント『ORIGINALS誰もが「人と違うこと」ができる時代』より引用)

つまり、
斬新なアイデアが出ないからではなく、
適切なアイデアを
選ぶことができていないためです。

そして、
適切なアイデアを選ぶためには、
同じ立場、同じ分野で経験を積んでいる人
にチェックをしてもらうことが大切です。

例えば、
アイデアを選ぶために、
中間管理職である上司に相談して却下される。
ということはありませんか?

それは当たり前のことです。
なぜなら、上司は同じ立場、同じ目線では
物事を判断していません

上司の上司(部長や社長など)に
どのように判断されるか?
自分自身の役職に影響は出ないか?
など別のバイアスがかかってしまいます。

それよりは、
同じ目線で仕事をする同僚に相談した方が、
より創造的なアイデアが出てくる
のは
イメージに難くないと思います。


また、
アイデア選定に関しては、
自分だけで選ぶことも
おすすめではありません。

かの有名な音楽家ベートーヴェンは、
交響曲第5番ですらヒットしないと
作曲当時は感じていたのです。


より創造的なアイデアを生み出したければ、
同じ目線で仕事をする同僚に相談しましょう。




3.意見を聞いてもらうための工夫

ここからは、
生み出した創造的なアイデアを
どのように工夫すれば、聞いてもらえるか
を書いていきます。


3つのアイデアを紹介します。
・地位をつける
・下手に出る
・ザイアンス効果を利用する


■地位をつける
地位と権限は似て非なるものです。

結論から述べると、
地位のないものが権限を
行使しようとしてもうまくいきません。

例えば、上司でもない同僚から
「あなた明日からこの仕事をして」
と命令されればどうでしょうか?

「ん?どうして?無理でしょw」
と思いますよね。

地位のない人が権限を
行使しようとしても
非難されやすいのです。

これは、ノースカロライナ大学の
実験でも明らかになっており、

地位がなければ、
扱いづらく利己的だとして、
反発してしまうのです。



■欠点から述べ、下手(したて)に出る

アイデアを通すために、
自分のアイデアの欠点から述べるなど、
下手に出ることも効果的です。

その理由は4つあります。
①聞き手の警戒心が緩む
②知的に感じられる
③信頼を得られる
④ネガティブな意見が思いつきにくくなる


①聞き手の警戒心が緩む

聞き手は、良いことばかりをプレゼンされると
悪いところを探そうと警戒してしまいます。

しかし、悪い部分から話すことで、
警戒心を解き、
親身に話を聞いてくれやすくなるのです。


②知的に感じられる

2つ目の知的に感じられるに関しては、
面白い実験結果があります。

その実験は、書評のトーンが変わると
その書評家に対する読み手のイメージが
変わるかどうか、という実験です。

結論は、ネガティブなトーンで
書評を書いている書評家の方が、
そうでない書評家よりも14%も
知的に見られました。

肯定的な発言ばかりをする人は、
世間知らずの楽天家だと
みなされてしまうようです。


③信頼を得られる

アイデアの欠点を率直に話す、
いわば謙虚な姿勢を示すことで、
相手から信頼を得やすくなります。

また、自分自身の弱い部分を話すことは、
自信がないとできないことが多く、

アイデアの聞き手は、
「良い部分も必ずあるはず」
と考えるのです。



④ネガティブな意見が思いつきにくくなる

先にネガティブな意見を述べることで、
相手がネガティブな意見を
思いつきにくくなります。

これを証明する実験として、
著者は、企業の重役たちに
人生の良い点を考えてもらい、
その後、
自身の幸福度を評価してもらいました。

実験は2つのグループに分けられましたが、
1つのグループには3つの良い点を、
もう1つには、12点の良い点を
書き出してもらいました。

結果、3つの良い点をあげた方が、
幸福度が高かったのです。

これは、人は簡単に思いつくものほど、
一般的で重要なものとして認識する

という傾向によるものです。

簡単に思いつくネガティブな点を
先に述べることで、
それ以上悪い点が見つからなくなる
ということですね。



■ザイアンス効果を利用する

心理学者ロバート・ザイアンスの
単純接触効果を利用したものです。

ここでは、
わかりやすくザイアンス効果
としましょう。

どのような効果かというと、
あるものに繰り返し接触すればするほど、
その対象により好意を持つようになる
というものです。

・オノマトペ
・ペトマノオ

あなたは、どちらの単語が
好きでしょうか?

おそらく、オノマトぺを
選んだと思います。
理由は単純で、聞いたことがあるから。


このザイアンス効果を利用して、
アイデアを何度も相手に
投げかけておきましょう。



4.まとめ

1.創造的になるための大前提は・・・

  ・既存を疑うこと
  ・リスクバランスを取ること
2.創造的になれない意外な落とし穴は・・・

 ・大切なのはアイデアの創出でなく選定
 ・恣意的にアイデアを選ぶことは危険
 ・同じ目線、分野でない人から
  アドバイスをもらうことは危険
3.意見を聞いてもらうためにできる3つの工夫

・地位をつける
・下手に出る
・ザイアンス効果を利用する

簡単にまとめてみました。
この3つの項目だけでも
ORIGINALSからは多くを学べましたが、
あと5項目もありますw

このようなビジネス書や、
1つ1つ覚えておきたい本は、
読み終わるのに時間がかかるため、

読み進めながらアウトプットする方が、
私の場合記憶しやすいため、
このスタイルでやってみたいと思います。


↓こちらの書籍ですので、
先が気になるあなたは是非。



オーディブルにも追加されているので、
読んでる時間がなければ聴いてみてください^^

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