教員時代 わたしの模索⑧ 『認知機能強化』新たな取組 ~特別支援教育の懸け橋として~
コロナ禍が収束し
学校に子どもたちが
戻ってきたタイミングで
『認知機能強化』トレーニングの
新たな取組を模索しました。
コロナ禍でマスクを強いられ
厳しい環境で学習する子どもたち
子どもたちは
その身体や心の発達や精神面でも
抑圧された日々に
意識せずとも成長を
妨げられたのではないかと感じます。
子どもたちにとって
「感覚」を育むことは重要です。
感覚を育むことは
認知力を養うことに繋がります。
休校で学校に通えなかったり
学童保育が思うように使えなかったりなど
子どもたちの体験が減る中
学校に戻ってきた子どもたちに行える
認知機能強化トレーニングについて
考えました。
クラス全体で行うトレーニングとしては
①コグトレ「さいしょとポン」
これは「聴く」こと、
ワーキングメモリーを鍛える
トレーニングです。
この例題では
動物の名前が出てきたときに
手を叩きますが
最後に答えるのは
冒頭で出てきた太字の単語です。
手を叩いた作業後も
冒頭で出てきた
「小さな池」「池」「黄色い」
を覚えておくトレーニングです。
「さいしょとポン」のトレーニングは
こちらの本でお探しいただけます。
②コグトレ「認知作業トーレーニング」
「コグトレ棒」と呼ばれる
新聞を丸めた棒で
身体感覚を養っていきます。
このほかにも
模倣運動や力加減をコントロールするワーク
指先を使った微細運動に取り組むワークなど
子どもたちが自分の身体を知って
コントロールする術(すべ)を
楽しみながら自然と身に付けられるプログラムが
DVDで映像を確認しながら学べるよう
分かりやすく解説されています。
これらのワークのいくつかを抜粋して
体育の授業で取り入れました。
③コグトレプリント
そしてこちらは以前にもご紹介した
コグトレの「プリント」です。
こちらも隙間時間に取り入れていきました。
「数える」「写す」「見つける」「想像する」
これら4つの力を強化していきます。
ここに挙げたプリントは
はあくまでも一例です。
授業で定期的に行っていくのは
難しかったですが
できる範囲で
適宜進めていきました。
⇓ ここからが真の自分の試みです。
当時の校長先生から
深いご理解とご支援をいただき
自分のクラスだけでなく
主に低学年の各クラスでニーズを把握し
保護者の方にもご理解を得ながら
放課後や長期休みに
個別支援を行っていきました。
校内で規定に則った特別な支援を受けられる
お子さんはかなり限られます。
特別支援教育につながる
前段階と思われるお子さんと
このトレーニングを行うことで
支援がなくても
通常クラスで十分集中し、落ち着いて
学習できるお子さんが増えました。
このようにしてコロナ後
自分が行ったことの結果が
教室で少なからず効果を得たことに
わたしとしては
ほっと胸を撫で下ろしていました。
ところが最後の年は校内事情で
わたしが初任者指導教員を
引き受けることなったため
放課後のトレーニングの時間が
取れなくなり
夏休みは私事も重なって
これらの個別トレーニングが
ほぼ皆無の状態に
なってしまいました。
教員生活最後の年は
ある意味で厳しい1年となりました。
ここで実は
この「コグトレ」の他に
自分が10年以上取り組んできた
子どもたちの学力向上のための
もう一つの秘策があります。
ご存じの方もおられるかもしれません。
MIM(ミム)です。
また別の記事でこのMIMについて
詳しくお伝えしようと思います。
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本当にありがとうございました。
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30記事を超えていました。
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