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哲学のこと

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私は哲学をやってる大学院生ですから、たまには専門のことでも。
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2023年5月の記事一覧

25歳一日目。「哲学は自覚の学である」。

25歳一日目。「哲学は自覚の学である」。

今日ってかもう昨日になるところですが、誕生日だったんですよ。25歳になりました。
色々な人が祝ってくださった。文字通りとても有り難いことです。

しかしもうすっかり大人なので、誕生日といっても普通の日常があって、学校があって、哲学しておりました。

今日は学校で彼氏が発表担当だったので、昨日の晩から付き合って議論して、半ばピリピリしながらごはん食べてささやかに祝ってもらって。
朝ふつうに起きて、日

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哲学やるきっかけ

哲学やるきっかけ

先日ちょっと書きましたが、私は元々「地理」が好きです。今でも好きです。

地理はすごいよ。
本当に、世界を外側から見て、事実を確認していって繋げる作業。
学問の集大成感がすごい。

岩石と海の原型しかなかった生まれたての星の状態から、地形ができて、天候ができて、その土地の環境ができて、人類の各々独自の文化形成に至るまでの歴史を説明する。その意味で歴史でもある。

もう一つ。たとえば、内陸部が寒い理

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西田幾多郎の論文のタイトルがいちいちカッコイイ件

西田幾多郎の論文のタイトルがいちいちカッコイイ件

西田幾多郎の論文のタイトルが毎度毎度カッコイイ。
主要な著書であり日本で100万部売れた『善の研究』はそうでもない。ふつう。
先輩に聞いた話だと、元のタイトルは「純粋経験と実在」だけど、出版社が『善の研究』とつけたとか。納得。

「自覚における直観と反省」
「働くものから見るものへ」
「場所」
「場所的論理と宗教的世界観」
などなど。

特にカッコイイのが、
「私の絶対無の自覚的限定といふもの」。

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