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忘れもしない、暑い夏の日だった。 クーラーをかけず寝苦しさで目が覚めたのか、LINEの通知で…
大きい書店に行くと、『文芸』や『教養』、『人文』といった棚と並んで、『女性の本棚』という…
人生のあらすじが書けない。 あらすじは漢字で書くと粗筋と書くのだろうか。荒筋と書くのだろ…
こどものころから、なんもかわってない。 という言葉をよく耳にする。 たしかに、あの頃イメ…
LINEの文章がやけに長い人がいる。 LINEの文章がやけに短い人がいる。 LINEの返信がやけに早…
「幸せについて本気出して考えてみた」というポルノグラフィティの曲が昔あった。 幸せの定義…
没入と、隣合わせる。 電車で右隣に座った人が、何やら分厚い単行本の小説を読んでいる。 シャーペンで文字を追いながら丁寧に読み進める姿に、熱心な読書家の印象を受けた。 「何を読んでいるのだろう」と思うが、そこまではわからない。 ただ、一文一文の情報から一語たりとも逃すまいという志、得られた情報をスッと吸収して自分に落とし込もうとする姿勢、静かでささやかな感動に触れようとしている眼差しは、完全に世界に入り込んでいた。 恋愛の世界かミステリーの世界か、はたまた純文学の世界か短編の
生きていると、あらゆる選択を求められる。 二択、三択、四択、五択… 定食屋で五つのランチ…
たまに大声で独り言を話す人を見掛けると、「ヤバい人だ…」「近寄らないようにしよ…」と内心…
残り時間、12分。僕は心の中で祈る。 どうか、監督、おねがいしますっ…! ラブコメや恋愛系…
帰り道、ふと思う。 一つのことに熱中できる人って、ホントに尊敬する。 仕事でも、趣味でも…
これまでさまざまなテーマでエッセイを書いてきたが、ほとんど触れてこなかったテーマが二つあ…
一歩、会社に足を踏み入れると演技が始まる。 月曜日の朝、「おはようございます」が、その合…
この世界は、虚構だらけだ。 会社終わり、電車に揺られながらいつもの景色を眺める。 高すぎるマンション、安そうなアパート、ありふれた一軒家、不味そうな中華料理店、光るネオンライトの看板。 流れる景色は実際に目に見えているはずなのに、なんだか虚構の世界に思えてくる。 この建物たちは、本当に存在しているのか。中は空っぽで、ただの張りぼてなんじゃないか。人が住んでいるはずの世界が、虚構の世界に見えてくる。 どの家にも洗濯物はぶら下がっていない。 駅に止まる。 大勢の人が波のよ