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#17 『福岡』

2023年5月某日

福岡市に来た。観光である。博多区の繁華街や、臨海部の開発地域を一通り見学して、あらためて都市の魅力に虜になった。『遊ぶ場所』『働く場所』『住む場所』が近接していて、空港までのアクセシビリティも良い。こういう場所が域外の人々からも選ばれやすいのも頷ける。

同じ地方都市の雄である名古屋と比較をしてみると、福岡の『緑』の多さに気がつく。特に、街路樹を中心に、身丈以上の高さの位置に豊富な緑があり、それらがもたらず木陰が景観の一部として機能しているとも思う。東京もそうだが、都会は結構緑が多い。

また、川との共存も見逃せない。川と共にある都市として、大阪や京都が想像されるが、福岡もまた、中洲周辺は、景観・エンタメの一部として積極的に川を活用している。それが、必ずしもきれいな川でなくとも良いのである。

振り返ってみると、福岡という都市は、企業立地やアジアの国際センターという意味では東京的であるし、道路整備が進んだ丹精な都市という意味では名古屋的である。また、川との共存や、屋台等の古き良き大衆文化が息づく都市という意味では、大阪や京都的でもある。このことから、高次元でバランスのとれた優良都市とも言えよう。このレベルになると、もはや地方創生みたいな枠組みで語ることは難しく、いかにアジア圏内でのプレゼンスを発揮していくかという視座での議論が必要だろう。勉強になりました。

ほなら。


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