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【医師のチラシ③】企業は前例主義?


先日は

医療業界は前例主義という特性があると書かせて頂きました。これは医療業界の特性であり非難されるべきものではありません。(参参考リンクは下に

医療従事者のプロジェクトだけが知ってもらえない?


世の中には様々な業界がありますので、医療業界以外でも前例主義が大切にされる業界があります。そういった分野では仕事の連続性が大切にされ変化に慣れていないという業界特性があるかと思います。

では、企業はいかがでしょうか?NPOなどを除けば、企業の永続性のためには健全に利益を出すことを期待されているわけです。もちろん従業員の生活のためということもありますが、株式会社であれば株主の期待値は株価の上昇や配当ということがあるというのは否定できません。企業は長短期における企業の持続的成長求められるときに何が大切でしょうか?

*NPOも利益を出して給料を上げないと優秀な人材は集まらないのですが、、。

企業に対する期待値


企業の業界特性にもよりますが、例えば製造業やサービス業のイメージで書かせていただきます。完全に寡占状態の企業や公的な仕事を請け負うような業界であれば前例主義で生きていけるかもしれません。

しかし、複数の企業がしのぎを削っている業界だった場合に

A社
・一生懸命
・前例主義
・ミスをしない

という仕事方針だった場合にはその企業はどうなるでしょうか?

一生懸命:ポジティブワードですね!
前例主義:先輩を尊敬、ポジティブワードですね!
ミスをしない:ポジティブワードですね!
なにも悪いことはしていません。優秀な社員さんです。でもその企業は発展するでしょうか? 


競合相手のB社
・一生懸命
・前例主義を捨て
・ミスをしまくる

一生懸命は同じですが、先輩の仕事を一旦否定して間違いを犯しまくるわけです。すごく悪い感じしますよね?

でも勝つのはB社の企業の可能性が高いわけです。
短期的にはミスしまくって変動が大きいかもしれませんが、自ら学び、失敗の中からすごいホームランとなるような製品やサービスを生み出す可能性があるのと、失敗から学べる従業員がふえてくるので、長期的にスランプや変化に強い企業体質になる可能性があるのです。

何が言いたいの?


従業員は皆さん一生懸命になって業界や企業特性に応じて仕事をされているのです。ミクロとマクロの乖離がある合成の誤謬を意識しながら仕事できていれば良いのですが、基本皆さんは外部視点よりも直属の上司や周りの内部の期待に合わせて振る舞うわけです。(参考リンクは下に

新しもの好きや何かを変えたい人(革新的な人)が「前例主義的な職場」だと①亜流の道を歩まざるを得ません。その人の能力を生かして外部からも内部からもモテるためには「非前例主義的な職場」で②本流の道を歩んだ方がHAPPYだと思います。
逆に、これまでのことをしっかりこなすタイプの人(保守的な人)が「非前例主義的な職場」での仕事に就くと④亜流の道を歩まなくてはなりません。
「前例主義的な職場」で③本流を歩んだほうがHAPPYだと思います。

本流はHAPPY?

上手の②や③の本流の道、つまり自分の性格特性と職場特性が合うことが至上のよろこびになるでしょうか?もちろんストレスのない仕事環境というのは良さそうに聞こえますが、それって楽しいの?と感じてしまうのは「革新」側の人間の考え方だからでしょうか?よくわからなくなってきました。

これまで無いことを生み出す②本流


上手の②本流の人は本当にストレス無いでしょうか? 性格特性が合っている職場ですが、新しいものを生み出すときに100%上手くいくことなんて無いわけです。失敗が山積しているわけです。そういったストレス耐性の中での本流は新しいことや違うことを評価するわけです。ですので新しい試みに対して興味を示してくれることでしょう。

前例を守る③本流


これは医療業界が代表例ですが「前例踏襲」の人々が本流に居ることが多いので、新しいプロジェクトに対して「絶対うまく行くの?」「こんなことあったらどうするの?」的な評価から入ることが多いわけです。
そもそもプロジェクトが「絶対にうまくいくことは無いから」プロジェクトなわけです。語源的に言っても【pro_pur(接頭辞:前に 1)+ ject(語源:投げる・推し進める) 3をつけると、「前に・推し進める(こと)」つまり、「企画」となります。】(参考リンクは下
つまり、医療従事者のプロジェクトは同業者から理解されにくいのと、他業者の方からは医療というリタラシーギャップのために理解されにくいということなんです。ですので、医療従事者でプロジェクトを行っている人同士なら理解し合えるところが多いはずだという仮説で今回のWEBサイトをたちあげたのです。そして以前も同じようなスタンスのプロジェクトを行っています。




今日はここまで


医療従事者のチラシサイト(チラシ登録も)

医療は前例主義を大切にする業界特性で、これは患者さんのために当然です。しかし、前例にないが患者さんのためになるプロジェクトをしたいという外れ値の医療従事者の皆さんもおられます。そのような先生方の思いの詰まったチラシを共有化して想いを理解してもらえる場になればと、WEBサイトを作りました。


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