【医師のチラシ②】医療は前例主義
先日は
ウェブというPULLのMEDIAでも、チラシというPUSHのMEDIAでも、医療従事者のプロジェクトは知ってもらうのが難しいと書かせて頂きました。(参参考リンクは下に)
医療従事者のプロジェクトだけが知ってもらえない?
医療従事者のプロジェクトはなぜ知ってもらいにくいのでしょうか?あくまで単純化しすぎた議論であることは理解しておりますが、同じ医療従事者の役割を4大別しました。(もちろん複数の役割を有する先生もおられます。)
①基礎研究者:これまでの研究知見をもとにDEEPに追求
②基礎研究者:これまでの研究知見を知った上であえて外れたことをする。
③臨床の現場:これまでの医学的蓄積をもとに診療
④臨床の現場:これまでの医学的蓄積から外れた診療
基礎研究者
①基礎研究者と②基礎研究者ではどちらのほうが多いでしょうか?おそらくは①のほうかと思われます。科研費とノーベル賞についての記事を書きましたが
【科研費というのは、これまでの既報があって これに対してこういった課題が有るので 専門家の皆様研究費下さいという事前申請です。評価するREVIEWERを想定しながら書きます。 それに対して 偶然にせよ意図的にせよ ブレークスルーや外れ値的な研究に対して(あくまで理系的な分野に関して)事後評価がノーベル賞です。(違っていたらすみません)。】(参参考リンクは下に)
研究者として生きるためには研究費を手に入れなくてはならないのです。裕福な方で自分の趣味でできるような方は本当に一部ですので、そうするとREVIEWERの評価を通り抜けるためにはどうしても既報を深く掘るタイプの①基礎研究者が増えるのは仕方のないことかと思います。
臨床の現場
臨床の現場で診察・処置・検査・手術などにかんして、日本は保険診療がメインとなっております。これも上記の科研費と同様、保険収載されたものに対して診療報酬が支払われます。これは、点数に収載されるかどうかはガイドラインなどのこれまでの蓄積の知見にのっとったものです。これは人体というものを扱う以上当然遵守すべきものかと思います。したがって③臨床の現場となるわけです
何が言いたいのか?
医療従事者は研究においても臨床の場においても前例主義(傾向)にならざるを得ないわけです。これは決して非難されるべきものではありません。法律も判例が尊重されるように医療業界の特性というべきものです。
今日はここまで
医療従事者のチラシサイト(チラシ登録も)
医療は前例主義を大切にする業界特性で、これは患者さんのために当然です。しかし、前例にないが患者さんのためになるプロジェクトをしたいという外れ値の医療従事者の皆さんもおられます。そのような先生方の思いの詰まったチラシを共有化して想いを理解してもらえる場になればと、WEBサイトを作りました。
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参考リンクまとめ
先日の投稿
科研費とノーベル賞
KINDLE出版
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