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②(時間外労働時間年960時間)医師の働き方改革時代に紹介先クリニックのシェアが大切になる②【十分な数の適切な医療機関とは?】

大病院はクリニックの紹介先なんて知る必要ない?

前回の①の記事では 紹介先登録プロジェクトの数字の絶望感を書かせてもらいました

・総医療機関数 約18万
・クリニック数 約17万
・新規開業数  約6000/年
・現時点の登録紹介先 258(2022年8月16日時点)

どう考えても患者さんに紹介するのに【十分な数の適切な医療機関】を登録していただくのは難しそうですよね?しかし、そもそも

十分な数とは?

紹介先はクリニックという想定です。 もう数字を上に書いてしまっていますが 医療機関の大部分(18万中17万)はクリニックなんです。しかし、【その情報がわからないんです。】

 

出来るだけ多くの数を集めたいんですが17万のクリニック情報を集めようとは思っていません。目的は患者さんの【受診体験】を上げるのに十分な数の適切な医療機関を集めることです。

受診体験とは?


A-ミクロな受診体験
一つの医療機関での受診体験

B-マクロな受診体験①
一回の受診体験の中でのFLOW(予約>受付>検査>診察>会計>薬局)など少し俯瞰したもの

C-マクロな受診体験②
 (医療機関A>医療機関B>医療機関C>医療機関D)という一つの医療機関では解決できない場合の複数の医療機関の数珠つなぎで疾患解決という更に俯瞰したFLOW

以下は今回の対象読者である病院(クリニックではなく)の受療行動調査の資料です

多くは【A】(ミクロな受診体験)にかかわることなので 立地や接遇や自分の病院の専門性や口コミや内装をきれいにしていくわけです。そしてこういった関係の医療ビジネスを展開する会社が数多くあります。
しかし、一旦来られた患者さんにとってはAへの要望は消えて今度はBそしてCとよりマクロな欲求が上がっていくわけです。

【B】(マクロな受診体験①)に関しては予約や事前問診など お越しいただくために色々工夫されていると思います。そしてこれらに関しても医療ビジネスを展開する会社が数多くあります。 
しかし、やはり会計が終わって出ていかれた後のケアや次回以降のケアにはあまり注意が払われていません。やはりそこで薬局での体験や次回以降の受診率を上げる工夫というのも開業してからのため息でした。このあたりは(ミクロで見れば)正直あまり病院やクリニックの利益に直結するものではないので、あまり参入している企業様も多くはないのです。しかし、マクロで見ると受診FLOWの一部なのでケアすべきと個人的には感じているので無いものは自分でつくろうということで 以下のような試みをしています

薬局での体験向上

来ていただいた患者さん用のウェブサイト

受診の受診(予約)を忘れない!


話を【十分な数とは?】に戻りましょう

話がすこし逸れましたが、患者さんの受診体験を上げるために【十分な数の適切な医療機関情報】をのうち十分な数ということに戻しましょう

17万の医療機関情報はGOOGLE見ればほぼ網羅できるし、名医本や名医サイトがあるじゃないかとありますが、ここでもため息があります

皆さんご自身の医療機関の口コミ納得できるものばかりですか?

我々は上位に来る情報で飲食をしたり商品を買ったりが日常になっています。おそらくトップページのいくつかを見ておしまい!ということが多いと思います。 自分の知らない分野ではそれで十分役立っていると思われていますよね。
しかし 先生方!(ドンドンッ 机を叩く音) マスコミやウェブサイトで 専門家としてある知り合いの先生が出ていたり、上位の検索にでていた場合に「この先生 本当はその専門ではないんだけどなー」ということないですか? 
でもその先生が他分野だったり地域が異なっていたりして知らない場合にその先生のことを信じてしまいませんか?
 患者さんはリタラシーが医療に関しては無いので 自分で探せないのです そうすると 「??」という医療機関にかかっている可能性もあるのです。かつ医療機関側も患者さんを誘引するために本来の専門や強み以外も掲載していることも多いのです(わかりやすくいうと盛ったウェブサイト)
これは何を意味するかというと 患者さんも医師もWEBサイトを見ても本来の強みや専門性がわからないということです。 つまり情報が無いのと同じなのです。
これは同業者として理解できる仕方ない面もあります 本当の強みだけではマーケティング的には想定患者数が少なすぎて成り立たないですし、 本来の専門でなくても 一般的なレベルであれば 他の疾患も診れるからです。しかしこのままで良いでしょうか?

名医本や名医情報サービス

あと、先生方 名医本や名医紹介サイトに載っている先生に紹介しようと思いますか?  すごい希少疾患や 緊急を要するもの そもそもその先生しかいないときを除けば名医サイト(名医の定義がサービスによって異なりますが)の情報だけで先生ご自身から紹介することは無いでしょう。 しかし、患者さんに依頼された場合にはすんなり書くことも有りませんか?

この背景にある心理は何でしょうか?
・名医は予約の取れないレストランの紹介
・「名医」はドライ情報
・紹介は納得感と言い訳
・紹介は相互リスペクト

この辺りが説明になりますが 長くなりそうなので

今日はここまで

「クリニックの紹介先必要だというストーリーわかった!」という病院の働き方改革担当の方 ご連絡下さい

30回くらいかかって皆さんを説得(?)してまいりたいと思いますが 早くもストーリーや意義わかった!という病院の担当者様 一緒にこのプロジェクト推進してまいりましょう!連絡下さい!
メッセンジャーかメール tokyoeyeasagaya@hotmail.comで)






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