キャプテン・ジャック・スパロウに学ぶ
はーい、テツガク肯定です。
キャプテン・ジャック・スパロウさんの台詞。
今となると、たしかに、と思えます。
1作目、ポートロイヤルでのやり取り。
役人さん達が行った後、お金が入っていそうな小袋を手に消える。
1シリング払うところで、3シリング払って。
最後には払った以上の額を得るのが……キャプテンだ。
キャプテン・ジャック・スパロウ、おわかり?
ジャック・スパロウさんには、学ぶべきものが多くありますが。
今回、ご紹介したいのは、3作目の『ワールドエンド』でのやりとりです。
キャプテン・バルボッサが言います。
それに、キャプテン・ジャック・スパロウは。
そう返します。(字幕だと少し違いますが)
昔、私はバルボッサさんの意見よりでした。
どう見ても、この世界は変わった。
私が生まれてからも、確実に狭く窮屈で退屈になったと。
正直に言います。
今ではなんの魅力もない。
ただの肥溜めのスターダストになりました。
ですが、同時にこう思えてきました。
もし、キャプテン・ジャック・スパロウの仰ることも正しかったら?
そう素直に思えるように。
この『ワールドエンド』には。
それを連想させるような、面白いシーンがありました。
寒そうな海原で。
ウィルさんと他の海賊さんとのやり取りです。
古い海図を見ながら。
それに隣の海賊さんが。
これは吹き替え版の台詞です。
この海図の話を。
この世界に対する認識と置き換えて考えてみます。
きっと、現代の認識は正確なのでしょう。
ですが、それが昔よりも優れているということではありません。
昔の認識は、今ほど正確ではない代わりに、より多くの場所があった。
30メートル級の巨人が眠る大地、角と翼の生えた馬が駆ける空、言葉を喋るでっかい猪がBBQする森。
まだまだ、いろいろあったのでしょう。
なぜ、それらがいて、あったか?
それがホントだと信じて認識していたから。
では、なぜ今はいないのか?
それが、冒頭の台詞です。
そうです、今となっては。
それがホントだったとしても。
全く違う認識なので、誰も信じないでしょう。
ただ信じないから。
ITがいない今を認識している。
ですが、キャプテン・ジャック・スパロウが仰るように。
世界は何も変わっていなくて。
ただ人が小粒になり、面白味が減っただけなら。
今では夢のように沈んでいるそれらが。
再び、夢から今へと浮かぶことだって……。
ハーイ、ルーザーズ。
浮かぶ時間だ。
そう愚者の私は愚かに思えてきました。
世界が変わっていないのであれば。
いなくなったように思えた夢のそれらを。
ジョン・ハモンドさんがやったように、今に蘇らせることだって……。
昔はキャプテン・バルボッサの考えが近くに感じました。
もちろん、今でもそうです。
ですが、同じくらいキャプテン・ジャック・スパロウの考えも近くに感じます。
そうです、今だって夜の海は。
地球の果て、宇宙と繋がっている。
ほんの少しばかり地球を抜け出して。
宇宙に浮かんでいたとしても。
それが宇宙だと認識できなければ。
あるいは、宇宙へ抜け出すのは不可能だと認識しなければ。
そういう神隠し的な夢の現象は……。
今も死んでいない。
そんなことを。
キャプテン・ジャック・スパロウから学びました。
何をホントにしたいか。
それを自分で決めたら。
そのITを信じて、愛しのペニーワイズを掴め。
信じて愚かに忘れるか、信じて賢く諦めるか。
我々は今、カントリーロードの上に。
今、夢はどこに?
今、夢はどこに?
夢は今、5ヤードラインの攻防を制するのは。
Dボーイズではなくて、パイレーツだ!
緑の閃光、あの橋の向こう側のジワタネホまで。
キャプテン・ジャック・スパロウを追い越せ!
ハイホー、ワガママ! ウェーイ!
それでは、また次の機会にお会いしましょう。
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