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【連載】誰も言わないホンマすぎるシリーズ。音楽の奥行き。縦軸と横軸。

久しぶりの更新のご挨拶?が済んだ所で早速書いていきます。

音楽ってのは平面、例えばX軸とY軸で考えれると思うんです。


なんかこんなイメージ

レコーディング中に殴り書きしたメモですが。

速さや音数、抽象的やけど美しいとされそうなメロディラインが其々こんな感じであるとして。

早くて音数多くてメロディが美しそうで「メロスピだ!!素晴らしい!!」とかなるとする。
反対もしかり。

これが形としての「曲」なんです。
曲ってのはこの範囲で収まってる。
だからカテゴリー毎でパターンに割と限界がある。

でもそのカテゴリーを平面にしてるからなぞりやすい。
この範囲で曲を書けば何となくそれっぽくなりやすい。

曲をなぞる。
カラオケ、コピー。

俺はそれだけじゃなくてその奥があると考えてます。
その奥ってのは平面の縦、横の奥、先がある。
ここが「人」の部分。演奏者。

演奏者の技術、感性で縦横の軸に奥行を生み出す事が出来る。
なので無限。

ナレーションも奥。誰が読むか。
ミュージシャン自身が「誰」をおざなりにするとあまりよろしくないと思う。

縦横が形としての「音楽カテゴリー」やとすると、奥は例えばそのカテゴリーを超えた表現やフィーリングがあると思う。

この奥が無いとほんまにそのカテゴリーがおもんなくなる。

例えばブルース的な物を弾くとして、縦横の形のブルース。
つまりペンタトニックをこのタイミングで弾けばブルース的。
みたいなやつ。

100%おもんない。

でもその縦横の奥にそのギタリストが行く事が出来たら単なるペンタトニックが常套句のブルースで無くなる。

つまり無限に奥を行くから同じペンタトニックでも「ギタリストによって違う」ことになる。
と、俺は思う。

ブルースでも締めはアーミングで爆撃とかしてもええと思う。
その時点で縦横超える(⌒∇⌒)

これが昔のロックでしょ?
昔がええとか今があかんとかではなく、根源、ルーツ。

このルーツってのは古臭い音楽をやるのではなく、現代にその音楽性のルーツを感じさせる、呼び起こすって事なんやけどこれが有るのと無いのとでは全然違う。

奥に行くルーツが無いと平面の縦横のみになるから「曲で勝負」しかなくなる。
と俺は思う。
そして「曲重視」の現代が俺は
満開でおもんない。

奥に行くには技術も必要。
縦横だけなら技術そんなにいらんと思う。
それはそのカテゴリーでどんなミュージシャンが人気あるのか?を考えたら一発で分かる。
カテゴリーは曲の形とキャラ勝負やから。

関係ないけどPCに残ってたから

曲としてええメロディを弾いても演奏、表現に奥行きが無い。

こういう事を言うと老害とも言われると思うんですが、言われません。
何故なら若いハードロックに人が居ないから。

それはええとして、例えばギター習いに行くでしょ?
すると技術ばかりでなくGary Mooreを聴くと良い。とかブルースを聴きなさいとか先生言うてそうや無いですか?
俺は習った事無いけど想像。
と言うか、昔からこういう事良く言われてる。

結局それが「奥」の軸なんです。

先生もこの奥の事を最終的には言うのでそれは正解やと思う。
だって先生やから。人に物教えるんやから。

この奥行きを持ってるのが「アーティスト」
無いのが「プレイヤー」
現代はプレイヤー天国。

つまり曲を表面の2次元、縦横の限界の範囲でなぞるから、それは「生む」ではない。又違う芸術。コピーもそう。
それはそれでいい。
曲だけが頼りのバンドもそうやと思う。

コピーバンドのイベントで「出演アーティスト」とかって割と無理があると俺は思うw
悪口にしか聞こえんやろうけど悪口では無いですよ。

奥に無限に斜めでも下からでも上からでも自由に行き来して音楽のカテゴリーを超えたり、新しい表現を提示出来たり。これ、完全に芸術。

だからそういうアーティストの音楽ってのはライブなんかで聴いてると触る事が出来るような感じがする事が俺は良くある。

立体、3次元。
3次元どころか音楽は過去にも未来にも思いを馳せたりできるんやから〇次元ってのを超えてると俺は思う。

反対に縦横のみの平面になると触っても撫でる位しか出来へん。
曲を聴いて「なるほど、そういう曲なのね」で終わる。

「良い曲」ってのはこれまでで沢山あるので新しい物は別に必要ない。
奥行きのある物を提示続ける事こそがアートやと思う。
ハードロックやメタルはロックでありながらアートやと俺は思うので。

鳴らしていないアンプのつまみをいじる。これも奥行き。音楽だけでなく、物事平面の軸に囚われてたら使ってるアンプのツマミしか触らない。つまり「普通の人」

平面やから撫でる。
「撫でる」が「なぞる」になってそれが曲を「なぞる」って事。

コピーはなぞるんやけど、奥行を持ってるギタリストが弾いてしまうと
「全然ちゃうやん」になる。

これがMSGやRainbowを弾いたイングヴェイ・マルムスティーンです。
そのギタリストを更になぞって新しい奥行を提示したのがスティーヴ・ヴァイ。

両者共上書きではなく新しい物を提示した。

結論

奥行きのキャパが其々で違うから其々違ってくる。
奥行きがあればキャパの狭い広いなんか関係ない。

ワンカラーで良い!ってのは奥行の事。
曲の形や無い。




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