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人にお願いできない人

人にお願いをできない人は多いと思う。
特に日本人はそうだって聞いたことがある。
欧米では人が人に仕事を振ったり、お願いしたりするのは当たり前らしい。
日本では、人にお願いをするのは烏滸がましいことだと思われがちで、なかなかハードルが高いのだろう。
それにお願いされたら断りにくいため、それを自分でもわかっている以上さらにお願いしにくい。
でもこんな人に限って、自分ができないことがあったら、お願いしてくる。
どうしようも無くなったらお願いしてくる。
どうしようもなくなってからお願いしてくる。
僕も人にお願いができない性格だったから、どうしようも無くなってから人にお願いしていた。
そうなると、元に戻せない状態だったり、逆に人に負担をかけたりしちゃう。
だから、普段から人にお願いする癖はあったほうが楽に生きれると思う。

人にお願いできないのはお願いしにくい気持ちの裏にこんな気持ちがあるのではないかと思う。
それは「自分はやってます感を出す」だ。

自分ができることは人にお願いしないことで、自分は常に「やってます感」を演出することができる。
家事でも、職場でもそうだ。

家事の場合。

「皿洗いとか、洗濯とかやっとくよ」

「いや大丈夫」

「そう?じゃあしないどくね」

「ふんふんふん、忙しいな・・・」
(暇そうにしていてムカつくな・・・)

「手伝おうか?」

「いやもう私やってるから!」

「?・・・」

私はやっている。文句は言わせない。私は責められることはない。
こんな心理なんだろう。
少なくとも僕の妻はこうだ。


職場の場合。
年末大掃除。それぞれが重い思いの掃除場所を求めて戦う時。
僕の会社は常にこうだ。
上司
「お前も掃除しろよ」
部下
(ちっ。とられた・・・どこ掃除しようかな)
「あ、がんばります」

上司は一番やりやすい掃除場所を見つけて一生懸命掃除している。
一生懸命掃除することはいいことだけど、人ができることを奪って、
自分だけは「やっている感」を演出しているように映ってしまう。
僕が上司だったら、
「部下くん、こことここをお願い。あ、他の部下くんはここね。」
「上司である私は、他に探してやっておくから」
こうするな。

自分だけはやってます を演出するのはダサい。
自己肯定感がないからだろうと思う。
だって、人にお願いして、自分がやらないということをどう見られるかが心配
=ダメなやつだと思われるんじゃないか?
という気持ちの現れだ。

そう考えると、なかなかに生きづらいと思う。

やっぱ全ては自己肯定感だな。


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