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僕が立ち直るまで その3  僕はアダルトチルドレンなのか

アダルトチルドレン。
大人・子供?どういう意味?どういうこと?
回避性パーソナリティー障害・愛着障害に続き、これまた初めて聞く言葉。

僕が落ち込んで本を読まなければ、一切聞くことのない言葉だっただろう。

アダルトチルドレンとは
子ども時代に親との関係で受けた心の傷が、現在の生きづらさやパーソナリティに影響している状態を指す言葉。医学用語ではない。
元は1970年代にアメリカで提唱され始め、アルコール依存症の親をもつ子どもたちが大人になったとき「対人関係の問題」や「生きづらさ」に悩み苦しんでいる人が多くいることがわかってきた。
また、機能不全家族のなかで育った人にも、アルコール依存症者を親として育った人と同様の特徴が生じていることがわかり、最近では両者を区別せず、まとめてアダルトチルドレンということが多くなっているとのこと。
 これらの家庭の子どもは、家庭を支えるために、例えば母親の愚痴の聞き役をしたり、幼い弟妹たちの親代わりになって面倒をみたりと、期待される役割を演じ「よい子」としてふるまう。
「よい子でない私は捨てられる」という思いからこのような行動パターンを身につけていき、自分の感情を素直に表現できなくなっていく。
 このような生き方は、子どもが機能不全家族のなかで適応するための方法なのですが、思春期以降に家から離れてひとりで生きるようになると、人間関係に行きづまってしまう。
自分がなんのために生きているのか分からなくなったり、緊張で疲れてしまう。
 
●アダルトチルドレンの特徴(ジャネット・ウオイテッツ)
1 自分の考えや行動が「これでいい」との確信が持てない
2 物事を最初から最後までやり遂げることが困難
3 本当のことをいったほうが楽なときでも嘘をつく
4 自分に情け容赦なく批判を下す
5 楽しむことがなかなかできない
6 まじめすぎる
7 親密な関係を持つことが大変難しい
8 自分には、コントロールできないと思われる変化に過剰反応する
9 常に、他人からの肯定や受け入れを求めている
10 自分は、人とは違うといつも感じている
11 常に責任をとりすぎるか、責任をとらなさすぎるかである
12 過剰に忠実である
13 衝動的である。他の行動が可能であると考えずに1つのことに自らを閉じ込める
  学陽書房1996「アダルト・チルドレンと家族」著/斉藤学より

これみて、知って、めちゃくちゃ当てはまると思った。
僕ってアダルトチルドレンかもって思った。
だから、生きづらかったんだ。
めちゃ納得。
当時、妻にもこのことをもちろん話したのだが、妻も納得してた。

僕の場合は、毒親で過干渉だった
・常に喧嘩している両親の間を取り持つ
→母親に対して父親がキレる 僕が母親を慰める役

・意地悪でなじられる(下げられる)
→親戚の集まり/地域の集まりで「こいつはダメだ発言」乱発

・説教で抑圧される
→「おい、正座しろ!」みたいな説教はよくあった。

・どうせうまくいかないと否定されまくる
→「お前にできるわけない」とかよく言う

・全て先に手を回される
→なんでも親が決めてきてしまう 代わりに済ませてしまう

・習い事は強制(水泳・習字・進研ゼミ)
→進研ゼミが嫌いだったが、やらないとブチギレ・説教
 「お金かけてるのになぜやらないのか?」

・友達の制限・干渉
→「あいつとは遊ぶな」

・私物化に近い
→行きたくない集まりなども全て強制参加、子供の行事も強制参加



自分に当てはめると、人間て育て方でどうにでもなるんだ。
環境ていうのは大いに関係があるな。
愛情は最も大切だな。
そう、深く感じた。

それで、僕は自分を改善したかったし、楽に生きたかったから、行動した。
アダルトチルドレンの集まりに行くようになったのだ。



アダルトチルドレンはいくつかの組織があり、集まりを行っていた。
詳細は省くが、とにかく行ってみて、結果すごく救われた。
アダルトチルドレンだけではないが、やっぱ同じ思いの人と一緒に思いを共有できる、理解してもらえると言うのはとても救われる。
一切否定されずに話を聞いてくれる。
それだけで、大きな救いだ。
中には、いろんな人がいるので、僕なんかより壮絶な過去を持つ人もいる。
でも、それはそれで、資格とかないし、そんなのをどうにかいう場でもない。
とにかく話を聞いてもらえて、お互い前進するために集う。
こんなに気持ちがスッキリしたのは初めてだった。
僕は、初めていった集まりの帰り、電車で窓を見ながら泣いていた。

それからしばらく通った。
通っている間は、アダルトチルドレンに関する本を読んだり、自己暗示になりそうな言葉を吐くことをしたり、youtubeをみたり、筋トレしたり、ウォーキングしたりして過ごしていた。
毎朝の日課はこの本を1ページ読むこと。
以前の記事にも書いたけど、この本が僕を支えてくれた。

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それから、日々が経ち、集まりの人とも少し打ち解けてきた。
その頃には僕も成長できていて、自然にフェードアウトした感じで終了。

何を得たかと言うと、「これでいいんだ、自分はこのままでいい」

そういう感覚かな。
これが僕に大きな自信と肯定感を足してくれた。
あの集まりに感謝したい。




僕の家庭は両親とも公務員で、外から見たらいい家。
しっかりした父親がいて、おじいちゃんおばあちゃんもいて。
そんな家庭で育った僕が、こんな思いをしているなんて誰も思わなかっただろう。
機能不全家族かどうかは、中を見てみないとわからない。
外から見ただけではきっとわからない。
僕自身も自分のことをわかっていなかったんだろう。
自分の中の自分のことをわかっていなかったんだろう。


とにかく、このことに気づけて、改善に動いた自分を褒めた。
よく気づいて、頑張ったな。

それから僕は、人にそうなってほしくないと言う気持ちも大きくなった。
まずは、自分がそう言う親になりたくない。
自分の子供にはそう言う思いをさせたくない。



それから、毒親を調べるようになった。

続きはまた。



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