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#381 対策を提案する際に注意すること

さて、今日のテーマは「対策を提案する際に注意すること」です。

現状の課題に対して、何か対策を提案する際、その対策が相手に受け入れられるかどうかは重要です。

何ごとも自分発信で提案していくことが大事なんですが、その対策の提案にもいくつかコツがあるように感じます。

今日はそのことについて考えてみたいと思います。


自己紹介とお知らせ


僕は、某リハビリテーション病院で作業療法士の中堅管理職として働いています。対象者の課題と向き合うことはもちろんですが、スタッフのストレスやチームの運営にも日々向き合っています。

このnoteでは、仕事の考え方や医療者としての働き方、コミュニケーションや人間関係、ストレスマネジメント、作業療法に関するさまざまなテーマを取り上げ、日々の感じたことを自らの解釈として記録しています。

読んだ方の何かお役に立てれば幸いです。

以下お知らせ。

◾️第28回福岡県作業療法学会
来年行われる福岡県作業療法学会の学会長を行うことなりました!これから1年間準備行っていきます。noteでも「学会長の奮闘記」を定期的に書いていこうと思います。マガジンでまとめてますので、よかったらスキを押して応援よろしくお願いします!


◾️湘南OT Interaction
作業療法士向けの研修会を行なっている湘南OT交流会の支援の元、「新しい学び場を作る」ことを目的として立ち上がりました。「学びたいけどどうしたら・・・」と悩むOTの方と一緒にコミュニティ作りを支援します。定期的に勉強会も行なっているのでよかったら。   


それでは本題に入っていきましょう。


問題提起は誰でもできる


何か課題を感じた時に、その問題を指摘することがあります。

これは、とても大事なことだと思います。

現状を見て、課題を感じ、それを指摘する。

現状の組織やチームに問題があるなら、それはしっかりと問題提起されるべきだと思います。

ただ、この問題提起だけで終わってしまう人が多いように感じます。

「こういった問題がありますがどうですか?」

この投げかけ自体に問題はありません。

しかし、そこで必要なのは、それに対して「どのように対策すれば良いかの提案があるか」ということです。

問題提起と同時に対策が提案されないということが何を表しているか考えてみてください。

それは「当事者意識がない」ということだと思います。

問題の指摘をするということは現状を見れている証拠です。

でも問題を指摘しただけで、その問題は解決するでしょうか?

おそらく解決しないと思います。

その解決策の提案があってこそ、現状の問題を解決していくことが可能です。

「私が対策を考えてもしょうがない」
「どうせ採用されない」

そんな意識があるのかもしれません。

でも、それは、現状の問題を見つけて、「あとはよろしく!」と丸投げしているということです。

丸投げされた人間はもちろん対策を考えるんだと思います。

そしてその対策が万が一うまくいかなかったとして、

そこでの責任は誰が背負うんでしょうか?

それは、問題を指摘した人ではなく、対策を提案した人です。

なんだか違和感を感じませんか?

「それは対策を提案した人の責任でしょ!」

もちろんそうだと思います。

では、問題を指摘した人はその対策に対してどのような立ち位置なんでしょうか?

問題を指摘するということは「現状をより良い方向に進める」ために行われているはずです。

でも、問題を指摘した人も対策を提案して人も、その問題に対しては「当事者」のはずです。

だからこそ、問題を指摘した人も、対策まで一緒に考えることが必要になると思います。

何よりその問題を一番理解しているのは、それを指摘した人かもしれません。

現状をより良い方向に進めるための対策は、一丸となるからこそ生まれるんだと思います。



対策を提案するコツ


と、上記のようなことを思ってはいますが、いざ対策を提案するとなると意外と難しいものです。

実際に現状に合わないようなことを指摘されたとしても、その対策が採用されるわけではありません。

対策を提案する際のコツについて少しだけまとめてみたのでよかったら参考に。


一つの案である

対策を立てる際に、あくまで一意見であることは理解しておきましょう。一つの提案は様々な視点で精査されて、その精度を上げていきます。その提案は原案で合って、そこから削ったり肉付けすることでより洗礼されていきます。


希望を持って

現状の課題に対して適切な対応かどうかは、現実的な制約を見ることが必要です。ただ、制約ばかりをみては現状を変えることはできません。その対策の未来に何があるかも見据えてみると、希望のある対策が見えてきます。


マンパワーは

とは言いつつも現実的な制約も見ましょう。まずは人に対する負担を考えます。その対策の価値に対してどれくらの人材投資が必要かを考えましょう。例によって制約が縛るものとならないように、どの先にあるものを見据えて人の動きを考えましょう。


時間的猶予は

時間的な制約も大きな問題です。ここは冷静にみることが必要で、今の時代で言うと、いかに効率化するか?はポイントだと思います。なので、その対策を打つことで、どれだけ時間的猶予が生まれるかを考えることが必要だと思います。時間を投資するにしても、その成果として猶予が生まれることが前提だと思います。


金銭的なもの

お金の問題も付き纏います。それは投資費用、実費など、現状でかかるお金についても大事ですし、結果得られるお金も大事です。自分たちが持ち合わせている資金以上のことは実現できません。まずは必要な予算を割り出し、それが足りなければ、その資金を調達する方法や節約方法を検討してみましょう。


相手の意見は

相手の意見はどうでしょうか?自分だけの意見になってないでしょうか?これは言わなくてもわかりますね。相手の意見にも耳を傾け、頭から否定せず、その真意を確認しながら、一緒に対策を考えるようにしましょう。


今回は対策の提案のコツについて書いてみました。

これができるだけでも、見える世界は大きく変わると思います。

よかったら参考にしてみてください。


今日は以上になります。

頑張るあなたを応援しています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただいた方のヒントになれば幸いです。

ではまた。

◾️質問箱
質問箱をGoogle formで作りました。仕事や生活などでの悩み(それ以外でも)があれがご記入ください。いただいた質問は、記事にして返信したいと思います。


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