本来の自然なるあなたに還れ ー 電子書籍の内容&解説 3 ー
前回記事に続いてAmazonKindleから出版した電子書籍1冊目の内容について解説いたします。
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もっと、もっと、認められたい。
もっと、もっと、注目されたい。
もっと、もっと、受け入れられたい。
もっと、もっと、すごいと言われたい。
もっと、もっと、愛されたい。
もっと、もっと、尊重されたい。
もっと、もっと、好きと言われたい。
もっと、もっと、感謝されたい。
これらは、すべて、比較と競争と劣等感にとらわれた近現代人が、自然な自尊心を失った結果、抱くようになった過剰なる承認への欲求である。
これが、近現代人をありとしあらゆる苦悩と悪徳と争いの淵であるダークサイドに落とし込んでいる悪魔的なる情動、心的フォースの正体である。
ルソーは人々をこうした方向に向かわせている近代社会に本能的な危険を感じ取り、
「人は、数多くの人が生きる都会のなかで、本来持ち合わせていなかった情念(過剰な承認欲求)を抱くようになると、生まれながらに持ち合わせていた内面の深いやすらぎや自由、澄み切った晴れ渡る大空のような幸福感を失う。焦りと苦悩と悪徳とに退廃していく。生来の自然なるあなたに還れ。」
と警鐘を鳴らした。
「自然に還れ」とは、なにも「原始生活に還れ」と言ってるのではない。
「承認や評価への執着から離れ、心を生来の自然な状態に戻せ。心をリセットせよ。」と言っているのだ。
人は、都会的な文明社会の競争第一主義のなかで、負けまいとして、頭角を現そうとして、追い立てられ、急き立てられ、恐れ、焦り、がむしゃらに生きるうちに、承認されること、評価されること、認められることに過剰な執着や欲求が生じる。
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ルソーは、自然に還れとの言葉で知られますが、文化文明を否定している訳ではありません。ルソー自身文化教養人ですし、啓蒙思想家でした。
ルソーが言いたかったことは、
学歴、職業、財産、地位、名誉といったもの自体は悪いものではないものの、それらによって人の根本的な価値を判断し、競い合う都会社会にあって、人は、過剰なる承認欲求(ルソーはこれを著書「エミール」において「情念」としています)にとらわれ、生まれながらの健全な自尊感情と善良な心情を失ってしまう。過剰なる承認欲求から離れ、本来の自然なる心境であるところの健全な自尊感情と善良な心情に立ち還れ。
と理解しています。
前回の記事に書いたように、今現在及び過去の思いと行いの根底にある過剰なる承認欲求を自覚することによって、過剰なる承認欲求という名のモンスターは無力化されます。
しかし、今後、過剰なる承認欲求にとらわれないようにするためには、
自分に、また他人には絶対の価値があることを受け入れ、信じることによって自分と他人を比較しない。
ことが大切になります。
ただ。。
とは言っても。。。。
難しいですよね(笑)
どうしたって人は、社会のなかで他人と共に生きるかぎり、お互いを比較して競争し、優劣意識をもち、そして過剰なる承認欲求を抱き、満たされないなかで様々な悪感情を抱き、苦悩するものです。
無人島や山中において一人で生活したり、「人類補完計画」によって人類の魂を一つにしてしまえば、こうした苦悩はないのかもしれませんが、そこに発展繁栄が生まれないことも確かです。
私たちは、社会のなかで、他人と共に生きつつも、そうした刺激のなかで切磋琢磨して生きつつも、過剰にお互いを比較したり、過剰に優劣意識を持ったり、過剰なる承認欲求をもったりすることなく、悪感情を抱かず、苦悩から離れて生きたいものですね。
そのための回答を、
に記載しました^^
ぜひ電子書籍をお読みいただき、生き方を大きく変える転機にしていただきたいと思います。
次回以降も上記電子書籍の内容の解説をしていきます。
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最後までお読みいただき、ほんとうにありがとうございました。
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