不滅の鉄人

格闘技について、書いていく格ヲタ。

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最近の記事

長く短い祭りの終わり THE MATCH2022 感想

夏草や 兵どもが 夢のあと。 THE MATCH2022・那須川天心vs武尊を観に東京ドームへ、私は足を運んだ。 私が那須川天心vs武尊を熱望したのは、2015年8月。那須川が『BLADE』のトーナメントを優勝した時。約6年10カ月に渡り、経った一夜で決着の付いた長く短い祭りが終わりを告げた。 今大会は私にとっては平成が残した最後のビッグマッチを見届けてくる気持ちであり、2人が創り上げた物語の完結を見守るような思いだった。 夢の東京ドーム。そして、Prince『~En

    • THE MATCH 2022 那須川天心vs武尊  —2人の孤独な主人公。決戦。そして完結ー

      今週末の6/19(日)、東京ドームで開催される一夜限りの立ち技格闘技の祭典『THE MATCH』にて、ついに那須川天心vs武尊が激突する。 私自身、20年程前からの格闘技ファンだが、ここまで待望され、熱を帯びた日本人対決は見たことが無いし、日本格闘技界の歴史を振り返っても、史上最大規模で行われる日本人頂上対決だろう。いや、日本人と絞らなくてもここまで注目され、待望された試合はなかった。 過去の例を挙げると魔裟斗vs山本KID徳郁、エミリヤ・エンコ・ヒョードルvsミルコ・ク

      • 1つの時代の終焉。さらば、K-1 MAX。

        それは現実であり、夢の終わり―。 今から2ヶ月前の今年10月、アジア最大の格闘技団体「ONE championship」にて、世界トップクラスの-70㎏のキックボクサー10名を集結させ、「ONE キックボクシングフェザー級世界トーナメント」が開催された。 それはまるで、旧K-1が存在していた、私が10代だった頃。-70kgの立ち技・打撃の世界一を決めるべく世界中から強豪外国人が日本に集結し鎬を削った『K-1 World MAX 世界一決定トーナメント』の世界観の続きのよう

        • 大晦日RIZIN観戦記 ─エース堀口の大復活とカーフキック問題とK-1の3バカトリオ─

          明けましておめでとうございます。2021年が始まりました。コロナウィルスの影響で経済への打撃が更に本格化するであろう2021年は2020年がもう一度あるって感じでしょうが、この期間を前向きに捉えて生きていきます。 さて、大晦日が終わりました。今回の大晦日RIZINをスカパーPPVで観戦しましたが、その中で気になった試合を振り返っていこうと思います。 ①RIZINバンタム級タイトルマッチ 堀口恭司vs朝倉海まずはやはりこの試合から。 今回の大晦日はこの試合が担保になって大

        長く短い祭りの終わり THE MATCH2022 感想

          堀口恭司vs朝倉海を予想。朝倉海の勝ちが濃厚か。過去の試合映像から考察する。そして、平本蓮やその他の試合も予想。

          明日はいよいよ大晦日。 2001年の猪木祭から大晦日格闘技興行が始まってから今年で20年目という記念すべき大会「RIZIN.26」が格闘技の殿堂さいたまスーパーアリーナで開催される。 その大会のメインを締めるのが今年の日本格闘技興行において最大のビッグマッチ。ファンが昨年から待望した一戦「朝倉海vs堀口恭司」のリマッチである。 国内の格闘技興行でここまで注目を浴びる日本人頂上対決と言えば、記憶に新しい今年9月にあった那須川天心vs皇治や2年前の9月に行われた那須川天心v

          堀口恭司vs朝倉海を予想。朝倉海の勝ちが濃厚か。過去の試合映像から考察する。そして、平本蓮やその他の試合も予想。

          RIZIN.24 天心皇治から天心武尊の勝敗・内容を予想する。

          先日29日に行われたRIZIN.24のメインイベント那須川天心vs皇治。 試合内容は戦前に予想した「天心KO勝ち」とはならなかったものの、終始那須川が全局面で圧倒。那須川の圧勝で幕を閉じた。 今年の日本格闘技界最注目のビッグマッチ天心vs皇治を経て、今回は ①皇治がRIZINで魅せた"K-1ファイター"としての仕事と残したモノ。 ②ファン待望のビッグマッチ「那須川天心vs武尊」を皇治を物差しとして試合内容・勝敗を予想。 ③天心武尊がの実現は、もしかしたらあるのでは?

          RIZIN.24 天心皇治から天心武尊の勝敗・内容を予想する。

          天心vs皇治をK-1の文脈から堪能する─皇治よ、RIZINで“K-1”をやってきてくれ─

          つい先日、27日のRIZIN.24のメインイベントで行われる那須川天心vs皇治の試合の勝敗と内容を、2人のこれまでの試合映像を元に予想した記事を書いた↓↓↓ これまでの2人の戦績・試合内容・実績・技術の観点から予想して、「那須川天心の圧勝」の予想は揺るがない。 が、しかし、この試合は「勝敗」と言う格闘技の醍醐味である、シンプルに「どっちが強いか?」の観点から見るのはどうも貧しいと言うか、勿体ないのだ。 この試合を観るにあたって、私は「皇治を主役とした視点」からの方が、こ

          天心vs皇治をK-1の文脈から堪能する─皇治よ、RIZINで“K-1”をやってきてくれ─

          皇治の魅力と天心vs皇治の試合予想(越境者に沸くファン達よ、この一撃で目を覚ませ)

          久しぶりの投稿。 今週9月27日に開催されるRIZIN.24。 その興行のメインを張る今年最大のビッグマッチ「那須川天心vs皇治」について記していこう。 1.那須川天心vs皇治 勝敗・試合内容予想。早速勝敗予想から。 まずは両者の直近の試合から考察していこう。 まずは皇治の直近2試合を見ていこう。 ①vs大岩龍矢戦 ②vs川原誠也戦 ↑の2試合の他に武尊戦、ヤン・サイコ戦も確認したが、皇治のファイトスタイルの特徴としては、 (1)オーソドックスのべた足。ステ

          皇治の魅力と天心vs皇治の試合予想(越境者に沸くファン達よ、この一撃で目を覚ませ)

          今こそJapanese MMAの文明開化を~日本総合格闘技界の失われた20年~

          先日、Twitterで私はこんな投稿をした↓ この投稿をしたところ 「PRIDEが消滅して、DREAMもダメだったしUFCも根ずかなかった。それは難しいよ。」 「同じことが繰り返されるだけだ」 と何人の方々から意見を頂いた。 私は「なるほど。日本の特殊すぎる格闘技マーケットと“MMA”と言う国内での競技の発展をセットにして考えちゃってるな」と感じたのです。 そこで今回のテーマです↓↓↓ 「“総合格闘技”と言う競技が日本で人気スポーツになるには?」 ↑これについ

          今こそJapanese MMAの文明開化を~日本総合格闘技界の失われた20年~

          RIZINを救いたい。~1ファンからの状況打破の提言~

          いきなり、シバターのパクりですみません ってか、ストレートに今回のテーマはこれです。 今朝起きたらこんなツイートが目に入ってきた。 ↓↓↓ https://twitter.com/nobu_sakakibara/status/1273228355182067712?s=20 6月に入り予定していた記者会見をいつまで経ってもやらないので、少し『なんか、キナ臭いぞ.....』とは思っていたが、想像していたよりも、RIZINがヤバいらしい。 と言うことなので、今回の記事の

          RIZINを救いたい。~1ファンからの状況打破の提言~

          風向きが変わった。武尊vs那須川天心の実現性について。

          格闘技ファンの皆様、いかがお過ごしでしょうか? 世界中でパンデミックを引き起こし、格闘技界にも大打撃を与えているコロナウィルス。 海外ではUFC、Bellator、ONE championship。日本国内ではRIZIN、新生K-1、RISEと言ったメジャー団体はこぞって中止を余儀なくされてる。 以前、投稿した↓の記事でも「コロナウィルスが格闘技界に大きな影響を与えるかもしれない」と記したが、この時はまだ対岸の火事と言うか、まさかここまでの影響を与えるとは思いもしなかっ

          風向きが変わった。武尊vs那須川天心の実現性について。

          2020年 日本格闘技界勝負の年が始まる。─後編─

          ついに、後編。 ─目次─ Step.1  RIZINと新生K-1の関係性 ~やっぱ“アレ”やった方が良いのかもね~ Step.2  格ヲタの我々に出来ること ~感謝と恩返しとエゴイズム~ 最後に.  日本格闘技界最高の逸材 那須川天心への期待と想い ───────────────────── Step.1  RIZINと新生K-1の関係性 ~やっぱ“アレ”やった方が良いのかもね~ これまでの前編でRIZIN。中編で新生K-1についての見解の記事を書いてきた↓

          2020年 日本格闘技界勝負の年が始まる。─後編─

          2020年 日本格闘技界勝負の年が始まる。─中編─

          2020年、日本格闘技界のメジャー団体は2月22日(土)に「RIZIN.21浜松大会」。3月22日(日)に新生K-1の一年に一度のビッグイベント「K'FESTA.3」の順に開幕する。 前回の2020年のRIZINの見解に続き、今回は新生K-1の2020年の見解について記していこうと思う。 ─目次─ Step.1  2020年の新生K-1 ~ファンを舐めてはいけない~ Step.2  RIZINと新生K-1の関係性 ~やっぱ“アレ”やった方が良いのかもね~ Ste

          2020年 日本格闘技界勝負の年が始まる。─中編─

          2020年 日本格闘技界勝負の年が始まる。─前編─

          2020年、日本格闘技界のメジャー団体は2月22日(土)に「RIZIN.21浜松大会」。3月22日(日)に新生K-1の一年に一度のビッグイベント「K'FESTA.3」の順に開幕する。 昨年末の新生K-1名古屋大会と大晦日のRIZIN.20を経て私の考え方や心境にも色々変化が起きた。昨年から今回のK'FESTA.3のマッチメイク。それに対するSNS上でのファンの反応。そして、昨年大晦日のRIZINの会場の熱。視聴率の惨敗。22日のRIZIN.21のマッチメイクを経て。 今回

          2020年 日本格闘技界勝負の年が始まる。─前編─

          RIZIN視聴率補完計画

          .......と言うことなので、RIZIN視聴率補完計画について3つの案を出していきます。 まぁ普通なら「マッチメイクがどうの」やら「番組編集が」やら、“格闘技の枠の中でのミクロ的な話”をすると想像します。 ですが、私はそこじゃないと思うんですよ。 あくまで「視聴率を取る」と言う焦点にフォーカスした考え方をすれば、そこじゃない。 もっと視点の角度を変えて、常識やら固定概念にとらわれず、“格闘技を外から見たマクロ的な視点”でないと、視聴率を取る、上げると言うところに

          RIZIN視聴率補完計画

          RIZIN.20~最遅観戦記~

          大晦日から、速くて以上1週間経ちましたか。 大変遅くなってしまいましたが、大晦日に行われた「RIZIN.20」の感想を書いていきます。 今回は、この4構成で↓↓↓ step.1 現場の様子 step.2 オープニングセレモニー 佐藤大輔流石だ。 step.3 各試合の感想 step.4 全体の総評(視聴率と会場観戦を経て感じたRIZINの未来) step.1 現場の様子 チケットが大晦日の数日前に完売した情報をTwit

          RIZIN.20~最遅観戦記~