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2020年 日本格闘技界勝負の年が始まる。─後編─

ついに、後編。

─目次─
Step.1  RIZINと新生K-1の関係性 ~やっぱ“アレ”やった方が良いのかもね~
Step.2  格ヲタの我々に出来ること ~感謝と恩返しとエゴイズム~
最後に.  日本格闘技界最高の逸材 那須川天心への期待と想い

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Step.1  RIZINと新生K-1の関係性 ~やっぱ“アレ”やった方が良いのかもね~

これまでの前編でRIZIN。中編で新生K-1についての見解の記事を書いてきた↓↓↓

総括していくと

それぞれの記事のポイントはこうなる↓

RIZIN
3大エースと地上波放送頼みの危険性。マンネリ化を防げるように国内のフェデレーションを強固にし、若手を育成。

新生K-1
単純にマッチメイクの構成がマンネリ化してきて、徐々に飽きられてきてる。

国内2大メジャー団体を総括してきて2つの団体を比較すると、ここで改めて気づかされた点が2つある。

①新生K-1の足りない部分はRIZINにあり、RIZINの足りない部分は新生K-1にある。

②お互いにいつ手詰まりになってもおかしくない。

①に関しては、RIZINの最たる問題点である「若手の育成」と言う部分は新生K-1がピラミッド型のヒエラルキーを構成している為、新生K-1の方が比較的全然出来ている。
逆に地上波ゴールデン放送の実現やメジャー団体らしい豪華で華やかな演出による世界観をRIZINは創れているが、新生K-1はなかなか出来ていない。

②に関しては、新生K-1は前回の記事に書いた通り、“K-1ファンを対象にしたマッチメイクと勝敗”で人気を拡大してきたが、ここに来て手詰まりになってきた感があり打開策が必要。このままでは緩やかにファンの支持を失っていくことだろう。
RIZINは堀口、天心、朝倉未来と言う3大エースを作ることに成功し、新たな格闘技ファンも作ることに成功したが、彼らが居なくなれば途端に求心力を失い、一気に悪い方へ傾くだろう。

そこで私が感じるのは、
もし両団体が本当に手詰まりになった時、その時こそ那須川天心vs武尊をやるべきじゃない?

ってことだ。本当に最後の切り札。日本の格闘技界を守る為の博打として。

ちなみに私は一番最初の記事に書いた通り、実現について私は反対です。凄く矛盾してますが、やはり現状ではあまりにもリスクあるから。
RIZINファンも新生K-1もみんなが不幸になる可能性がありすぎるから↓↓↓

新生K-1はネタが無くなってきたとは言え、まだ“新生K-1の世界の中”での打開策はある。例えば、今年2月UFCがホルヘ・マスビダルvsネイト・ディアスによる新しいタイトルを創設した。マンネリ化を防ぐべく、新しいアイディアによる新しい価値観を作ることで、興行の幅や話題性を増やす目的の取り組みだったのだろう。
新生K-1もこれをヒントにあくまで新生K-1の世界の中で新しい取り組みをすれば、また1つファンを楽しませる要素は増やせるかもしれない。


そして、RIZINは3大エースがいる内は安定はするだろう。彼らがいるから他の選手も輝くし、興行を行う上で彼らの存在が何よりも担保になるわけだ。メインに彼らの誰か1人持ってくれば、良い興行として丸く納まっちゃう訳だから。那須川天心をメインに持ってくれば大体は丸く納まるわけだ。

しかし、本当に手詰まりでお互い先行きが不透明になったら、打開策の切り札としてこの禁断のビッグマッチをやったら良いのでは?とは感じる。

新生K-1にない世界がRIZINにあって、RIZINにない世界が新生K-1にあるから、差別化されて個々が光ってそれぞれの価値観を見れるから面白いと感じるのだが、もし、どうにもなりそうにないって状況になれば、お互いの為に守るべきものを守る為にやるべきかな。とは最近になって感じるようになってきた。

ただ、現状のような状況ではやはりやるべきでは無い。この“切り札“を使うのは、本当にどうしようも無くなった時だ。

パンデミックを引き起こした新型ウィルスの影響も格闘技ビジネスにも大きく関わっていくことが予想される今、それこそ今年の下半期に格闘技界を取り巻く状況次第では「やった方が良い」と言う結論だ。

天心武尊を仮に実現するとして、現実的に考えればこのビッグマッチをやる興行のスタイルは↓のどちらかに別れるだろう。

①新生K-1かRISE、どちらかの団体が片方を買収し、その団体の興行の中でやる。

②RIZINが仲介的立場に入り、「新生K-1 vs RISE」にコミットした“スタンディングファイトの日本シリーズ”的な祭典の興行を年に一回やる。

①に関しては、以前UPした記事に書いた通りだ。これが一番現実的ではある。UFCがPRIDEやストライクフォースを買収し、夢のカードがいくつも実現した時があったのを昔からの格闘技ファン達は覚えているだろう。あれと同じだ。

②に関しては、先ほど記したお互いに手詰まりになった時の打開策として、野球で言う日本シリーズやワールドシリーズ。サッカーで言うチャンピオンズリーグ。バスケットボールで言うオールスターゲーム。アメリカンフットボールで言うスーパーボール的な“日本の立ち技格闘技の日本シリーズ的興行”をRIZIN(榊原氏)が仲介的な立場に入り、やれないか?と言う案である。

ただし、これをやるにはあくまで「スタンディングファイトに特化した対抗戦」にするべきだろう。ここにMMAの価値観を含めたら、ややこしい事になるのは容易に想像できる。あくまで「日本のスタンディングファイト(立ち技格闘技)をお互いに活性化させることを目的とした」と言う名目でやるべきだ。お互いの為にもそうだし、武尊は新生K-1、那須川天心はRISEの選手である以上は互いの団体に建設的なメリットが生じなければいけない。

年に一回、各団体が交わる立ち技格闘技の禁断のチャンピオンズカップをやれば、新生K-1はマンネリ化を防ぎ、目先ではなく長期的に見据えた新たな打開策と活性化への糸口が見えてくるかもしれない。それはRISEしかりだ。RISEは現在“那須川天心ありき”の興行である。那須川天心と言う絶対的なスター選手がいるからこそCygamesという大手企業のスポンサーが付き、一万人規模で興行も行えるわけだ。仮にこのエースが居なくなれば、途端にKrush規模の団体にリターンするだろう。

新生K-1とRISE+Knock Out+シュートボクシングの連合軍による日本立ち技格闘技対抗戦の祭典。題して、

「─Standing Fight JAPAN Series─ SUPER GLOVE 2020」

メインイベント : 那須川天心vs武尊

セミファイナル : 白鳥大樹vs皇治

        : 武居由樹vs江幡塁
        : 木村ミノルvsベノイア
        : 林健太vs原口健飛
        : 安保瑠輝也vs海人
        : 小澤海斗vs森本“狂犬”

みたいな立ち技のチャンピオンズカップを一年に一度の祭典としてやっても良いんじゃないのか?お互いにそれを見据えた一年のストーリー作りをして、この祭典を見据えた興行作りをすれば、マンネリ化を防ぐお互いの団体の枠の中での活性化の可能性もあるはず。あくまでやり様に尽きるが。

ただし、何度もくどく言うが、↑これはお互いが先が見えなくなり手詰まりになった時の最終手段であり、あくまで立ち技格闘技を盛り上げることにコミットした興行としてやることだ。

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Step.2  格ヲタの我々に出来ること ~感謝と恩返しとエゴイズム~

ここまで新生K-1とRIZINに関することを記してきたが、少し私自身の話をしようかと思います。格ヲタとしての格闘技への今後の関わり方です。

昨年末にGLORYで行われた旧K-1の主役であったバダ・ハリと現ヘビー級世界最強のリコ・ヴァーホーベンとの試合で、格闘技を見ていて久しぶりに感情移入しながら心から興奮しました。と同時に私の中でどこか一区切りついた感もあったのも事実です。

“旧K-1の化身”とも言えるバダ・ハリが引退するのも、もう遠くないだろう。先日にはK-1 MAXで活躍した自演乙雄一郎も引退した。

『自分の中の“K-1”が完全に終わろうとしている。格闘技への接し方、スタンスを変える時かな』とここ最近感じるし、天心武尊実現に向けた機運を高める取り組みや格闘技を広める取り組みだって出来るはずだ。と最近強く感じるのです。

私自身格闘技への愛は変わりません。しかし、別のスタンスでこれからは格闘技と関わりたいし、これからは様々な形で格闘技をファンとして格闘技を支えていきたいと感じてきています。

そして、格闘技界がもっと活性化するため、将来的には時が来たら天心と武尊の試合がファンの後押しと熱量によって実現に動き出すことだってあるし、そのプロセスとアクションが必要だとも感じるのです。

そして、なにより私自身20年くらい格闘技バカをやってきました。今まで私が観てきたモノ、感動したモノ、悔しかったモノ、興奮したモノ、泣いたモノ、数えきれない程ある。

日本格闘技界の栄枯盛衰の歴史
K-1の歴史
PRIDEの歴史
DREAMの歴史
HEROSの歴史
UFCの歴史
ボブ・サップと言うモンスターの社会現象
ミルコ・クロコップによるMMA打撃革命
Mr.K-1 MAX魔裟斗による中量級の開拓
神の子山本KIDの奇跡
暴君ピーター・アーツの魂の死闘の数々
60億分の1エミリヤ・エンコ・ヒョードルの激闘の数々
問題子バダ・ハリの波乱万丈の人生
不死鳥マーク・ハントの奇跡の大復活
コナー・マクレガーのサクセスストーリー.........

数えきれない程ある。

そこで、

Youtubeと言うコンテンツを活用して、漫画形式で格闘技と言うジャンルを広める活動を出来ればと思います。

名を『Fighter History』と言うチャンネルを今年の夏頃には開設したいです。

内容は、↑上に記した私が観てきた格闘技の歴史を漫画形式で5~7分程の時間でお伝えできればと思います。

旧K-1やPRIDE、DREAMの歴史や那須川天心、武尊、魔裟斗、山本KIDのキャリアなどを紹介出来ればと。意外と知らない方も沢山いるし、それを分かりやすく届けられればと。

Youtubeを見ててもたまに格闘技情報系の動画上がってますが、正直『こんな格闘技を良く分かってない、ただ年末だからって格闘技に乗っかって制作した素人丸出しの奴が作った動画で◯◯十万再生かよ』と思うのも結構あります(笑)

漫画と言う分かりやすく、格闘技に差ほど興味がない若年層にも届く形で格闘技と言うジャンルを広めていける活動をしていきたい。

ただ、その取り組みをするには

①動画を編集出来る者
②声優
③漫画が書ける者
④資金

が必要です。

①~③に関しては、基本クラウドソーシングを活用して人材を集めたいと思います。しかし、もしこの記事を読んでくれた方の中で『それだったら、こうやって資金集めしたら良くね?』とアイディアのある方は大歓迎だし、『一緒にやりたい!』って方もいたら歓迎します。一度SNSかまたはSkype、または直接お会いしてお話が出来ればと思います。

ただ、一番問題なのは④資金です。

なので、④資金はクラウドファンディングを活用して資金集めを出来ればと思います。仮に、資金が集まらなければ別の案を考えようかと。Noteを活用して何かするかもしれません。資金が無く私1人でYoutubeをやるとなると限界がありますし、知識もない。正直無理です。

何故、こんな事をしようかと思ったかと言うと、格闘技への感謝と恩返しです。

私の人生、格闘技と言う情熱を捧げるられるモノがあったから、それなりに楽しく生きてこられました。物凄く感動したことがあったから『俺も頑張ろう』と思えた時もあったし、『来週にはK-1ある。楽しみだなあ。』と理由からもう少し頑張れたなんて事もありました。

ファイター達の命を燃やすような生き様から、刺激をもらったなんて事もありました。

皆から見れば凄く大袈裟に聞こえるかもしれませんが、私は「格闘技に生かされていた」と言っても良いくらいです。生き甲斐でしたから。

今や誰でも情報を発信できる時代。これから「個の力が業界を動かす」なんてことも普通に起こる時代になっていくでしょう。

4Gから5Gへと変わる今、動画の需要はこれから更に伸びるでしょう。Youtubeと言う今や誰でも映像で幅広い層に発信できるコンテンツを活用して、格闘技ファンとして「格闘技」と言うジャンルを広める事は出来ないかと言うのが動機です。

それが恩返しになればと。まぁ私のエゴですよ。こんなのエゴ以外のなんでもない。

でも、エゴで良いかと思うんです。結果的に『格闘技への人気に少しでも微量でも貢献出来るならそれで良いじゃん』って感じです。

せっかくこんな20年も格闘技を愛してしまったんだ。
このまま知識だけ増やした状態で溜め込んどくのも勿体ない。だから、アウトプットしていきます。

改めて、格闘技を間接的に盛り上げるファンとして今年から動きだします。もし、一緒に何かしたいと言う方がいたら、Twitterでご連絡お待ちしてます。

我々の力で格闘技を盛り上げられれば。

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最後に.  日本格闘技界最高の逸材 那須川天心への期待と想い

最後に那須川天心について書かせてもらいます。

彼は、私が20年格闘技を見続けてきた中でも、日本人ファイターの中で間違いなくNo.1の才能、ポテンシャルを持った逸材です。

現在彼の適正階級(55~56kg)でキックボクシングの世界で彼に勝てる選手は世界中にいないでしょう。圧倒的強さで無双するでしょう。そういう意味で、彼の才能は井上尚哉級です。

彼なら、MMAに本格的に転向すればUFCフライ級の王座も本気で狙えると思うし、ボクシングに行っても普通に世界チャンピオンになっちゃうでしょう。下手したら、男子史上世界初の3冠も狙えるかもしれません。年齢的に。

それくらいのポテンシャルを秘めているからこそ、私としては今の彼を見てると正直、非常に歯痒いのです。

彼程の才能をボクシングやMMAのような“絶対的な頂点”の無い今のキックボクシング界に留めておいて良いのかと?

彼のファンとして、私はもし今年武尊戦が実現しなければ、キックボクシングを引退し、ボクシングかMMAに行ってほしいというのが本音です。

私は立ち技格闘技をキックボクシングを愛するファンです。

それでも、『今のキックボクシングにこの才能を留めて置くのは......』と思ってしまいます。悲しいかな。本来ならかつてのK-1 MAXのような頂点があれば、かつての魔裟斗のように、いや、それ以上に引っ張っていってほしいところなのですが、残念ながらそれはありません。

ですから、キックボクシング界を外から盛り上げる為にボクシングかMMAに行って欲しいのです。

是非のボクシング、UFCの世界的権威のあるタイトルをひっさげてキックボクシングに戻って来て欲しい。

私の個人的な願望ですが、彼なら出来る可能性を秘めています。

それでは。

by.不滅の鉄人

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