LeicaM3『広島平和記念公園』~スナップ撮影とフィルムカメラについて~
前回書いたとおり、フィルムカメラでスナップ写真です。
ランニングコストを考えると、一枚一枚に魂込めざるを得ません。
さあどんとこい!こうなりゃ己の写欲に身を委ねるのみ!
使用機材
LeicaM3 Summicron 50mm f/2 Kodak ULTRAMAX 400
平和記念公園の中を散策。
レンジファインダーをお持ちの方であれば納得の一枚。
構図バッチリ、レンジファインダー使ってる人なら安堵な一枚?
カラスがいました。
カラスの行水。やはり動物撮影は緊張しますね。
しかしライカでフィルムで50mm単焦点でカラスの行水撮るとは思わなかった。人生わからないことだらけです。
親子の情緒が漂うスナップ。
これぞスナップな一枚が撮れて少々ご満悦でした・・・が、やはり世界遺産原爆ドームの後ろに乱立する高層ビルはどうなのだろうかと。
でもそんな風景の異質感も好きな一枚です。
非常に分かりづらいですが、川の中に鵜がいます。
潜ったり浮かんだりを繰り返していたので撮ってみましたが、案の定よくわからないですね。
フィルムで望遠使う勇気はないわあ。
これぞ広島な一枚、広島って珍しい乗り物が多いんですよね。
個人的にはこういう都市都市感ばりばりの風景が好きです。
田舎にはまずない人工物だらけの調和。
逆光の広島平和記念資料館
橋の上で煙草を燻らせながら頭を抱える女性
LeicaM3とスナップとフィルムカメラについて
以上、広島平和記念公園でのスナップでした。
初めてのフィルムカメラでのスナップ撮影ということで、けっこう緊張しましたが、快晴のおかげで何とかなりました。
ライカ=スナップというイメージがありますが、たしかにM3はスナップ撮影に最適だなという感想です。
まず小さくて威圧的ではないので、カメラを向けても注目を浴びません。手に取ったら存在感半端ないんですけどね。
あとシャッター音が本当に静かなので、撮ってる側も余計なプレッシャーを感じませんね。
レンジファインダーの特性で、撮影範囲外も広く捉えることができるのは非常に便利でした。
スナップって、動いている被写体が多いですし、構図より主題がメインですよね。
となると、レンジファインダーの広い視野というのは、とても使い勝手が良いです。
そしてM3はほぼ等倍のファインダー、まさに撮りたいものが撮れるといった感覚です。
一眼レフカメラだと、視野が狭く、構図偏重になり、スナップの醍醐味が味わえないなと思いました。
もちろん、完璧な構図を求めるのであれば、一眼レフカメラ一択です。
レンジファインダーは、その広い視野を駆使して被写体を誘導しているような感覚です。
要するに撮影をコントロールしているという感覚が非常に強い、撮影者の世界観の主導権を離さない撮影ができます。
これはもう自己満足以外の何物でもないですが、この撮影のコントロール感というのが、フィルム、そしてレンジファインダーカメラではより強烈に味わえます。
なんせこんな時代にフィルムカメラを使うのって、結局、自己満足にアイデンティティを乗せたいんですよ。撮らされているより撮りたい、不自由だろうが、金がかかろうが、カメラを感覚の延長として使い、あるべきモノを創造したい。
そういう偏屈な人間が、高い高いランニングコストを投じてまでも手にするのがフィルムカメラだと思うんです。
サポートいただきましたら、すべてフィルム購入と現像代に使わせていただきます。POTRA高いよね・・・