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療法士のためのビジネスモデルキャンバスの使い方

ビジネスモデルキャンバスは、アレックス・オスターワルダー博士によって開発された思考フレームワークです。

1枚のキャンバスの中に、ビジネスモデルを考える際に必要となる9つの要素が詰まっているため、事業を実現するための課題を明確にするとともに、検討の抜け漏れを防ぐことが出来ます。

活用方法は今後少しずつアップしていきますが、結構無限大です。

business-model-canvas :出典

実際に記載した例を見てみましょう!

これは、救急病院のPT・OT・STについて記載したものです。療法士には様々働く場所があると思いますが、まず自分たちの働いている場がどのようなところか説明できるようになるとよいでしょう(^^)

病院のモデルはざっくりですので、これくらいにまずは落とせるよう自分でいろいろと作ってみましょう!

以下詳細の説明に移っていきます。

<ビジネスモデルキャンバスの活用方法>ビジネスモデルキャンバスは以下の9つの要素で構成されています。
VP:Value Propositon   価値提案(何を)

顧客の問題解決やニーズをどのように満たしているのかということを記載する部分になります。いわゆる「売り」「差別化のポイント」みたいなものを書く場所です。お客さんが求める提案がきちんとできるかがここに書かれるはずです。

具体的には、「こういった機能が改善する」「日常動作の再獲得につながる」など記載できるとよいでしょう。

ココは何よりしっかり書けるようになりましょう。

CS:Customer Segments 顧客セグメント(誰に)

ここは、顧客を書く所です。どんな顧客がターゲットになっているかを書くようにしましょう。

療法士の場合、対象者やご家族になると思います。

顧客が個人なら年齢、性別、職業、地域、収入、学歴、趣味、嗜好、考え方等を記載することも必要です。

法人なら、業種、年商、従業員数、取扱い商品、等々が入ることも考えられます。

CH:Channels チャネル(どのように)

どのようなチャネルを用いて、顧客に価値を届けているか書く場所です。

多くの療法士の場合、病院であればリハビリ室・病室。在宅ならご自宅等々がここに記載される形になると思います。

一般的には、、、

WebサイトやTVCM、SNS等コミュニケーション、流通、販売するための流れを書き込んでいくべき個所になります。また、なるべく具体的に書いた方がいいとされています。

SNSならfacebook、Tiwtter、 Instagramで利用者が違うことがよくわかるでしょう。

CR:Customer Relationships 顧客との関係

顧客との関係がどのように築かれるのかを記載する場所です。

療法士なら、関わる時期によって違うことが言えるでしょう。

救急病院なら入院期間や外来でのフォローの期間

回復期であれば疾患にもよりますが、2~3ヵ月程度になるでしょう。

R$:Revenue Streams 収益の流れ

顧客に価値提案を届けた結果得られる収益を書く場所です。

売り上げになる部分と考えるとよいと思います。

療法士の場合は、診療報酬並びに介護報酬になる場合がほとんどでしょう。

有形であれば、商品への対価が売上

無形ならサービスへの対価が売上になることを理解しておくことが大切です。

SNSでよく見ると思いますが、無料でリストを集め、フロントエンド商品で少額の商品・サービスを提供し、バックエンド商品でしっかりと利益を上げる方法が良くとられていますよね。

KR:Key Resources リソース

価値を生む活動をどう支えているのか?何が源泉になるのかを記載する場所です。

具体的には経営資源となる「ヒト・モノ・カネ・情報」などが入るといえます。

療法士が働く場所のリソースは当然療法士は欠かせないと思います。

KA:Key Activities 主要活動

ここはリソースを活用して、日々行っている活動を書きます。

商品・サービスをお客さんに提供するための活動がここに記載されます。

当然、療法士がする活動は基本的にはリハビリテーションになるはずです。

注意しなければならないのは、売上に直結する活動でなければならない。

KP:Key Partners パートナー

言葉の通り、協力してくれるパートナーを書く場所です。

自社、部門の人員だけでは賄いきれない仕事を支えてもらっているパートナーを書きましょう。

多くの場合、療法士が関わる他の職種がこちらに入ってくるのではないでしょうか?

C$:Cost Structure コスト構造

ビジネスを維持する為に必要な費用を書く場所です。単純に人件費がかかることは理解できるでしょうが、

そのほかに、どのような費用が掛かっているかちゃんと理解しているか確認しておきましょう。

このC$でかかるコストを、R$から差し引いた分が、その利益になることがわかるでしょうか?

既存の事業所等から新しい取り組みを始める際はもちろん、

新しいビジネスを始めることを検討する場合、

その新事業に関して、これら9つの要素をキャンバスに当てはめながら考えてみて下さい。考える順番は特に決まっていませんが、

顧客と価値との関係が成立しなければ、絶対にビジネスは成り立ちません。

この二点から書いてみることをお勧めします。

以下、参考です。

ビジネスモデルキャンバスの書き方(動画)

一般社団法人ビジネスモデル・イノベーション協会(外部リンク)

ビジネスモデルキャンバス開発者サイト

それではまた!


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