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いきなり生まれた第ニ子

お久しぶりです。
先ほど第二子が生まれ、
晴れて二児の父となったてつじです。

いや、
痛い思いをして出産と向き合った
妻、こもちゃん(仮名)に
二児の父にしてもらった
という表現の方が正しいかもしれません。
こもちゃん本当にありがとう。

予定日は3月7日でした。
とは言え2人目の出産で、
お腹もかなり大きくなっていたので
早めに生まれそうな事は
病院から聞いていました。

なので僕は職場の上司から
格別なご配慮をいただき
いつ陣痛が来ても対処できるよう
今日から産前の休暇を
もらい始めたところでした。

今日はP子(2歳、仮名)を保育園に預け
こもちゃん(嫁、仮名)は週1回の
健診へ出掛けて行きました。

お腹の子を写したエコーには
それはそれは立派なちんちんがついており、
先生がそれだけを
ズームした写真をくださるほどでした。笑

健診時に外で転んで
膝に出来た青タンの紹介を受け
お昼ご飯を2人で食べたあと
事件が起きる。

突然の吐き気でした。
匂いや揺れ
会話すらも億劫になるほどの吐き気。

陣痛の予兆か?
いや、違う。そんなはずない。

なぜなら
吐き気を催したのは
他でもない
旦那である僕の方だったからだ。

昼過ぎからダウンしていた僕。
その裏で、
こもちゃんは何となく
お腹の痛みを気にしていたそうだ。

痛くて動けなくなる前にと
こもちゃんはお風呂に入る。

僕がようやく回復したのが16時。
その頃のこもちゃんは
何となくお腹の張りとは違う痛みを訴えていた。

これが前駆陣痛なのか
本チャンの陣痛なのか。
でも、明日あさっては土日だし。

念のため病院に電話して相談。
心配なので診てもらうことに。

突然の展開に
僕は呆気に取られながらも
こもちゃんが事前に用意していた
入院用のカバンの他に
色んなものをトートバッグに詰めて
車を走らせた。

ちょっとした揺れでも
痛みを訴える姿を見て
かなり遅いスピードで病院へ向かった。

そして、そのまま入院となった。
非常にハキハキした婦長さんから

「子宮口が3〜4cm開いている。今が18時なので、6時間もあれば今日中に生まれる可能性もあります。」

そう伝えられ、
一気に緊張モードに入る僕。

入院用の荷物を運び込み
こもちゃんに
応援の言葉をかけれぬまま
病院をあとに。

延長保育となったP子を迎えに保育園へ。
時刻は19時をまわっていた。
この時間になると
お迎え待ちの子供はP子含めて2人だった。

家について早々に
でっかいうんこをするP子。

こもちゃんのために作ったうどんを
P子はぺろりと平らげた。
P子と風呂に入り、
寝る準備を済ませ、
ベットで軽いパジャマパーティをしていると

僕のiPhoneが鳴った。
緑色の通知には
しわしわな赤ちゃんの写真が付いていた。

え。もう生まれたの?!!

P子を寝かしつけて
とことんハラハラして
長い長い夜を過ごす覚悟をしていたのに
感覚としては本当に

いきなり生まれてきた感じです。

パジャマパーティに興奮気味のP子は
送られてきた写真と動画を見て
まずは満面の笑み。
その後は
「赤ちゃん!うええーーーん。」と
動画に写る自分の弟の真似をして見せた。
なんだかとっても嬉しそうだった。

程なくして
出産直後のこもちゃんから
ビデオ通話がかかってくる。

「あ、ママー!」と大喜びのP子。
こもちゃんの表情も緩んでいて
この時、とっても安心した。

出産に対する一通りの感謝を述べ、
一旦は通話を切り、
P子を寝かしつける。
(ママが家にいない事を悟ったP子は
このタイミングで大泣き)

2度目のビデオ通話で
こもちゃんが生まれてきた子に
授乳している様子を見た僕の目には涙。

ちょうど24時間前にはお茶の事で
言い合いをしていた事(結構本気のやつ)が
嘘のように感じる。

一生懸命に頬張る赤ちゃんと
それを見つめるこもちゃんの優しい顔。
僕はスクリーンショットを連写していた。

生まれてきた赤ちゃんへの喜びが
それはそれは大きい事に間違いはないが、
こもちゃんへの感謝が止まらない、
だから今夜は
当初予定していた感情とは違う感情で
長い夜を過ごすこととする。



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