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夢を語る若き友人に向けて/第4回ソーシャルドリームコンテスト

若者が社会に向けた夢を語るプレゼン大会、ソーシャルドリームコンテストが10月6日に開催されます。

https://www.facebook.com/events/186562212115629/

僕は第1回に登壇し、前回はメンターを務め、今年はSOIFの仲間とメンターチームを作り、サポートをしています。

ちょうど昨年の今日が前回の本番でした。

僕はその日は参加できなかったのですが、前夜に登壇者のみんなに送ったメッセージがあるので、今年の登壇者の中村玲菜さん、秋田大樹さん、宇都宮胡桃さん、宮地貴士さんに向けて再掲します。

あと1カ月、下里夢美さんも新荘直明君も楽しもうね。

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みなさんへ。

夜分に失礼します。日付がかわって、いよいよ本番ですね。登壇者のみなさんはまだプレゼン内容に悩んだり、話す練習をしたりしているでしょうか。もしくは腹をくくって寝ているでしょうか。運営は、やることも心配も多くて眠れぬ夜だと思います。

ちゃんとお伝えできていませんでしたが、大変申し訳ないながら僕はやむを得ない事情で明日は参加できません。みなさんのプレゼンを見られないこと、運営チームの晴れ舞台を見られないことが残念で、すまない気持ちでいっぱいです。

とはいっても遊んでいるわけではなく、僕もみなさんと一緒に、自分の戦場でがんばります。米国系のインキュベーションプログラムでプレゼンをしたりメンタリングを受けたりしています。みなさんが精一杯のプレゼンをしている間、僕もプレゼンをしてたりしますので、離れていてもともに頑張っていると思ってください。

前夜ということで、一つエピソードを。

僕はソーシャルドリームコンテストを一つの足掛かりとしてTEDxSakuに登壇しています。長野県佐久で11月末に行ったTEDxです。本番前夜、運営の方が宿をとってくれたのですが、これがTVドラマでネタ的に出てくる山の中の村のボロ旅館そのものでした。マジで。

4畳半で廊下と部屋の仕切りはふすまです。カギなんてありません。防寒もなし。布団はうすーーく、あとは毛布。小さな電気ストーブがあるのみ。あとは映らないTVと、21世紀にはだいぶレアなダイヤル式の黒電話がありました。ガラス窓の向こうは外。11月末なので、寒くて寒くて、とりあえず一晩をすごすのがやっとでした。

当然、プレゼンの練習なんてできませんでした。PCでプレゼンを作りなおすことも無理。ただ無心に、一晩を生き抜くことに集中しました。

まるで登壇者いじめですが、運営の方の狙いでもあったと思います。TEDxSakuは、登壇者をすごく追い詰める運営チームでした。本当に伝えたいことは何か、コアに迫ることを求められました。その仕上げが、ボロ旅館でした。

要は、前夜はいろいろなことを考えてしまったり、余計なことを付け加えてしまったり、逃げ出したくなってしまったりします。でもそれをすべて忘れて、その日を生きることに集中させることで、その人のエネルギーを引き出そうということだったと思っています。ま、あとはお金がなかったんでしょうけど。

みなさんは、それぞれの家で夜を過ごしているのだと思います。緊張しているかもしれません。でももう割り切って、自分の好きなこと、コアを呼び覚ますようなことに集中して、本番を迎えてください。

みなさんがプレゼンするのはみなさん自身のことなので、伝えることは難しくないはずです。すべての答えや伝えるべきことはみなさん自身の中にあるので、それを素直に、かっこつけずに伝えればいいだけです。そうすれば必ず、お客さんの中の数人の心には響くはずです。だから安心してください。

最後に、話すスピードと間だけは本当に気を付けて。プレゼンの最中でも直すことができる、でもとても大切なテクニックです。自分にあったスピードで話すことはみんな心掛けて。

では、上手くいったりいかなかったりした報告を楽しみにしています。

稲葉哲治


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