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おしゃれなドヤが世界を救う(エシカル100考、51/100)

「ハンバーガーとアマゾンの火災と、関係があるんですよ」「マジ?!」「ふふっ、実は・・・」みたいな、やらせ並みの会話があった『エシカル・カフェ』。

エシカルコンシェルジュである壹岐京子さんと木村菜穂子さんが、エシカルについて詳しくは知らない、でもちょっと興味はある人達に、身近なところからエシカルを伝えるイベントでした。

アットホームな場所で、主催お二人の知人(0歳からの知り合いとか笑)中心に集まったので、始終なごやかで笑いにつつまれた会。

「エシカルについて学びます」みたいになるとちょっと堅苦しいお勉強感がでてしまうけど、木村さんの脱力適当他己紹介が絶妙で、みんなリラックスしながら自分自身の生活について振り返ることができたと思います。

まずは壹岐さんからエシカルファッションの話し。ラナプラザのことなども触れるのでちょっと重くなる瞬間もありますが、「じゃあ自分たちで何ができるの?」という問いかけとともにそれぞれが小さくても取り組めること、解決の一部になる方法を考えることができて、前向きに伝えられていました。

エシカルな柔道着とかあるのかな?とか、男性にはサッカーボールと児童労働・フェアトレードの例はわかりやすいね、とか。自分なりのエシカルの種をみなさん宿してくださったようです。

続いて、木村さんからアマゾンの火災と、食肉産業などをからめて環境についての話し。私たちの日々の暮らしが、世界のさまざまな課題とつながっているんだということを、実感をもって伝えられていたと思います。

イオンさんやビオセボンさんで販売しているフェアトレードのお菓子や認証なども紹介されて、暮らしにちょっとづつエシカルを取り入れてMy Ethicalを作っていくヒントは持ち帰っていただけるようになっていました。

印象的だったのは、木村さんのドヤ顔。始終ドヤ顔笑。

さまざまなエシカルグッズや本を紹介するのも、私たちの暮らしと社会とのつながりについて知ってもらうのも、参加者みんなの反応も、楽しくてしょうがないという風でした。

これ、実はとっても大切なことだと思うんですよね。

エシカルが取り組む課題は、ゴールも見えない、正解も不正解もない、気が重くなるようなものばかり。でもだからといって、それを背負ってつらそうにうなりながら活動をしていてもしょうがない。

楽しくないし、楽しそうでもないし、続かない。

解決の一部として、ちょっとでも何かに取り組めていることを楽しんで、さらにそれを人に誇っていかなくちゃ。

プランジャパンさんの調査で日本で寄付文化が広まらない理由として、「寄付していることを人に知られたくない」と答える人が多かったというアンケート結果を読んだことがあります。

「いいことしている」と、人に思われたくないらしい。

背景はいろいろと推察できるとしても、、もったいなくないですか?社会的に何かを行動しているのなら、そのことを自信をもって誇ろうよ。

ドヤろうよ。

ドヤって、みんなもやろうよ、楽しいよって呼びかけようよ。そうすることで、徐々に輪が広まって、みんなで誇りをもって社会を良くしていけるはず。お互いにドヤりながら、称えながら。

だから、エシカルについての活動をしているみんなは遠慮せず、少しでも解決の一部として行動したらどんどんドヤるべき。「私はまだ勉強中で、、」とか遠慮していないで、できるところからドヤっていこう。

ご存知、ピープルツリー設立者のサフィア・ミニーさんが『おしゃれなエコが世界を救う』という本を書かれている。日本発売が2008年(!!)なので、もう11年前になるんですね。

11年経って、世界的にエコがおしゃれであることはスタンダートになってきていると思う。海外の若いセレブリティなどはSocial Goodなことをかっこよさの指標にしっかりいれて、自分の魅力にも活かしている。

日本だって、きっと徐々にそうなっていくはず。

だからサフィアさんの「おしゃれなエコ」というのは、現在ではもう当然になって、むしろ「エコじゃなければおしゃれじゃない」みたいになっていて、次の段階に入っていると思う。

Social Goodなおしゃれさをしっかりアピールして、社会を良くしながら自己肯定感も上げていきながら周囲の人も巻き込んでいって、それを当たり前にしていく段階なんじゃないかな。

だから今は、「おしゃれなドヤが世界を救う」んじゃないかなと思った。

エシカルは、というか社会に向けた活動は、「明るく、適度に適当で、タフで」なければ続けていけない。自分自身も楽しんで、さらにそんな自分自身のことを好きでなければ、続かない。

「ドヤり力」が必要。

社会を良くしていこうというゴールも正解もないチャレンジは、長く続けていかなければ意味がないのだから、この「ドヤり力」はとても大事だ。素敵なソーシャルリーダーたちはみんな魅力的な「ドヤり力」を持っているように感じる。

Social Goodにチャレンジし続けている自分自身が好きで、その楽しさを人に伝える力を持っている。

というわけで、エシカル仲間のみなさん、みんなそれぞれのMy Ethical をしっかりドヤっていきましょう。

「おしゃれなドヤが世界を救う」から。きっと。

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