【GEWELオープンフォーラム A-1 見えない多様性】
多様性には、経験も含まれる。同じ道を歩んできた人など、誰もいない。
それは「見えない多様性」といえる。人がどんな道を歩んできたか、初見でわかる人などいない。
拒食症だった人に「ダイエットしたいなー」と言うことや、両親がいなかった人に「サンタクロースが親だっていつ知った?」と聞くことは、ちょっとした暴力だったりしかねない。
でもそれらの言葉は悪気なく発せられることも多いし、相手とコミュニケーションをとりたいという善意に基づくことだってあるのだ。
僕は大学中退者なので、「子供達が中退せず学校を卒業できるように」という話しをされるとちょっと傷つく。それは善意の発言ではあるのだけど、だから教育支援系のNPOとはあまり縁がない。中退したっていいじゃないか。
そんな風に、期せずして人は人を傷つけてしまうし、傷ついてしまう。
人の経験や過去の痛みなんて、わかりはしないのだ。お互いに。
だから思わずそんな言葉を投げかけてしまったとき、どう関係を繕うのか。そんな言葉を投げられたときに、どう痛みを伝えればいいのか。
そんなことを考えてみるのも、ダイバーシティ&インクルージョンを進める上では大切なのではないかと思う。
「社会とは人が健全に傷つくための仕組み」だと、誰かが言っていた。
お互いに傷つけあって、でも許して癒しあって生きていくのが、人と人とが生きていく道なのかと思う。
そんな話しを、信頼できるみなさん達としてみたい。
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