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EDAYAとは何屋か?何を目指すか?(エシカル100考、23/100)

ロミロミというハワイ式マッサージがある。

EDAYA代表の山下彩香さんは、このロミロミを知ってその言葉の響きの可愛さからなんかゆるっとふわっとしたものだと思い、「私もロミロミしてもらいたいな~、ちょっと贅沢しちゃおかな~」と受けに行ったらしい。

そうしたらおにーさんにバッキバキのボッキボキに腕とかで強め指圧されて悶絶したそうな。ロミとはハワイ語で「混ぜ合る、擦る」らしく、そりゃバキボキになるはずだよ。「もう超痛くて~」と言っていたけど、、正直どうでもいい。

で、最近はテレビドラマがすぐオンライン配信されるので、「面白くてついつい見ちゃって~」らしい。定年後のおとっつあんかよ。

・・・という山下彩香氏がリーダーの謎集団がEDAYAである。

EDAYAは、読み方はエダヤである。ときたま江戸屋さん?っていわれるけど、猫八じゃないんだよ(江戸屋猫八、、、もう通じなくなってきましたね)。

あと、えだ屋さん?枝屋さん?っていわれるけど、別に何屋でもないよ。まあロゴに枝は入ってるけどさ、、。

じゃあ、EDAYAとは何か。僕視点で。

2013年初頭から僕がプロボノとして仕事をし続け、なんだか留守居奉行みたいな役割を担っているソーシャルビジネス。フィリピンと日本で事業を行っており、法人拠点はフィリピンにあるので日本は組織体としては何でもない、でも活動や関わる人は相応にいて事業として続いている謎集団。

山下彩香さんとフィリピン・カリンガのエドガーさんが共同創業者で、フィリピン側と日本側にチームはあるものの、それぞれ全然顔を合わせなかったりする。

だいたい代表の山下さんがどこにいるのかわからない人で、世界の僻地で野垂れ死んでいても驚かない。でもみな仲は良いというか信頼関係はある(はず)。超ゆるやかなつながりで、もう組織とはいえず謎集団と呼ぶしかない感じ。

事業も、フィリピン・カリンガの竹文化を活かしたアクセアリーの製造販売を主軸といいつつ、少数民族の若者のエンパワーメント教育事業だったり、竹をつかったインスタレーションやアートイベントだったり、地方と地方をつなぐ地域おこし的企画をやったり、竹楽器作って音楽イベントやったり、えーとあと何やったかな、、人材開発系もやったし、本も出したし、いろいろ・・。

何の事業をしているのか説明つかない。何屋?と聞かれても答えようがない。やっぱり謎集団。

・・・いいのかなこんな紹介で。。

そんな(どんなや)EDAYAが何を目指しているのか、我われのミッションとは何かというと、これまた難しい。

「人と人の集団の変化を表現していくこと。その変化を未来につなげること。」とかなのかな、、と思う。

当初は文化に注目して、「無形のものを有形にして、また無形につないでいく」とかいうテーマだった。

そこから少数民族や障がいやといった分かりやすいマイノリティ性だけではなく、個々人のもつ多様性をマイノリティ性をとらえて、「マイノリティのエンパワーメント」というテーマをもった。

さらに、私という個人と社会との関係性を見てその変化が行き来する(私が変わる→半径1mが変わる→私のいるコミュニティが変わる→社会が変わる→また私が変わる)ことに注目して、「私と社会のリデザイン」とかとも言ってきた。

一貫しているは、文化や小さな個性や人と社会の変化といった、「見えないうつろい」を表現して伝えていこうという試みかと思う。

山下さんは今回の展覧会でしきりと「メディア」という言葉を発している。

アクセサリーもメディアだし、イベントも展覧会もメディア、教育も人を通して何かを伝えるメディア、本や音楽はもちろんメディア。

EDAYAはさまざまな「メディア」を使って、「見えないうつろい」を増幅し、発信してきた。そういう風に、今の山下さんは思っているみたい。僕も、すごく納得する。

根底には、フィリピン山岳少数民族・カリンガ族の竹楽器の音楽がある。それらは、空洞の竹を叩いて音を出し、響かせる倍音楽器だ。音叉のように、小さな振動が共振し、増幅され、音波として深く遠く沁みとおる。

EDAYAという倍音楽器=メディアを通して、「見えないうつろい」という小さな振動を深く遠くまで沁みとおらせることができたら。僕はとても面白いと思う。

代表の山下彩香さんはこれから2年間、ハーバード大学デザイン大学院というご大層なところに留学に行ってしまう(冒頭でディスったけど、まあすげー頭のいい人だし、とってもビジョナリーなのだ)。そこで新たな「メディア」の方法論を見つけてきてくれて、EDAYAを加速させてくれると思う。

その間、日本での活動は細々と継続させる感じになるけど、どうせもとからゆるくやってきたわけだし、上手くやろうかなと思う。

謎集団の一員として、EDAYAって何屋?と聞かれてもよくわからんという状態をきちんと維持して。

【EDAYA展覧会「dNoYeB」】

https://www.facebook.com/events/352135978777118/

会期:2019年6月4日(火)〜6月9日(日)
時間:10:00〜21:00 *最終日6月9日のみ、18:00クローズ
会場:ICA SPACE
〒103-0004 東京都中央区東日本橋 3-4-6 ICA3 ビル E 2F
東日本橋駅、馬喰町駅、馬喰横山駅 徒歩 3 分
入場料:無料

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