小4男子の切実な悩み。
ある日のこと。
長男(小4)が盛大なため息とともに、悩んでいた。
「はぁー。明日、いやなんだよねぇ」
「何がいやなの?」
「明日、保健のテストがあるんだよ」
「なんで?勉強してないから?」
ブンブンと首を横に振る長男。テストがあるからといって、毎回勉強してないもんな。いまさらそんなことでは悩まないよな。
「あまり良い点を取りたくないんだよねぇ」
ははーん。ここで母は気づいた。なるほどな。
「いま、男女の体とか、生殖器とか習ってんでしょ?」
うなずく長男。
「これで良い点取ったら、周りに変なヤツだとか、いやらしいヤツだと思われちゃうよー」
再び盛大なため息を吐き出した長男を見て、思わず笑ってしまった。
そっかそっか。確かにそういう系のお勉強は、なんだか気まずかった記憶がある。特に男子どうしの場合は、からかってくる面倒なヤツがいるんだろなー。
思わず笑ってしまったけど、本人にとっては切実な悩みらしい。そのあともずっとため息をついていた。
自分の体にも少し興味が出てきた息子。
別の日には、私のところにトコトコとやってきて、おもむろに手を上げて、「まだ脇毛ないよー」と、言ってきた。
あまりにも唐突で、ビックリしたんだけど、そういうことに興味を持ち始めたっていうのは、成長の証なんだよね、きっと。
「そのうち生えるよ。脇だけじゃなくて、ち○ち○にも生えてくるよー」と、私が言ったら、「えーーーっ!!」と驚いた様子。
そして、次の瞬間にはガバっとパンツを下げて、「まだ生えてないよねぇ?」と、私に大事なところを見せてきた。
さっき、成長の証って言ったけど、母に堂々とさらけ出すところを見ると、まだまだ幼いなー。かわいいやつめ。
男子の成長過程って、自分では経験してないだけに、未知の世界でおもしろい。いつまで堂々と見せてくれるかはわからないけど、これからもひっそりと見守っていきたい。
ではでは、またー!
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