てるしん

駆け出しの社会人。 ここには読んだ本の書評を載せていきます。 このnoteは私の23…

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駆け出しの社会人。 ここには読んだ本の書評を載せていきます。 このnoteは私の23歳の誕生日に始めているのですが、それ以前に読んだ本は下記URLにあります。 https://booklog.jp/users/ef61f83eb3923939

最近の記事

生涯投資家

【選読理由】 直前に、『ブラックストーンウェイ』を読み、世界的PEファンド創設者(スティーブシュワルツマン)の世界の見方を覗くことが、こんなに読書体験として面白いものかと気づき、その日本人バージョンということで、村上ファンドの村上世彰氏の自伝的本を読みたいと思い、メルカリにて購入。 【感想】 とても骨太な内容であった。 当初の予想を大きく上回る内容であった。 回顧録や自伝では、出来事が抽象的に描かれることが多い中で、各案件について、当時の意図ととも事細かに書かれていて、読み

    • 地方創生ファンド

      【書誌情報】 著者:松本直人 出版社:東洋経済新報社 発行日:2019年3月14日 ページ数:205 【感想】 自分が今後関わっていくであろう、地域ファンドについての理解を深めることを目的として本書を手に取った。著者がフューチャーベンチャーキャピタルという会社の代表取締役ということなので、多分に彼らの目線からの内容にはなっていたが、勉強になる部分は多くあった。 そもそも、地域ファンドについての理解度が低かった状態で読み始めたので、なぜこのタイミングで地方ファンドが増えている

      • 最強の働き方

        【選書理由】 入社した会社の上司に推されて。個人的にも、長らくこの手!?の本を読んでいなかったので興味があった。 【感想】 著者はこの本を書くにあたって、この手の本にしては珍しく、言葉に気を遣い一言一句までこだわったと綴っていた。その甲斐あってか、最初から最後まで読みやすく、時折クスっとなる部分もあった。内容については、著者がこれまでのキャリアを通じていわゆるエリートと接してきた中での、一流の条件を具体事例を例示することで示してくれている。前半から後半につれてベテラン向き

        • 職業としての小説家

          基本情報 著者:村上春樹 出版社:株式会社スイッチ・パブリッシング 出版年:2015年 媒体:文庫本 ページ数:313p 読了日:2021年9月8日 所要時間:7時間 著者紹介 村上春樹(むらかみ はるき) 1949(昭和24)年、京都市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。1979年『風の歌を聴け』(群像新人文学賞)でデビュー。主な長編小説に、『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞)、『ノルウェイの森』、『国境の南

        生涯投資家

          経営パワーの危機

          【読む背景】 この本そのものは、2019年4月頃から家にはあったもののいつか読もうと思っていた長年の積読本であった。本書は元戦略コンサルタントで、現ミスミグループの名誉会長を務める三枝匡氏によって書かれた、いわゆる「経営3部作」のうちの一冊である。3部作の1作目『戦略プロフェッショナル』は2019年6月に読み、大学2年生ながら経営の理論と小説とが、ここまで綺麗に融合した読み物が存在するのか、と感動したことを覚えている。 時は経ち、私は事業再生を得意とするコンサルティング会社

          経営パワーの危機

          経営×ファイナンス

          【読む背景】 新たにM&A,事業再生,PEファンドの領域に足を踏み入れることになるので、業界の構造や具体的な業務内容、キャリアの道筋などを頭にいれておきたかったから。 【感想】 全体として期待していた通りの情報量が詰め込まれていた。 本全体を通して、非常に学びになる箇所と、そうでもない箇所の濃淡がはっきりしていた。 特に学びになったのは、図を用いて説明してくれている箇所である。 50pの「経営×ファイナンス業界」エコシステム概念図は各プレイヤーの動きを俯瞰するうえで貴重であ

          経営×ファイナンス

          自分の頭で考える読書

          【読む背景】 私の好きなPodcast番組『超相対性理論』で話す3人のうちの1人荒木さん。 Podcastの中でも、witに富んだ言葉や、学びへの意欲、人間的な懐の深さがでているように思う。 そんな荒木さんだけの世界観にどっぷり浸かってみたいと思ったのが、今回本書を手に取ったきっかけ。 【印象に残った箇所】 64P 渡邊康太郎さんは、本を「演奏を待つ楽譜」と表現されています。 →私が『超相対性理論』を聴いていて最も刺さった言葉の一つ。 151P <共有図書館>を把握してい

          自分の頭で考える読書

          ニュータイプの時代

          【読む背景】 最近、めっぽう山口周にハマっているからである。 いろいろな要因がそうさせているように思う。 1つに、おこがましいかもしれないが、私と感覚が似ていると感じることが多くあるからである。 おそらく筆者の書き方として、誰もが感じていたが日本語として一般化されていなかった、というような表現を創り出すのが上手いとうのがあるとは思う。それを差し引いても、自分の感性のままにやっていってよいのだと元気をもらえることが多い。 2つ目に、私がハマっているPodcastのホストTa

          ニュータイプの時代

          新史太閤記(前編・後編)

          基本情報著者:司馬遼太郎 出版社:新潮社 出版年:1968年 媒体:文庫本 ページ数:(前)412p、(後)399p 読了日:2021年8月6日 所要時間:20時間 著者紹介司馬遼太郎(しば りょうたろう) (1923-1996)大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を一新する話題作を続々と発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞を受賞したのを始め、数々の賞を受賞。199

          新史太閤記(前編・後編)

          読書記録をnoteに残していきます。

          本を読む 人によって、読書をする理由は様々あると思います。 また、時を重ねることでその人の読書の理由も遷移するものだと思います。 私の場合、小・中・高の学生時代を通してあまり真剣に本を読んでは来ませんでした。かといって、大学に入り急に読書の虫となったわけでもありません。ただ、3年ほど前から読書の大切さを痛いほど感じることが増えてきて、ようやく最近になって読書を人生の一部に組み込むことに成功しつつあります。 私の場合、ビジネスを通して何か一旗揚げてやろうという思いが常にある

          読書記録をnoteに残していきます。