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地方創生ファンド

【書誌情報】
著者:松本直人
出版社:東洋経済新報社
発行日:2019年3月14日
ページ数:205

【感想】
自分が今後関わっていくであろう、地域ファンドについての理解を深めることを目的として本書を手に取った。著者がフューチャーベンチャーキャピタルという会社の代表取締役ということなので、多分に彼らの目線からの内容にはなっていたが、勉強になる部分は多くあった。
そもそも、地域ファンドについての理解度が低かった状態で読み始めたので、なぜこのタイミングで地方ファンドが増えているのかという背景を、日本の人口動態やそれに基づく政府の方針、それにともなう銀行の方針転換、外国の成功事例などからなんとなく想像することができるようになった。この分野に関しては、次は、もう少し実務に近い本を読んでみたいと思う。関心がある分野にも関わらず、「凄く面白かった」とは思えなかったので、評価は星二つ。

【印象に残った箇所】
96p
諦める経営者と諦めない経営者の境界線はどこにあるのでしょうか。
この答えはとても簡単で、単に自分の生活を豊かにしたいという気持ちだけで仕事をしている経営者は、ちょっとした苦境に立たされただけで、簡単に諦めます。なぜなら、自分が我慢すればよいだけのことだからです。これに対して諦めない経営者は、自分が豊かになりたいというのとは別のところに、モチベーションがあります。それは、「この社会的課題を解決して、少しでも世の中を良くしたい」、「こんな人たちの役にたちたい」という想いです。

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