漠然とした『もやっと』を感じる2つのパターンと向き合い方
どうも、可能性を最大限に活かして生きる、マインドフルネスコーチのてるいです。
「うーん、なんだか調子でないなぁ。」
以前に比べると、いつもの調子がでなかったり、落ち込んでから回復するまでに時間がかかったりと、「どこかおかしいなぁ」と漠然とした『もやっと』を感じている方も多いのではないでしょうか。昨年から環境の変化の波が激しく、また目まぐるしいスピードで私たちの日常を揺らされているように感じる方もいるかもしれません。
では私たちはどのようにこの『もやっと』と付き合っていけばよいのでしょうか?今日はこの漠然としたもやっと感じる2つのパターンと、その向き合い方について書いてみたいと思います。
もやっとを感じるパターン①心が「今ここ」にない
皆さんは『今ここ』にいますか?
…と、突然変な質問をしてしまいましたが、私たち人間の心や思考の大半は『今ここ』にいないといわれています。どういうことかと言いますと、思考が勝手にタイムマシンに乗り、過ぎてしまった過去にいっては後悔したり、まだ来ていない未来に言っては不安になるといわれています。
心が「今ここ」にないことで、もやっとしているという状況は、脳のメカニズムから見てもある種仕方のないこと、みんな同じようにもやっとするようにできている、といってもいいのかもしれません。
もやっとを感じるパターン②未知・無知に出会っている
皆さんがもやっとを感じるケースは数多あるかと思いますが、神経科学の観点からみると『未知や無知』にストレス反応をしやすいといわれています。
「え、○○さんそんなことも知らないの?」と言われた経験、誰もが一度はあるのではないでしょうか。『無知』であることの表明をするとネガティブな評価をされる、ということが繰り返されると『無知=ネガティブな評価=不安』という記憶が脳に書き込まれていきます。
また、未知という状況も同様です。大人になると、知らないことに目を向けなくても、すでに知っていることだけで日常生活を過ごしても困らなくなっていきますが、そんな中突然現れる『なんだかわからないけど曖昧なことがいっぱいありそう』という未知との出会いもまた不安やストレスを生みやすいといわれています。
もやっと感じたときの向き合い方
では、このようなもやっと感じたらどのように向き合っていけばいいのでしょうか?ここでおすすめしたいのが、セルフコンパッションです。セルフコンパッションとは、以下の3つから成り立っています。
◆セルフコンパッションの構成要素
①マインドフルネス
②自分へのやさしさ
③共通の人間性の認識
(『セルフ・コンパッション―あるがままの自分を受け入れる』クリスティーン・ネフ著より)
それぞれざっくり解説しますと、
①マインドフルネス
今、ここに意識を向け、ありのままに感じること
②自分へのやさしさ
なんて自分はダメな奴なんだ泣、と自分を責めずにそんな自分を優しく受け止めること
③共通の人間性の認識
なんで自分ばっかりこんなミスを泣、ではなく「誰だって失敗するよね、人間だもの」という認識を持つこと
それぞれもやっとの例に当てはめると、
①マインドフルネス
あれ、今もやっと感じているなぁ。何にもやっとしているんだろう。どれどれ、あぁこんなことでもやっとしているのかもしれない。
②自分へのやさしさ
なるほど、確かに最近新しいことにチャレンジしていたり、しているから知らないこととか、この先がどうなりそうかとか全然わからないもんなぁ。※否定しない
③共通の人間性の認識
そういえば『もやっと』を感じるのは脳のメカニズムで『あたりまえ』に起こることっていってたな。みんなも同じようにもやっとしてるんだよなぁ。※自分だけじゃないと気付く
『もやっと』をかんじたら「最悪だ!なんでいつもこうなんだ!今すぐ解消しよう!もやっとは悪だ!」などと自分を否定したりせずに、まず一歩立ち止まって今ここに心を添える、ということから始めてみてはいかがでしょうか。
おわりに
いかがでしたでしょうか。いろんなもやっとのパターンと向き合い方があるかと思いますが、今日は2つのパターンとセルフコンパッションを活かした向き合い方についてお伝えしました。
今、特に世の中の状況的にも『もやっと』を感じやすい日々を過ごしている方もいると思いますが、そんなときに自分を否定し続けたり、みてみぬふりをしてもやっとに蓋をして遠ざけておくと、後から大きな波になって自分を飲み込んでしまう、といったことも考えられます。ちっちゃなちっちゃな『もやっと』は、自分になにか教えてくれているサインでもあります。この『もやっと』に気づいて寄り添い、癒せるような穏やかな日々につながる一つのきっかけになりましたら幸いです。
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新しい年、自分も気持ちよく。
毎日を豊かに、心を健康に。
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