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『檸檬』

梶井基次郎さんの『檸檬』読みました📚

筆者は精神的な病を抱えていて、散歩中、以前好きであったものが、心や体の状態によって受け付けなくなってしまったり、自分を苦しめる物になってしまったことに気付きます。

逆に、健康であったときは気にも止めていなかった小さな存在、一つの檸檬が、今の生きづらい自分には不思議と爽やかに感じられることにも気づきます。

最後はその檸檬を爆弾に見立てて、大好きだった本を積んだ上に置き、それが爆発する想像をしながら帰路につきます。

世界もめまぐるしく、一日一日変化して行きますし、自分の心や体の状態も、常に変化していきます。

世界に何気なく溢れている物の一つ一つとの関わりも、本当は毎秒変化しているのかもしれません。

でも私たちは、きっとそれに気付かないくらい忙しすぎるのですね。

病気というのは、そんな日常の変化に気付かせてくれるきっかけの一つでもあるのかもしれません。

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