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それでも? マクロン

フランス大統領選挙は、マクロン大統領が再選しました。

最も、決選投票でようやく当選できたように、支持率が高かったわけではなさそうですが、おそらくフランス国民にとっては、

それでも、マクロン。」だったのではないでしょうか。

都市部の高学歴層にマクロン支持が多く、地方の労働者層にルペン支持が多い傾向はあったようですが、彼らも他国の大統領選の事は見ていると思います。例えば、アメリカ大統領選挙では農村部でトランプ前大統領支持が多かったのは確かですが、実際にトランプ氏がやったことは何だったのか。連邦議会議場での暴力沙汰を止めませんでしたよね。そういう民主主義を冒涜した場面をテレビ等を通じて視ている可能性はあるでしょう。そうすると、民主主義を壊されるのは阻止したい、そこで色々不満はあってもマクロンに投票しようという流れが出来るのは自然かなとも思います。

後は、EUやNATOあってのフランスという考えも市民の間に浸透している可能性もあるでしょう。この恩恵は結構大きくて、EU域内なら(パスポートは必要ですが)ほぼフリーパスで国境移動ができる事と、ユーロが共通通貨として使えるのはとても便利です。実際、若い時にスペインとフランスを旅行した事がありますが、マドリードからパリへ飛行機で移動した時に、パスポートと航空券を見せるだけでとても簡単でした。この恩恵は手放したくないでしょう。仮にフランスがEUやNATOから離脱して、通貨にフランに戻すなんてしたら、両替などとても面倒くさく感じるのは私だけでしょうか。

大統領再選後の政権運営は厳しい場面が増えるでしょうが、民主主義、特に移動と表現の自由を守る姿勢は持っていてほしいと思います。


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