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あばらぐらむ

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読んだ本の感想をかきます。
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2017年2月の記事一覧

ゼツメツしたくない。


本を読んで泣いたのは久々だ。しかも、電車の中だった。目の前に座るお姉さんのの輪郭が、涙のせいでほどけていく。見られたくないなあ。変な奴だと思われたくないなぁ。周りにばれないように、時期は少し早い気もするけれど花粉症のふりをしてティッシュで鼻をくるんだ。

悲しくて、悔しくて、辛い。登場人物たちの寂しさと、彼らの周りの人たちのことを思うと、涙が止まらなかった。決して明るい話ではない。だが、真っ暗闇

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踊らされず、踊れ。

本を閉じて、短く息を吐いた。体から出てきた二酸化炭素には、抱えてきた苦しみが少しだけ混じっている。読み終えるまでずっと張りつめていた気持ちが少しだけ緩んだ気がした。

自意識過剰という言葉が服を着ている。『舞台』の主人公・葉太はそんな奴だ。周りの目なんか気にしたことがない、何でもかんでもソツなくこなしてきた。サラリと器用に生きていく。そんな風に見せておいて、ソツなく見せるための努力は不断だ。周りに

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『波よ聞いてくれ』を読んでくれ

『波よ聞いてくれ』を読んでくれ

友達のプッシュを受けて、遅まきながら読み始めた『波よ聞いてくれ』。

舞台は北海道・札幌。物語の始まりは、ミナレの失恋話から始まる。居酒屋で息巻いて話した自らの失恋話をラジオディレクターによって録音され、放送されたミナレが、トークのうまさとその声を認められ、藻岩山ラジオで番組を持つことになる。カテゴリーがあるのだとすれば、「ラジオ奮闘記」。

「奮闘」。Weblio辞書を引くと、「力を出して事に当

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