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インドネシア滞在レポ はじめに

アジアのアートプロジェクト「テラジア|隔離の時代を旅する演劇」のメンバーである坂田ゆかりが、2022年9月にインドネシアでおこなった滞在リサーチでの体験を報告する連載を始めます。この記事はその前書きです。

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こんにちは。私は坂田ゆかりといいます。普段は東京に住んでいます。いろんな仕事をしているのですが、今日は、テラジアの演出家のひとりとして、このレポ記事を書き始めました。

テラジアって何?

…ということが気になる方は、続きはさておき、こちらのイベントにジャンプして来てください。私たちは今、11月に行う「テラジア オンラインウィーク 2022+オンサイト」というミニフェスの準備をしているところです。演劇・音楽・トーク満載で、「これがテラジアか!」ときっとご納得いただけると思います!




もしくは、下の写真をご覧ください。この中に写っているのは全員テラジアのアーティストたちです。日本人、タイ人、ミャンマー人、インドネシア人が混じっていますが、誰がどこの出身かは顔を見ただけではわかりません。こんな人たち、そしてこの写真に写っていないもっとたくさんの人たちが、アジアのどこかで今日も作品を作っている、それがテラジアです。

中央付近で緑色のTシャツを着ているのは筆者の坂田
写真:冨田 了平


ところで、この写真は、2022年9月8日にジャカルタで撮影されたものです。私にとっては非常〜に感慨深い場面です。テラジアは2020年、コロナ流行のいわゆる第一波が地球に到来したばかりの頃、日本では緊急事態宣言が発令され、なるべく人々が「おうちにいよう」と心がけていた時期にオンラインで発足したグループです。そんなテラジアが、2022年の夏の終わり=雨季の始まりに、みんなでジャカルタに集いあってふざけている、まさに待ちに待った、夢のオフ会の実現でした。

多目的室のガラス窓に、誰かが場所取りをしてくれたTERASIAの文字

私が滞在したのは、9月2日から13日まででした。人によってはもっと長かったり短かったりするのですが、平均だいたい8日間ほどのあいだ、とても濃密な時間を過ごしました。各メンバーがこの数年やって来たことを共有し、今後の方向性について熱く意見を交わし、人と会い、歩き、ご飯を食べ、一緒に作品を作る。その中で新しいアイデアが生まれ、さらなる創作に向かう。今思い返しても、なんともいえない贅沢さです。

ところでこのテラジア、みんながアーティストで、それぞれ別の場所で作品を作っているという状況は、ひとことで言うと「フル稼働」です。冒頭でオンラインウィークについてお伝えしましたが、今は、ミャンマーでも、インドネシアでも、ベトナムでも、新作発表に向けたクリエイションが同時に走っています。

テラジア オンラインウィーク2022+オンサイト 見にきてくださいね
https://terasia.net/event/onlineweek2022/

今回のオンラインウィーク、日本からは旧作『テラ 京都編』(2021)が登場します。私が演出を務めたこの作品は、2022年11月4日〜13日の10日間限定で配信されるので、未見の方にはぜひ観ていただきたいです!特に、俳優の稲継美保さんと音楽の田中教順さんの2人については控えめに言って熱演が見られます。気になる方はこちらをチェック👇


…と、いうわけで、「おいおい、日本サボってんじゃないか!?」と思われないためにも、アジア各地のアーティストに代わって、この度わたくし坂田が僭越ながらインドネシア滞在レポの筆を取らせていただいた次第です。
これから不定期で、坂田目線のインドネシア体験を語っていこうと思いますので、どうぞお楽しみに!

さて、記念すべき最初の動画はジャカルタから。はじめて行ったテアター・クブール(墓地劇場)のスタジオで、昼食のひとコマです。劇団員TJさんの好きな日本の歌『乾杯』を聴きながら、みんなで囲むテーブルいっぱいのお惣菜はどれもとてもおいしかった。

本リサーチはJSPS科研費JP 22K13002の助成を受けて行われました。

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