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シビックプライドトーク「アートはひとをつなぐ」zoom参加

本日開催された、シビックプライドトーク「アートはひとをつなぐ」というトークイベントに参加した。

当初はメディアコスモスという施設での開催が予定されていたが、感染症対策の為オンラインのみに変更された。

第一部はアーティスト中島法晃さんがファシリテーターとなり、4名のアーティストがプレゼンをした。

最初は「文化屋」さん。若い女性が代表となって活動している。自身が演劇や作家活動をしながら、若いアーティストを支援している。もっと身近にアートがあってもいい、とギャラリーよりもさらに敷居を下げ、日常のお買い物感覚でアートが買えるよう活動されているのがとても印象的だった。確かに最近のギャラリーの敷居は下がりつつはあるけれど、まだまだアートに興味のない方には入りづらいという印象があるかもしれない。

身近なイベントで素敵な絵や作品が買えるのは作家にとってもメリットがあるのではと思った。今後の活動が大変興味深い。

その次は「MADBLAST HIRO」さん。パブリックアートを展開されているアーティスト。以前「岐阜の軍艦島」などと呼ばれていた場所に、とてもカラフルで巨大な壁画を制作されて一躍有名になられた方。賛否両論があったに違いない。私含め、多くの方が自主制作映画のロケ地に選ぶ場所だった。そこに全くイメージの違うものを描いた理由がとても知りたかった。

岐阜の観光スポットとして多くの方に来て写真を撮ってもらって地域を活性化させたい、そして町中にあるらくがき防止のために描かれていた。柳ヶ瀬には多くの落書きがあった。海外の壁画みたいにおしゃれならまだしも、とてもおしゃれとは程遠い絵・・・。でもパブリックアートを展開するようになって落書きは減ったという大きな効果をもたらした。

私の好きなアーティストの一人、キーヤンさんという方がいるが、その方のように岐阜の至る所にHIROさんの作品があふれ、探しながら撮影するもの面白いなと思った。

新井真允子さんはフラッグアートに参加した時のカバについて語っていた。どうしてこの色を選んだのか?どうしてカバなのか?哲学的な思考がとてもやさしい口調で語られた。幼いころに影響を受けたものなのか?これも非常に興味深かった。私も自分の作品には一定の法則があることから、自分のルーツなど探りたくなった。

1部の最後は加藤誉使子先生。緊張している作家さんの張りつめた空気を遮断。さすがすぎる。。。誉使子先生は美術科の教員を長く勤められ、現在はギャラリーを運営している。いつも、固定観念を捨ててもっと自由にアートを楽しんでほしいと言っている。可愛らしい風貌とは裏腹に多大な野望もたくさんもっていて、岐阜をアートで埋め尽くしていくのではないかという勢いも感じた。大きなプロジェクトが動いていて、是非とも実現に向けて進んで行ってほしい。

今年の秋、誉使子先生をファシリテーターに迎えてシンポジウムを開催する予定になっているので手に汗握りながら聞いていた。

第2部は、ぎふメディアコスモス総合プロデューサー、岐阜市長と中島法晃さんの保見アートプロジェクトのお話。

保見アートプロジェクトとは  アートを通して文化の違う外国の方が多数住む団地の地域交流を促進しようという取り組みで2019年11月から2020年3月まで定期的に開催。子どもから大人まで国籍関係なく、保見団地に住む人々を巻き込みながらお互いの背景や文化の理解のために各アーティストによるイベントを実施

外国の方とは文化やルールが違う。落書きやゴミに苦しむ行政がどうにかならないかという助け舟を出し、アーティストが習字や絵画のワークショップを通して落書きやゴミ問題をなくしていくという活動だった。

くわしくはこちらhttps://readyfor.jp/projects/29824

感染症が蔓延する昨今。文化芸術はどんどん切り捨てられ、学校の授業からも美術がどんどん減っている。でもこうした取り組みを知ることによって、生きていくためにアートが必要不可欠であることがよくわかる。

アートって遊んでるだけ?余裕あっていいね?そんな心無い言葉をかけられるアーティストもいる。未来の子供たちのために必死に活動しているという事を少しでも多くの人に知ってもらう機会として、今回のトークイベントはとても素晴らしい物だったと感じた。

今回、ファシリテーターをされた中島さんの事は過去に書いています。


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