メール編 - サイドカンバセーションを使って社外エスカレーションフローをつくってみた
株式会社エクレクト(eclect, inc.)カスタマーサクセスマネージャーの寺田です!
今回は、サイドカンバセーション機能をつかったZendesk Tipsの第一弾です!
問い合わせ対応中、社内メモでエージェント同士の会話(=エスカレーション)をすることは多いと思います。
が、お客様の質問に答えるために「パートナー企業・関連会社の誰々さんに質問したい!」なんて場面もありますよね?
一旦Zendeskから離れてメールを送ればいいのですが「折角ならZendeskの中からメールしたい、回答メールを受け取りたい」と思うのが人情かと思います。。
というわけで、サイドカンバセーション機能を使って「エージェントとして登録されていない社外の関係者に向けたエスカレーションフロー」をつくってみたいと思います!
ご留意事項
サイドカンバセーション機能は、以下プランでライセンス契約をされている方が利用できます!
- Zendesk Suite Professionalプラン以上
参考ドキュメント - Zendesk公式ヘルプ:
コラボレーションの概要
サイドカンバセーションって?
公式ヘルプの記載を引用すると...
うーん、ちょっと難解な気もするので言い換えてみます😅
うーん、まだ分かり辛い🤔(ニホンゴムズカシイ...)
というわけで、百聞は一見に如かず、やってみましょう!
サイドカンバセーションを使ってみた
まずは公式ヘルプ記載の手順に沿って、管理センターでサイドカンバセーション機能を有効化します。
本noteではメールで社外の関係者にエスカレーションするフローをつくるので、メールだけを有効にしてみました。
サイドカンバセーションを有効化すると、チケットの上部にサイドカンバセーションを起票するためのボタンが追加されます。
+ボタンを押すと、メール作成用のモーダルが表示されますので、あとはいつも通りの要領でメールを作成します。
チケットコメントを挿入のボタンから、チケットに登録されているコメントを(パブリック返信、社内メモ問わず)引用することもできるので、最低限の質問だけ記入すればOKです!
送信ボタンを押すとメールが送信され、チケットにはサイドカンバセーションの箱が登録されます。
サイドカンバセーションのやりとりはこの箱に蓄積されるので、コメントが大量に登録される・散在してしまうなんてことはありません!
また、箱の色が社内メモと同じ黄色になっていますね。
この箱は登録上は社内メモと同じ扱いになっていまして、お客様向けの返信メールに盛り込まれることはないので安心です!
配信されるメールは、いたって普通のメールなので、受け取った方は何も気にせず返信するだけです。
返信が行われると、チケット画面の右上には「返信がきたよ!」の通知が表示されます。
加えて、箱の右上の数字がカウントされます。この数字は、箱の中に登録されているメッセージの数を表しています。
新規メッセージの内容を確認するときは、箱をクリックしましょう。
箱の中身が、先ほどと同じようにモーダルで表示されます。ここから再度メールを送ることもできるので、同じ箱で何度もやりとりを繰り返すこともできちゃいます。
参考ドキュメント - Zendesk公式ヘルプ:
サイドカンバセーションの有効化と無効化
チケットでのサイドカンバセーションの使用
マクロとトリガを組み合わせてもっと便利にしてみた
さて、私は意地悪なので、ここでこんなことを考えました。
てなわけで、マクロとトリガを使ってもっと便利にしちゃいましょう!
まずマクロです。
サイドカンバセーション機能を有効にすると、マクロのアクションにメール経由のサイドカンバセーションが追加されるので、そちらを利用して送信先、固定の件名・本文を事前に登録しておきます。
ただ、マクロを設定しておくだけでは、チケットのステータスを手動で変えないといけない問題が解決しません。
そこで、トリガの登場です。
マクロと同じように、トリガにもサイドカンバセーション機能に関する条件が追加されています。
こちらを利用して、サイドカンバセーション起票時にチケットステータスを待機中にする、サイドカンバセーションの返信メール受信時にチケットステータスをオープンにする、この2種のトリガを用意しておきます。
ではやってみましょう!先ほど登録したマクロを使ってみると..
登録作業を1クリックで完了できました!
あとは適宜追加メッセージの記入、チケットコメントの挿入を行ったうえで、サイドカンバセーションの送信をクリックします!
トリガが発動して、チケットステータスを待機中に変更してくれています!そして、この状態で返信が来ると...
もう1つのトリガが発動して、ステータスを自動的にオープンに変更してくれてます!
これで、うっかり通知を見逃しても、返信に気付くことができそうです!
最後に
今回はサイドカンバセーション機能を使って、メールで社外の関係者にエスカレーションするフローをつくってみました!
Zendesk内で完結できるエスカレーションフローですので、「使い勝手もいいのではないかしら?」と思います!
ちなみに、サイドカンバセーション機能に関する気になる投稿を、Zendesk公式コミュニティで見つけました。
お試しの際、入力が上手くできないという症状がありましたら、当該トピック記載の対応で解決するかもしれません。
参考ドキュメント - Zendesk公式コミュニティ:
サイドカンバセーションの操作トラブルについて
次回予告
さて、今回のnoteは二部作です!
次回は「サイドカンバセーションを使って他部門メンバーへのエスカレーションフローをつくってみた - Slack編」をお送りします!
それでは!