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アウトドアとてらだにまつわるよもやま話

2022年もスタートし、1月も終わろうとしている。
これまで20年近く冬の間は日本一大雪の降る場所か、日本一極寒な場所で過ごしてきた。

これも山岳ガイドやスキーガイドになるためのキャリア形成と言えば聞こえは良いが、世の士業とは違い未だその投資信託の金銭的なリターンは得られていない。

単純に雪国育ちでもなく、山の経験が豊富とは言えない自分の経験を埋めるためか雪山での安全すなわち雪崩について学ぶために過去20年があったと言っても差し支えないかもしれない。

ガイドという仕事を目指した以上フィールドでのリスクマネジメントは必要不可欠であり、当時影響を受けた90年代の北米のアウトドアカルチャーではバックカントリーや山岳スキーが華やかでその中心にいた雪崩に熟知した山岳ガイドやスキーガイドが輝かしく見えた。

熱狂的な福音派ドナルド・トランプ支持者のようなマッチョな白人男性至上主義の典型でSDGSやダイバーシティーなど糞食らえの世界である。


当時のメディアは雑誌かその雑誌の中で紹介される輸入盤のVHSのみ。多様な方法で情報を浴びるほど入手できる2020年代とは違い、当時はまさにモノカルチャー的な一方通行メディア、しかもその情報の中身は雑誌の中の一枚の写真か教養や経験があるとは思えないライターの文章のみ。

いい加減なマスメディアな体質は現代と差して変わらず、自己承認要求の塊のようなライターによって描かれた記事は、やはり疑うべきであったが元の木阿弥。

そんなバイアス掛かりまくりな状況で今思えば騙されたと思うことも多々あり、その当時の雑誌の影響とは凄まじい者で人の人生を大きく狂わせた罪深き存在で、私もそのうちの一人と言えるかもしれない。しかし、人のせいにはしてはいけない、自らが最終的に意思決定したのであるから。

よくも悪くもバブル弾けた後のいわゆる就職氷河期一期生ともいうべき時代においては、まさに生き方そのものがモノカルチャー。とにかく疑うことなく信者のごとく時間とお金を費やす。こういった話は私の世代ではよくある話でそれが私にとってはたまたまアウトドアだっただけだ。

ナベツネが共産党に麻疹にかかり、団塊の世代が左翼や学生運動の麻疹にかかったように、私もまたアウトドアという麻疹にかかったのだと思えば、若者だとはそういうモノだと納得が行く。保守や安保と同じように学歴企業体制への反発が私をそうさせたのだと思えば根本は同じか。

一周してマルクス主義や社会民主主義の流れが来ているのも既視感があるような。
成田先生、面白いです。

話が逸れた。

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