激務で鬱を発症した feat.元彼

激務で鬱を発症した。

そりゃ日々プレッシャーを感じながら仕事はしてるものの、自称メンタルつよつよ人間なので、初期は「お、お、おれが〜〜〜??」という感じだった。

が、たしかに日常生活に大支障をきたすレベルだったので渋々認めることにした。

そんなこんなで寝込んでいる時、人生について考えていたら、1年前に別れた元彼を思い出した。

そうそう、その男は何もかもがエリートだった。そしてなにより外見がおれのタイプだった。

ちなみにおれは、今から昔の恋愛話に浸るのではなく、この男との恋愛で学んだすべてを、仕事スタンス、さらには人生プランにまで活かす、という話をしたい。

さて鼻で笑ってほしいが、その男を初めて見たとき、誰かに頭をがつんとやられた気がした。脳に電流が走ったとかいうアレに近い。

遠目でもわかる「あの男、間違いなくタイプ」ってやつで、顔どころか服装も姿勢も話し方も、すべての項目で満点を叩き出した男だった。

しかしさすがのおれ、そんな興奮冷めやらぬ本心をいっさい見せることはせず、「ちっともオマエに興味ねえよ」みたいな顔で近づき、めちゃくちゃ冷静にアプローチした。

どうやってアプローチしたかって、初対面にも関わらずスタスタとその男の前に行き、

「スマホ忘れたんだけど、最寄りのガソスタ調べてくれない?」つった。めちゃくちゃ笑われた、まあいいだろアメリカ育ちの関西人だったし。 

そしてインスタをフォローさせ、その日のうちにみんなでご飯に行った。スピード感だけはGOODだが、こっからがよくあるパターン。

そいつには数年付き合ってるTWICEみてえな彼女がいた。

まあそんなことは承知のすけなので、即刻"彼女"というポジションの順番待ちの列に並ばせていただく。

というか当時は学生だったので「社会人になったら別れるだろ知らんけど」と思っていた。

それから2年後、おれとその男はつきあうこととなった。


我ながら大満足の結果である。


そりゃそうだ。ひらたく言えば、"一目惚れした男に長期戦でアプローチを続けた結果めでたく彼女になれた"んだからな。(ハアおれ、すごい)

しかし今思うと、この恋愛においておれは、その男自身ではなく、そいつとつきあうまでのストーリーが一番好きだった(気に入ってた)のだと思う。

要は、”外見がタイプのエリート男と出会い、数年かけてつきあえた”ことに大満足していたのだよ。

つまり、"外見がタイプのエリート男"であれば誰でもよかったとも言えるのである。

その男との別れ際も、"数年かけてつきあえた男"というストーリーになんとなく固執していた部分があった。

ここまで考えておれは思った。

おれは、こういう"ドラマ"や”ストーリー”を、恋愛以外にも求めてる人間なのだ。大きく言えば、「仕事」や「人生」にもそれを求めている。

そしてもうひとつ、そういう"ストーリー"に固執するあまり、本質的なものをおざなりにしがちな人間なのだ。

この恋愛でいえば、"数年かけてつきあえた"という事実を誇るあまり、相手に対する色々な違和感、嫌悪感をスルーしてきたとか、そういうことである。

ー そうすると、今回の鬱もそうなのか。

「苦労して入った会社」「名の知れた会社」というものに固執するあまり、オーバーワークで鬱になったのか。

しかし、それらを優先するとコケるということを、おれは就活で身をもって学んだのだ。

そして、今の会社には、ある程度の明確な目標を持って入社したのである。

だったらここで立ち止まるわけにはいかねえな。ただこのままだと仕事は続けられない。

続けるためには、日々のプレッシャーに耐えるのではなく、プレッシャーを解消していくスタンスに切り替えるべきなのだ。

こんなようなことを繰り返し考えながら、毎日よく眠り、健康とされる生活を意識的に続けるうちに、ようやく鬱が回復傾向になったのである。

以上、鬱で寝込み、人生について考えていたら、元彼を思い出し、気づいたら今の自分を冷静観察していた、おれの日記だ。

最後に、イチ恋愛を通して、おれ自身をさらに理解できたことはとても大きい。別れて1ヶ月間泣き暮らした甲斐があったってもんよ。

そんなこんなで、おれは今、どんな人生にして行くのか考えるところにいる。

また思うことがあればここに書くとしよう。アディオス❗️

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